楽天証券のこどもNISAはどう申し込む?書類が1種類で済む人と3種類いる人の違い

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楽天証券のこどもNISA

※楽天証券の公式ページ3つを、2026年10月1日に実際に開いて確認した内容です。こどもNISA/取引・ルール/こども口座の3ページです。筆者は税理士でも金融機関の人間でもありません。楽天証券をすすめる記事ではなく、申し込む前に詰まる点を先に片づけるための手順書です。

CONCLUSION

楽天証券のこどもNISAは、親権者の総合口座が出発点。そして必要書類は、子どもと同居なら1種類、別居なら3種類に分かれます。

申し込みは4ステップですが、止まるのはたいてい最初の2つです。ここだけ先に確認してください。

4ステップを見る
同居なら必要書類は1種類マイナンバー記載ありの住民票だけ
別居なら3種類住民票+戸籍謄本+親の本人確認書類
積立の下限は100円投信の売買手数料は0円

まず全体像。手続きは4ステップ

楽天証券は申込の流れを4段階で示しています。順番は固定で、飛ばせません。

  1. 親権者の総合口座へログインする

    公式には「親権者様は、あらかじめ楽天証券の口座開設が必要です」とあります。親の口座がない場合は、そこから始めることになります。

  2. お子さまの情報を入力する

    家族構成(同居か別居か)を選び、氏名・生年月日を入れます。ここで「こどもNISAを口座開設する」にチェックを入れます。

  3. 必要書類をアップロードする

    住民票の写しなどを画像で提出します。あわせて子どものマイナンバーを入力します。

  4. 完了通知を受け取る

    親権者と子ども両方のアドレスにメールが届きます。ただしこれは「申込完了」で、口座が開くのは先です。

実際に手が止まるのは1と3です。順に見ます。

出発点は「登録親権者」。家族の誰の口座でもいいわけではない

こどもNISA口座は、子ども名義の口座です。ただし申し込むのは親です。

楽天証券では、親権者のうち1名を「登録親権者」として登録します。こども口座のページには「親権者のうち1名は『登録親権者』として弊社に登録が必要です」とあります。父母のほか、未成年後見人でも登録できると書かれています。

ここが落とし穴です。 取引・ルールのページには「ご家族の方でも、登録親権者ではない方の口座からはお申込みできません」と明記されています。祖父母の口座からは申し込めませんし、夫婦で口座を持っていても、登録親権者にした側の口座から手続きすることになります。

そして登録親権者は、先に楽天証券の総合取引口座を持っている必要があります。親の口座がなければ、親の口座開設から始める流れです。

口座を作れる子どもの範囲も決まっています。取引・ルールのページには「日本にお住まいの17歳以下の方(口座を開設する年の1月1日現在)」とあります。年齢の判定は申込日ではなく、その年の1月1日時点です。

必要書類は、同居か別居かで1種類と3種類に分かれる

ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。子どもと同じ住所に住んでいるかどうかで、用意するものが変わります。

書類同居している別居している
マイナンバー記載ありの住民票の写し必要必要
戸籍謄本または戸籍全部事項証明書(コピー可)不要必要
親権者の本人確認書類不要必要

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別居で戸籍謄本が要るのは、親子の「続柄」を証明するためです。公式には「親子の『続柄』が証明できるように申込書と口座名義人(お子様)の記載があること」とあります。

親権者の本人確認書類は1点です。運転免許証・個人番号カード・パスポート・住民基本台帳カード・住民票の写し・印鑑証明書などから選べます。外国籍の方は在留カードまたは特別永住者証明書と案内されています。

住民票は「どれでもいい」わけではない

住民票には細かい条件が付いています。役所で取り直しになると1週間が消えるので、先に読んでおく価値があります。

  1. 世帯全員が記載されたもの

    公式は「お子様のみの住民票では不備になります」と書いています。世帯全員の記載が必要です。

  2. 子どものマイナンバーと続柄が載っていること

    役所の窓口では「マイナンバーを記載する/しない」を選びます。記載ありを選んでください。

  3. 発行から6か月以内で、発行元印が鮮明なこと

    古い住民票の使い回しはできません。印影がかすれたコピーも不備になります。

  4. 3世代で同居しているときは筆頭者の記載が必要

    祖父母と同居している家庭はここを見落としがちです。窓口で「筆頭者も記載」と伝えてください。

アップロードにも決まりがあります。 公式の案内は「PDF形式のファイルはアップロードできません」「ファイルは15枚までアップロード可能です」「書類全体を1枚ずつ撮影してください」。コンビニでPDF出力して提出、という手は使えません。スマホで撮った画像を使う前提です。折ったり重ねたりせず、1枚ずつ全体を写します。

こども口座とこどもNISAは、同時に申し込める

こどもNISA口座は、単独では作れません。土台にこども口座(未成年口座)という課税の口座があり、その上に非課税の枠が乗る形です。

ただし手続きを2回に分ける必要はありません。公式のFAQは「こども口座(未成年口座)とこどもNISA口座は同時に口座開設の申込みをすることができます」と答えています。申込画面でチェックを入れるだけです。

すでにこども口座を持っている場合は、こどもNISAだけを追加で申し込めます。この場合、子どもの情報入力は不要と案内されています。

項目こども口座(未成年口座)こどもNISA口座
利益への課税課税される非課税
払い出しいつでも可能原則18歳まで制限あり
買えるもの国内株式・外国株式・投資信託など条件を満たした投資信託のみ
取引する人15歳未満は親権者/15歳以上は子ども本人―

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こども口座の「取引主体者」の線引きは、楽天証券が公式に書いています。「お子様が満15歳未満の場合は、親権者様でお取引いただくことになります」。15歳からは子ども本人が取引主体者になります。

申し込んでも、口座が開くのは2027年1月以降

10月に申し込んでも、すぐ買えるわけではありません。楽天証券のFAQは「2026年10~12月の間にこどもNISAの口座開設の受付をした場合、2027年1月以降に口座開設されます」と書いています。

時間がかかる理由は、審査が2段あるからです。公式の表現では「当社での審査以外に税務署による審査があります」。この税務署審査が、次の注意につながります。

複数の会社に申し込むと損をします。 公式には、他社で先にこどもNISA口座が開設されていた場合、「当社でのこどもNISA口座でのお取引はすべて、一般口座のお取引へと変更します」とあります。こどもNISAは1人1口座です。迷っているからと両方に出す、という使い方はできません。

なお2026年中は、申し込みのキャンセルができると案内されています。取引・ルールのページに「2026年中はこどもNISA口座申込のキャンセルが可能です」とあります。

楽天証券の条件として、公式で確認できたこと

他社と比べる記事ではないので、ここでは楽天証券のページに書いてあった数字だけを並べます。

項目公式ページの記載
最低積立額月々100円から(購入単価は各銘柄の最小単価に準ずる。100円、1円単位)
売買手数料投資信託の売買にかかる手数料は無料
ポイントを使う1ポイント=1円で投資信託の買付に利用可能
ポイントが貯まる各月の対象ファンドの平均保有金額に対し、ファンドごとの還元率(年率)で翌々月末に進呈
取引チャネルPCウェブ/スマートフォンサイト/iGrowアプリ
取扱商品つみたて投資枠の対象商品に準ずる投資信託のみ

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手数料0円には続きがあります。公式は「投資信託は売買手数料とは別に運用管理費用(信託報酬)がかかります」「ファンドによっては売却時に信託財産留保額がかかるものがあります」とも書いています。0円なのは売買手数料だけです。

家族の資産をまとめて見る機能については「親権者様の口座内で、まとめてお子様の資産残高や保有状況を確認できるサービスを今冬に提供予定です」とあります。提供予定であって、現時点の機能ではありません。

作る前に知っておきたい、あとから戻せないこと

こどもNISAは、大人のNISAと同じ感覚で扱うと行き止まりになります。楽天証券のページで確認できた範囲で、特に重いものを3つ挙げます。

  1. 金融機関を変えられない

    公式は「こどもNISA口座の金融機関変更はできません」。変えるには解約して別の会社で新規開設する流れになります。

  2. 解約すると、過去にさかのぼって課税される

    「こどもNISA口座を解約すると、こどもNISA口座で得た利益に対し、過去にさかのぼって課税されます」と書かれています。非課税だった分が消えます。

  3. 手持ちの投信を移し替えられない

    「一般口座および特定口座で保有している商品は、こどもNISA口座に入庫できません」。すでに子ども名義で積んでいる分は、そのままでは枠に入りません。

ジュニアNISAを持っている場合も同じです。楽天証券は「ジュニアNISA口座の残高をこどもNISA口座にそのまま移すことはできません」と回答しています。

枠の使い方にも、細かいルールがある

年間の枠は60万円です。使い切らなかった分について、公式は「未使用の年間投資枠を、翌年以降に繰り越すことはできません」と書いています。

売ったときの扱いも整理されています。取得価額分の非課税保有限度額は翌年に戻りますが、「年間投資枠は60万円であり、復活した枠があったとしても年間60万円を超えて利用することはできません」。戻った枠を一気に使うことはできません。

公式ページでも分からなかったこと

確認できなかったものは、推測で埋めずにそのまま書きます。

  1. 対象になる投資信託の本数

    「つみたて投資枠の対象商品に準じます」とあるだけで、楽天証券で何本扱うのかは書かれていませんでした。

  2. 積立の頻度と、設定できる時期

    毎日・毎週・毎月のどれが選べるかは記載がありません。積立設定については「事前に設定できるよう準備中です」とだけ書かれていました。

  3. クレジットカード積立が使えるか

    こどもNISAのページにも取引・ルールのページにも、カード積立の記載は見つかりませんでした。

  4. ポイント還元率の数値

    「ファンドごとに設定した還元率(年率)」とあるだけで、こどもNISAでの具体的な率は確認できませんでした。

もう1つ、断定を避けたい点があります。楽天証券は「成人後は保有残高は成人NISAつみたて投資枠に移行され、非課税保有限度額は1,800万円に拡大されます」と書いています。ただし財務省の大綱にも金融庁の資料にも、1,800万円との関係は書かれていません。各社の説明であって、制度側が公表した内容ではない点は押さえておいてください。

よくある質問

親が楽天証券の口座を持っていなくても申し込めますか?
申し込めません。公式に「親権者様は、あらかじめ楽天証券の口座開設が必要です」とあります。親の総合取引口座を先に作る流れになります。
子どもと別居していると、何が増えますか?
戸籍謄本(または戸籍全部事項証明書。コピー可)と、親権者の本人確認書類の2つが増えます。同居の場合はマイナンバー記載ありの住民票の写しだけです。
書類はPDFで出せますか?
出せません。公式の案内に「PDF形式のファイルはアップロードできません」とあります。画像で、書類全体を1枚ずつ撮影して提出します。
10月に申し込めば、年内に積立を始められますか?
始められません。口座が開くのは2027年1月以降で、取引開始も2027年1月からと案内されています。10月から12月は、会社と税務署の審査の期間です。
こどもNISAは誰の財産になりますか?
子どもの財産です。公式のFAQに「こどもNISA口座内の資産はお子様本人の財産となります」とあります。親が入れたお金の税務上の扱いは別の論点なので、贈与の記事を参照してください。

まとめ

楽天証券で作るなら、やることは3つです。登録親権者を決める。その人の総合口座を用意する。同居か別居かに応じた書類をそろえる。

ここさえ済めば、画面の入力は長くありません。逆にここを飛ばすと、申込の途中で止まります。

そして急ぐ必要はありません。買えるのは2027年1月からです。ただし金融機関はあとから変えられないので、どこで作るかだけは落ち着いて決めてください。「こどもNISA」は各社が使っている通称で、税法上の名称は「未成年者特定累積投資勘定」です。

出典(いずれも2026年10月1日に公式ページで確認):楽天証券「こどもNISA」/同「こどもNISA 取引・ルール」/同「こども口座(未成年口座)」/財務省「令和8年度税制改正の大綱」

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