SBI証券でこどもNISAを作る手順|親権者が1人か2人かで、必要書類はどう変わる?

当ページのリンクには広告が含まれています。
SBI証券のこどもNISA

※SBI証券の公式ページ3つを、2026年10月1日に実際に開いて確認した内容です。NISA内の「こどもNISA」/「こども口座(未成年口座)」/「未成年口座開設の流れ」の3ページです。筆者は税理士でも金融機関の人間でもありません。SBI証券をすすめる記事ではなく、申し込む前につまずく点を先に片づけるための手順書です。

CONCLUSION

SBI証券のこどもNISAは口座が3段。しかも親の口座とこども口座は同時に申し込めません。必要書類は、親権者が2人か1人かで変わります。

この2つを知らずに始めると、順番待ちが二度発生します。

3段の順番を見る
口座は3段親の総合口座→こども口座→こどもNISA
親権者が1人なら戸籍謄本が住民票に追加で必要
こども口座は最短3営業日程度で取引可能と案内

口座は3段。そして1段ずつしか進めない

SBI証券のこどもNISAのページには、こう書かれています。「こどもNISAを開設するには、あらかじめ親権者さまの総合口座・お子さま名義の総合口座を開設いただく必要があります」。

  1. 親権者の総合口座

    子どもの口座を管理する親の口座です。持っていない人は、ここが出発点になります。

  2. こども口座(お子さま名義の総合口座)

    親の口座にログインして申し込みます。課税される普通の口座で、こどもNISAの土台になります。

  3. こどもNISA口座

    こども口座にログインして申し込みます。公式には「こども口座でログイン後お申込みいただけます」とあります。

ここが楽天証券と決定的に違います。 SBI証券のよくある質問には「親権者口座とこども口座の同時口座開設はお受けすることができません」とあります。続けて「親権者さまが口座開設を完了された後、こども口座のお申し込みをお願いいたします」。親の口座が開くのを待ってから、こども口座を申し込む流れです。

こども口座の開設ページにも「こども口座開設のお申し込み時に親権者が当社インターネット取引口座を開設されていない場合は、親権者の口座開設が完了してからこども口座の開設をお申し込みください」と書かれています。表現は違いますが、同じことです。

所要日数の目安は、未成年口座開設の流れのページに「最短3営業日程度で取引可能です」とあります。これは、こども口座のほうの話です。

こども口座には2種類ある。取引するのは子どもか、親か

申込書類の名前を見ると、SBI証券のこども口座が2種類に分かれていることが分かります。

開設要件のひとつに、こうあります。「親権者全員のご署名・ご捺印による『こども口座開設及び取引に関する同意書(取引主体を未成年者とするこども口座)』もしくは『こども口座開設及び取引に関する申込書(取引主体を親権者とするこども口座)』をご提出いただけること」。

取引の主体を子ども本人にするか、親権者にするかで、出す紙が変わります。どちらを選んでも、親権者全員の署名と捺印が要る点は同じです。離れて暮らしている親権者がいる家庭は、ここで時間がかかります。

こども口座を開けない場合がある

公式が挙げている開設要件は7つです。見落としやすいものを抜き出します。

  1. 満18歳未満で、未婚であること

    「こども口座開設手続中に、満18歳になられた場合は、成年口座を開設いたします」とあります。18歳の誕生日が近い場合は注意してください。

  2. 親権者のいずれか一方が、SBI証券のインターネット取引口座を持っていること

    両親ともに持っている必要はありません。片方で足ります。

  3. 親権者が取引状況を常に管理・把握できること

    「親権者にお知らせいたしますこども口座のパスワードにて、常に親権者が…管理・把握いただけること」が要件です。

  4. 家族に証券会社勤務者がいると開設できない

    「こども口座名義人、親権者(又は未成年後見人)、世帯主のどなたかが他の証券会社にご勤務されている場合はこども口座の開設はご遠慮いただいております」。該当する家庭は、ここで止まります。

  5. 未成年者と親権者が日本在住であること

    「口座開設される未成年の方、ならびに親権者の方が日本在住であること」と明記されています。

必要書類は、親権者が2人か1人かで変わる

ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。SBI証券は、必要書類を親権者の人数で分けています。

書類親権者が2人親権者が1人
住民票(世帯全員)必要必要
戸籍謄本(全部事項証明書)不要必要
子どものマイナンバー確認書類+本人確認書類必要必要
親権者の本人確認書類必要必要

← 横にスクロールできます

子どものマイナンバー確認は、組み合わせが選べます。マイナンバーカード1枚でも、通知カードと本人確認書類(健康保険資格確認書または運転免許証)の2点でも、マイナンバー記載の住民票と本人確認書類の2点でも通ります。

公式の注意書きには「マイナンバー記載の住民票をご提出いただく場合、マイナンバー確認書類兼本人確認書類としてご利用いただけます」とあります。住民票を1通取るなら、マイナンバー記載ありを選んでおくほうが無駄がありません。

住民票の中身にも条件があります。 「マイナンバー記載の住民票は、親権者さまと未成年者さまの氏名・生年月日・続柄が記載されている必要があります」。子どもだけの住民票では足りません。役所の窓口で「世帯全員・続柄記載あり・マイナンバー記載あり」と伝えてください。

別居だと、画像でのアップロードが使えない

提出方法は2つあります。WEBアップロードと郵送です。ただし、公式は郵送しか選べない場合を名指ししています。

「下記の場合は本人確認方法が『郵送』のみとなります。・お子さまと親権者さまが別居の場合 ・親権者さまが世帯主でない場合」。

郵送を選ぶと、SBI証券から書類が普通郵便で届き、記入して返送し、そこから審査が始まります。公式は「『郵送で口座開設』を選択された場合、口座開設状況は参照できません。郵送物の到着をお待ちください」とも書いています。進み具合が画面で見えなくなる点は、知っておいたほうがいいです。

なお本人確認書類については「健康保険証は2025/12/2以降はご利用いただけません」とあります。資格確認書は「書面(カード型、はがき型、A4書面型)のみ」で、「電磁的に提供される資格確認書(Web交付)はご利用になれません」。

撮影時の注意もあります。公式は、本籍地・病歴・基礎年金番号などの機微情報を「撮影前にマスキングする(付箋などで隠す)、もしくは撮影後に当該項目を黒塗りしたうえでご提出ください」と案内しています。

こどもNISAの申込は10月1日0時から。口座が開くのは2027年1月

こどもNISAのページの先頭には「10/1 0:00より『こどもNISA』の事前申込みを受付開始いたします」とあります。

そのあとの流れも書かれています。「お客さまより本人確認書類をご提出いただき、当社にて本人確認書類を審査のうえ、税務署に開設を申請いたします」。そして「こどもNISA口座は2027年1月より順次開設を予定しております」。

審査が2段あるので、申し込んだ年のうちに買うことはできません。SBI証券も「10月以降はお手続きが混み合うことが予想されますので、お早めにお手続きいただくことをおすすめします」と書いています。

ジュニアNISAを持っている家庭も、手続きは必要です。公式には「ジュニアNISA口座を開設済みの場合でも『こどもNISA』は自動で開設とはなりません。あらためて口座開設のお手続きが必要です」とあります。

SBI証券の条件として、公式で確認できたこと

他社と比べる記事ではないので、SBI証券のページに書いてあった内容だけを並べます。

項目公式ページの記載
こどもNISAで買えるものつみたて投資枠の対象となる投資信託のうち、SBI証券が指定するものに限られる
投資方法積立のみ
最低金額100円から投資信託の取引が可能(こども口座の説明)
売買手数料国内株式・投資信託をはじめとする売買手数料は0円(同上)
ポイントお子さま名義で貯められ、貯めたポイントを投資信託の買付に利用できる
親子の管理「SBI証券Plus」の親子口座切替機能で、親権者の口座からこども口座へ切り替えられる
金融機関の変更こどもNISA口座では金融機関の変更はできない

← 横にスクロールできます

土台になるこども口座のほうは、買えるものがぐっと広がります。公式は「国内株式現物取引(PTS含む)、単元未満株(S株)取引」「外国株式(米国・中国・韓国ほか)、投資信託、債券」などを挙げ、「国内株式信用、米株信用、FX(外国為替保証金取引)、先物・オプションは対象外」としています。

こども口座とこどもNISA口座は別物です。非課税なのはこどもNISAの枠だけで、こども口座で買った分は課税されます。

作る前に読んでおきたい、SBI証券が書いている3つの落とし穴

こどもNISAのページの末尾には「こどもNISA口座のご利用にあたっての留意事項」という長い注意書きがあります。ここに、他ではあまり語られない話が入っています。

  1. 残高0円でも、廃止すると過去にさかのぼって課税されることがある

    原文はこうです。「教育費・生活費のために所定の手続で全額を払い出し、口座残高が0円となった場合でも、その後、払出し制限期間中に口座を廃止すると、法令上の除外事由に該当する場合を除き、『契約不履行等事由』に該当し、過去の分配金等・譲渡益に課税されることがあります」。きちんと手続きして全額引き出したあとでも、口座を閉じると課税され得る、ということです。

  2. 災害での払出しは口座が廃止され、教育費での払出しは廃止されない

    公式は2つの例外を分けて書いています。災害・疾病等のやむを得ない事由による払出しは「この場合はこどもNISA口座が廃止されます」。12歳以降の教育費・生活費の払出しは「この場合はこどもNISA口座が廃止されません」。同じ例外でも扱いが違います。

  3. こども口座のお金を、親名義の銀行口座に出金できない

    「こども口座にある資金を親権者名義の銀行口座に出金することはできません。必ず振込先金融機関口座として未成年者ご本人さま名義の銀行口座をご登録のうえ、ご出金指示を行ってください」。子ども名義の銀行口座を先に作っておく必要があります。

お金の出どころについても、はっきり書かれています。「口座開設者本人に帰属する資金以外の資金により投資が行われた場合には、所得税・贈与税等の課税上の問題が生じることがあります」。ここは制度ではなく税金の話なので、贈与の記事のほうで詳しく扱っています。

公式ページでも分からなかったこと

確認できなかったものは、推測で埋めずにそのまま書きます。

  1. 対象になる投資信託の本数

    「つみたて投資枠の対象となる投資信託のうち当社が指定するものに限られます」とあるだけで、何本になるのかは書かれていませんでした。

  2. 積立の頻度と、クレジットカード積立が使えるか

    こどもNISAのページにも、こども口座のページにも記載がありません。毎日・毎週・毎月のどれが選べるかは確認できませんでした。

  3. ポイントの還元率

    「対象サービスの利用に応じて、お子さま名義でポイントを貯めることができます」とあるだけで、こどもNISAでの率は確認できませんでした。

  4. 18歳で成人NISAへ移るタイミング

    SBI証券は「口座開設者本人がその年1月1日において18歳である年を迎えると、こどもNISA口座は成人後のNISA口座に自動的に移行し」と書いています。いっぽう財務省の大綱が定める「基準年」は「その年3月31日において18歳である年」です。基準日がずれているので、この記事では断定しません。

もう1点、断定を避けたいところがあります。SBI証券は移行後について「非課税保有限度額が成長投資枠・つみたて投資枠合わせて1,800万円となります」と書いています。ただし財務省の大綱にも金融庁の資料にも、こどもNISAで使った分と1,800万円との関係は書かれていません。各社の説明であって、制度側が公表した内容ではない点は押さえておいてください。

よくある質問

親の口座とこども口座を、まとめて申し込めますか?
できません。SBI証券は「親権者口座とこども口座の同時口座開設はお受けすることができません」と回答しています。親の口座開設が完了してから、こども口座を申し込む流れです。
親権者が1人だと、何が増えますか?
戸籍謄本(全部事項証明書)が増えます。親権者が2人の場合は世帯全員の住民票で足りますが、1人の場合は住民票に戸籍謄本を足して提出します。
子どもと別居していても、スマホで書類を出せますか?
出せません。公式は「お子さまと親権者さまが別居の場合」「親権者さまが世帯主でない場合」は本人確認方法が郵送のみになると案内しています。
ジュニアNISA口座があれば、こどもNISAは自動で開きますか?
開きません。公式に「ジュニアNISA口座を開設済みの場合でも『こどもNISA』は自動で開設とはなりません。あらためて口座開設のお手続きが必要です」とあります。
教育費として全額引き出したあと、口座を閉じても大丈夫ですか?
注意が必要です。公式は、残高が0円になったあとでも払出し制限期間中に口座を廃止すると「契約不履行等事由」に該当し、過去の分配金や譲渡益に課税されることがあると書いています。閉じる前にSBI証券へ確認してください。

まとめ

SBI証券で作るなら、やることは3つです。親の総合口座を先に開く。開き終わってからこども口座を申し込む。親権者の人数に合わせた書類をそろえる。

親の口座とこども口座を同時に申し込めないという一点で、他社より待ち時間が1回多くなります。だから早めに動く価値があります。

そして、金融機関はあとから変えられません。買えるのは2027年1月からなので、どこで作るかは落ち着いて決めてください。「こどもNISA」は各社が使っている通称で、税法上の名称は「未成年者特定累積投資勘定」です。

出典(いずれも2026年10月1日に公式ページで確認):SBI証券「こどもNISA」/同「こども口座(未成年口座)」/同「未成年口座開設の流れ」/SBIホールディングス「『こどもNISA』口座開設の事前受付を2026年10月1日より開始」/財務省「令和8年度税制改正の大綱」

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次