※証券会社15社の公式ページを、2026年10月1日に1社ずつ確認した結果です。筆者は税理士でも金融機関の人間でもありません。特定の証券会社をすすめる記事ではありません。
主要15社のうち、こどもNISAの受付開始を公式に発表しているのは6社。残り9社では、受付開始の発表を確認できませんでした。
ただし「未発表=取り扱わない」ではありません。買えるようになるのは2027年1月なので、まだ3か月あります。
15社の結果を見る証券15社を調べた結果
結論から表にします。2026年10月1日時点で、各社の公式ページに何が書いてあったかだけを並べました。
| 証券会社 | 公式ページに書いてあったこと | 判定 |
|---|---|---|
| 楽天証券 | 「2026年10月1日(木)より口座開設受付開始」 | 受付中 |
| SBI証券 | 「『こどもNISA』口座開設の事前受付を2026年10月1日より開始」 | 受付中 |
| 三菱UFJ eスマート証券 | 「2026年10月1日より受付開始しました」 | 受付中 |
| 松井証券 | 「2026年10月1日(木)(予定)より、『こどもNISA』の口座開設申込の予約受付を開始します」 | 受付中 |
| GMOクリック証券 | サイト内の案内に「こどもNISAのお申し込み[10/1から]」 | 受付中 |
| マネックス証券 | 「2026年10月1日(木)より、こどもNISA口座の開設申込み事前受付を開始しました。」 | 受付中 |
| 大和証券 | こどもNISAの専用ページあり。制度の表と留意事項は詳しいが、受付開始日の記載は見つからなかった | ページのみ |
| 野村證券 | 金融経済教育サイトに制度の解説コラム。自社で取り扱うという発表は確認できなかった | 解説のみ |
| 東海東京証券 | NISAセンターに制度の解説記事。自社で取り扱うという発表は確認できなかった | 解説のみ |
| SMBC日興証券 | こどもNISAについての記載を確認できなかった | 未確認 |
| みずほ証券 | 同上 | 未確認 |
| 岡三オンライン | 同上 | 未確認 |
| 岩井コスモ証券 | 同上 | 未確認 |
| SBIネオトレード証券 | 同上 | 未確認 |
| DMM株 | 「現在、未成年の方の口座開設を承っておりません」 | 作れない |
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受付を始めた会社で、確認できた中身
受付中の会社について、公式ページに書いてあった条件を並べます。空欄は「公式に書かれていなかった」という意味です。推測では埋めていません。
| 項目 | 楽天証券 | SBI証券 | 三菱UFJ eスマート |
|---|---|---|---|
| 親の口座 | 総合口座が必要 | 親権者のネット取引口座が必要 | 親権者名義の証券口座が必要 |
| 対象の投信 | ― | ― | 約270銘柄 |
| 最低額 | 100円 | ― | ― |
| ポイント | 1ポイント=1円で積立に使える | ― | ― |
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松井証券とGMOクリック証券は、受付開始の案内はありましたが、商品本数や最低額の記載は見つかりませんでした。松井証券は「親権者様が当社に総合口座をお持ちでない場合は、先に親権者様名義の総合口座の開設が必要です」と書いています。マネックス証券は受付開始の文言だけを確認しています。
どの会社でも共通すること
各社の案内を並べると、書き方は違っても中身が同じ部分があります。ここは会社選びより先に知っておくところです。
- 口座は3階建てになる
親の口座 → 子の未成年口座 → こどもNISA口座、の順です。親がその証券会社に口座を持っていないと、そもそも申し込めません。楽天証券・SBI証券・三菱UFJ eスマート証券・松井証券・GMOクリック証券の5社が、同じことを書いていました。
- あとから金融機関を変えられない
大和証券は「こどもNISA口座は金融機関の変更ができません」、三菱UFJ eスマート証券は「原則として金融機関変更をすることができません」と書いています。大人のNISAは年単位で変えられますが、こどもNISAは違います。
- 申し込んでも、買えるのは2027年1月から
10月から12月は、書類の確認と税務署への申請の期間です。今申し込む意味は「1月1日から動かせる状態にしておく」ことにあります。
申し込みの流れは、楽天証券が4段階で示しています。他社もおおむね同じ形です。
- 親権者の総合口座にログインする
親がその証券会社に口座を持っていることが出発点です。無ければ、まず親の口座を作ります。
- お子さまの情報を入力する
こども口座(未成年口座)とこどもNISA口座は、同時に申し込めます。別々に手続きする必要はありません。
- 必要書類を提出する
本人確認書類を出します。SBI証券は「本人確認書類をアップロード(または必要書類を請求のうえ、ご返送)」と案内しています。
- 完了通知を受け取る
会社の審査のあと税務署へ申請が行きます。ここに時間がかかるので、10月に申し込んでも口座が開くのは2027年1月以降です。
選ぶときに見る3つ
ただし、上の表のとおり比べられる材料はまだ少ないです。いま決めるなら、確認できる範囲ではこの3つになります。
- 親がすでに口座を持っている会社かどうか
いちばん効きます。親の口座から作る仕組みなので、すでに持っていれば手続きが1段減ります。持っていない会社を選ぶと、親の口座開設から始めることになります。
- つみたて投資枠の対象商品を何本扱っているか
本数が多いほど選べます。ただし18年持つ前提なら、選ぶのは結局1〜2本です。本数そのものより「買いたい種類があるか」で見てください。
- ポイントが貯まるか・使えるか
楽天証券は「貯まったポイントは1ポイント=1円で投資信託の購入(積立)に利用できる」と書いています。他社は公式に確認できませんでした。
口座開設のキャンペーンを実施している会社もあります。金額と期限はすぐ変わるので、この記事には書きません。申し込む前に各社の公式ページで確認してください。
大和証券のページだけに書いてあったこと
調べていて、大和証券のページに他社では見つからなかった記述が3つありました。制度の理解に役立つので紹介します。
- 「こどもNISA」は通称だと明記している
「本資料における『こどもNISA』とは、税制上の『未成年者特定累積投資勘定』を指します」。財務省の大綱に「こども」という語が1回も出てこないことと一致します。
- 売った分の枠は翌年以降に戻る
「売却した分(取得価額分)を、その翌年以降、再利用することができます」。600万円の枠は、売れば翌年から空くということです。ただしその年の年60万円の枠は増えません。
- ETFも買えると書いている
「当社では、公募株式投資信託・上場投資信託(ETF)の購入が可能となります」。投資信託だけ、と書く会社もあるので、ここは会社差が出る可能性があります。
調べても分からなかったこと
正直に書きます。次の点は、公式ページでは確認できませんでした。
- マネックス証券の中身
受付開始は「2026年10月1日(木)より、こどもNISA口座の開設申込み事前受付を開始しました」と確認できました。ただし商品本数や最低額などの条件は、確認できていません。
- 積立の頻度と、商品本数のほとんど
毎日・毎週・毎月のどれが選べるかは、どの会社も公式に書いていませんでした。商品本数も三菱UFJ eスマート証券以外は見つかりませんでした。
- クレジットカード積立ができるか
大人のNISAではカード積立が使えますが、こどもNISAで使えるかは、どの会社にも記載がありませんでした。
これらは制度開始が近づけば各社が出してくるはずです。分かりしだい、この記事を書き直します。
よくある質問
いま急いで口座を作る必要はありますか?
親が証券口座を持っていなくても作れますか?
子どもが2人いたら、別々の証券会社でもいいですか?
銀行では作れませんか?
まとめ
受付を始めたのは楽天証券・SBI証券・三菱UFJ eスマート証券・松井証券・GMOクリック証券・マネックス証券の6社。確認できた範囲では、どこも親の口座が先に要ります。
比べる材料はまだ出そろっていません。いま決め手になるのは「親の口座がどこにあるか」と「あとから変えられない」の2つだけです。商品本数やポイントの比較は、各社の情報が出てから判断しても間に合います。
出典(いずれも2026年10月1日に公式ページで確認):楽天証券/SBI証券(SBIホールディングスPR情報)/三菱UFJ eスマート証券/松井証券/GMOクリック証券/大和証券/マネックス証券/DMM株/財務省「令和8年度税制改正の大綱」
