※筆者は元アパレル販売員・元買取査定員で、現在は古物商として買取業を営んでいます。医師でも薬剤師でもありません。この記事に出てくる容量・区分(医薬部外品か化粧品か)・「何役」の表記は、すべて各メーカーの公式商品ページを実際に開いて確認したものです(確認日:2026年10月19日)。価格は公式ページに記載がないため、通販の調査時点の実売価格を添えています。
オールインワンを選ぶときに見るのは価格でも口コミでもなく、公式が書いている「何役」の中身です。UVが入っていれば朝用、入っていなければ夜用。
同じ棚に並んでいても、5役のものと6役のもの、そもそも役を書いていないものが混ざっています。そして役の中身が違うので、「1本で全部終わる」は商品を見ないと成立しません。公式の表記だけを並べて、30代が買う前に確認する3点にまとめました。
公式の「何役」を見比べるひとつでも当てはまるなら、この記事が役に立ちます
- 化粧水と乳液を別々に買うのが面倒で、1本にまとめたい
- 「オールインワン」と書いてある商品が何種類もあって、違いが分からない
- いま使っている1本で、朝のケアも足りているのか自信がない
- パッケージの「5役」「6役」を、なんとなく多いほうが得だと思っている
→ 役の数は「得かどうか」ではなく「いつ使う1本か」を示しています。そこを読み違えると、1本にまとめたのに足りない役が残ります。
「オールインワン」は棚のラベルで、中身の役は商品ごとに違う
先に身もふたもないことを書きます。「オールインワン」という言葉に、法律上の決まった定義はありません。何役までを兼ねたらそう名乗ってよい、という基準がないので、メーカーが自社の商品について「1品で◯役」と書いているだけです。
だから確かめ方はひとつしかありません。公式の商品ページに書いてある役を、そのまま数えることです。実際に数えると、こうなります。

| 商品(公式表記) | 区分 | 容量 | 公式が書いている役 |
|---|---|---|---|
| ウーノ UVパーフェクションジェル fA | 医薬部外品 | 80g | 5役=化粧水・乳液・美容液・クリーム・UVプロテクター |
| クリームパーフェクション fA | 化粧品 | 90g | 5役=化粧水・乳液・美容液・クリーム・マスク |
| ウーノ バイタルクリームパーフェクション fA | 医薬部外品 | 90g | 5役=化粧水・乳液・美容液・クリーム・マスク |
| ルシード パーフェクトスキンジェル | 化粧品 | 90g | 1品6役=化粧水・乳液・クリーム・美容液・パック・アイクリーム |
| ウーノ スキンケアタンク(しっとり)f | 医薬部外品 | 160mL | 役の表記なし(「洗顔後の約10秒ケア」のローション) |
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出典:ファイントゥデイ uno 公式商品ページ/マンダム ルシード公式商品ページ(いずれも2026年10月19日確認)
いちばん下に注目してください。ウーノ「スキンケアタンク」の公式ページには、役の数がどこにも書かれていません。書いてあるのは「洗顔後の約10秒ケア」「薬用スピードケア」という言葉と、ポンプ2回押し分という使い方だけです。
1本で手早く済むことと、化粧水・乳液・クリームの役を兼ねていることは別の話です。時短をうたっていても、公式が役を書いていないなら、それは化粧水(ローション)です。
UVが入っているかどうかで、その1本は朝用か夜用かが決まる
ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。役の数ではなく、UVという役が入っているかどうかを見てください。
ウーノ「UVパーフェクションジェル fA」の公式ページには、5役のうちの1つがUVプロテクターだと書かれていて、さらに商品の説明そのものが「朝用オールインワンクリーム」です。紫外線防止効果はSPF30・PA+++と明記されています。
一方、ルシード「パーフェクトスキンジェル」は6役とウーノより多いのですが、6役のなかにUVは入っていません(化粧水・乳液・クリーム・美容液・パック・アイクリーム)。役の数は多いのに、朝に必要な紫外線対策は入っていないわけです。
ルシード パーフェクトスキンジェル
夜 向き- アイクリームまで兼ねる
- さっぱりしたジェルタイプ
- 朝に使うなら日焼け止めが別に要る
ウーノ UVパーフェクションジェル fA
朝 向き- 公式が「朝用」と明記
- SPF30・PA+++
- 夜に使うと紫外線の役が無駄になる
UV入りを夜に塗っても紫外線の役は働きません。UVなしを朝に塗るなら、日焼け止めをもう1本重ねることになります。本当に本数を減らしたいなら、減らす先は「1本」ではなく「朝に使う1本」です。
結局どうするのがいいか。30代でケアを続けられている人の形は、だいたい次の3つのどれかに落ち着きます。
- 朝だけオールインワンにする(いちばん現実的)
朝はUV入りの1本で終わらせ、夜はいま持っている化粧水と乳液を使い切る。朝の工程がいちばん削られやすいので、ここを1本にすると続きます。
- 朝はUV入り、夜はUVなしの2本にする
ボトルは2本ですが、朝も夜も1工程で終わります。塗る回数で見れば、これがいちばん少ない形です。
- 夜だけオールインワンにして、朝は日焼け止めを別に塗る
すでに気に入っている日焼け止めがある人向け。夜の「ふたをする」工程を飛ばしがちな人に向いています。
同じ役の数でも、医薬部外品かどうかで「書いていいこと」が違う
もうひとつ、表の「区分」の列を見てください。同じメーカーの同じ5役でも、医薬部外品のものと、そうでないもの(化粧品)が混ざっています。
この違いは見た目では分かりませんが、公式ページに書ける内容が変わります。有効成分が承認されている医薬部外品だけが、「メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐ」「シワを改善する」といった踏み込んだ書き方をしています。
| 商品 | 区分 | 公式が書いている、成分による働き |
|---|---|---|
| クリームパーフェクション fA | 化粧品 | オイルコントロールパウダー(シリカ)でテカリ防止/Wヒアルロン酸でカサつき防止 |
| ウーノ バイタルクリームパーフェクション fA | 医薬部外品 | m-トラネキサム酸配合(肌あれ防止/メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐ)/コエンザイムQ10・コラーゲンGLなどを配合 |
| ウーノ UVパーフェクションジェル fA | 医薬部外品 | m-トラネキサム酸配合(肌あれ防止/メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐ) |
| ルシード 薬用パーフェクトスキンクリームEX | 医薬部外品 | ナイアシンアミド配合でシワを改善/カサつきからシミまで対策 |
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出典:各社公式商品ページの特長欄(2026年10月19日確認)。販売名はウーノ バイタルクリームパーフェクション=記載のとおり、ルシード 薬用パーフェクトスキンクリームEX=薬用PスキンクリームR。
商品名に「毛穴」や「シミ」と書いてあるかどうかで選ぶと外す理由は、30代メンズの毛穴ケアは「毛穴」と書いた商品で選ばないで、国が決めた効能の範囲から説明しています。
30代が選ぶなら、年齢の想定も見ておく
見落としやすいのが、メーカー側が何歳向けに作っているかを公式に書いていることです。
ルシードの公式サイトは、ナビゲーションからして「40才からのスキンケア」「40才からの体の変化とは」で統一されています。パーフェクトスキンクリームの説明も「40才からのすぐカサつく・テカる肌にこれ1品」です。1989年に業界初の無香料メンズコスメとして生まれ、ミドル男性の研究からエイジングケア(=年齢に応じたお手入れ)を提案している、というのがマンダムの公式の説明です。
売り場に立っていたころ、男性のお客さまから受ける質問はほぼ一つでした。「これ1本でいいんですよね?」。パッケージの役の数を見て、多いほうが得だと思って手に取られる方が多かったです。でも、その方が困っていたのはたいてい朝の時間で、そこで必要なのは役の数ではなく、朝に塗って家を出られる1本でした。
タイプ別に、公式表記から選ぶとこうなる
TYPE A:朝の1本にするなら、UVが役に入っているもの
公式の表記は「1品で化粧水・乳液・美容液・クリーム・UVプロテクターの5役のオールインワン。だから洗顔・ひげそり後にこれ1つでOK」。SPF30・PA+++で、公式が「日常使いに十分な紫外線防止効果」と書いている水準です。
TYPE B:夜の1本にするなら、UVなしの5役
役はUV入りと同じ5つですが、UVプロテクターの代わりにマスク(パック)が入っています。医薬部外品で、m-トラネキサム酸を配合。公式はノンコメドジェニック済み・アレルギーテスト済みと記載しています(すべての方にニキビができない、アレルギーが起きないというわけではありません)。
TYPE C:6役。アイクリームの役まで要るかどうか
公式の表記は「【1品6役のオールインワン】~洗顔・ヒゲそり後にこれ1品で完了~ 化粧水/乳液/クリーム/美容液/パック/アイクリーム」。皮脂吸着パウダーとメントール成分を配合したさっぱりタイプで、無香料・無着色・パラベンフリーです。しっとりしたい人には同じ6役のクリームタイプがあります。
オールインワンにまとめたときの性質。感触と中身が1本に固定されるぶん、合わなかったときに替える単位が大きくなります。
1本にまとめない道も、ちゃんと残っている
ここまで書いておいてですが、オールインワンを出していないメーカーもあります。オルビスのメンズライン「Mr.」がそれで、公式は「ベタつくのに乾燥する複雑な男性の肌へ3ステップでアプローチ」と、はっきり分ける側に立っています。
分ける(3ステップ)が向いている人
- 合わなかった1本だけ替えたい
- 洗顔はさっぱり、保湿はしっとりにしたい
- 肌に合うかを先に試してから決めたい
まとめる(オールインワン)が向いている人
- 工程が増えると続かない自覚がある
- 洗面台にボトルを並べたくない
- 朝に1分もかけたくない
オルビス Mr.は公式に価格が出ているので、分ける場合の金額もそのまま確認できます(すべて税込・通常価格)。
| 商品 | 区分 | 容量 | 通常価格 | 定期価格 |
|---|---|---|---|---|
| フォーミングウォッシュ(洗顔) | 医薬部外品 | 120g | 1,650 | 1,485 |
| エッセンスローション(化粧水) | 医薬部外品 | 180mL | 2,420 | 2,178 |
| エッセンスローション つめかえ用 | 医薬部外品 | 180mL | 2,090 | 1,881 |
| モイスチャライジングクリーム | 医薬部外品 | 50g | 2,420 | 2,178 |
| クレンザー(洗顔) | 化粧品 | 100g | 1,980 | 1,782 |
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出典:オルビス Mr. 公式サイト(2026年10月19日確認)。公式の定期お届けの注記では1点あたり約90日分と換算されています。
オルビス Mr.(ミスター)
洗顔・化粧水・保湿クリームを3ステップで分けるメンズライン。公式サイトに価格と容量が明記されていて、サンプルの申し込みページも用意されています。肌に合うかを先に確かめてから本数を決めたい人は、まとめる前にこちらを見ておくと判断材料が増えます。
オルビス Mr.の公式サイトを見る 価格・容量は公式サイトに記載/3ステップのセットとサンプルあり買う前に確認する3点
- 公式ページで「何役」を数える
パッケージではなくメーカーの商品ページを開きます。役が書かれていなければ、それはオールインワンではなく化粧水です。
- 役の中にUVがあるかを見る
あれば朝用、なければ夜用。ここで、その1本が自分の朝と夜のどちらを埋める1本なのかが決まります。
- 想定年齢と区分を確認する
公式が「40才から」と書いているか、医薬部外品かどうか。シミやシワの表記に反応して選ぶなら、この2つは見ておきます。
そもそも何本そろえるかで迷っている人へ
本数そのものを決めていない段階なら、先に枠の数を決めるほうが早いです。「洗う」「水を入れる」「ふたをする」の3枠をどう埋めるかは、30代のメンズスキンケアは3本でいいにまとめてあります。この記事は、そこで「1本にまとめる」を選んだ人が、どの1本を選ぶかの続きです。
