筆者は元アパレル販売員・元買取査定員で、現在はファッションバイヤーと古物商を営んでいます。この記事の商品情報は、花王とファイントゥデイの公式サイトを実際に開いて確認したものです(情報時点 2026年8月)。価格はいずれもオープン価格のため、本文に定価は書いていません。
ドラッグストアで足ります。迷う原因は品数ではなく、商品名の「後ろの一語」を読んでいないことです。
男性用の棚には、同じブランドの同じ商品が何種類も並んでいます。違うのは末尾の一語だけ。この一語が「皮脂を落とす側」と「うるおいを残す側」を分けています。ここを読めるようになれば、棚の前で止まらなくなります。
読み分け表を先に見る棚の前で止まるのは、あなたの知識不足ではない
ドラッグストアの男性用コーナーへ行くと、同じブランドのボトルが横に4本も5本も並んでいます。パッケージの色も形もほとんど同じ。違うのは商品名の最後についた短い言葉だけです。
これは売り場の不親切ではなく、メーカーが意図的に「型で分けて」並べている状態です。実際に花王の公式サイトでメンズビオレのラインナップを確認すると、洗顔料だけでこう分かれています。
出典:花王「メンズビオレ ラインナップ」(2026年8月に閲覧して確認)
つまり同じ棚の中に、真逆の目的の商品が隣り合って置かれているということです。どれを買っても似たようなものだろう、と手前の1本を取ると、目的と逆のものを買ってしまうことがあります。
先に決めておくのは「型」ひとつだけ
読み分けに入る前に、自分がどちら寄りかだけ決めておきます。判断はこの1問で足ります。
洗顔したあと、化粧水をつけずに10分置いたときどうなるか
- つっぱる・頬がカサつく・粉が浮く → 乾く型
- 10分ほどで額と鼻が光り出す → テカる型
- 頬はつっぱるのに額だけ光る → 混在型(30代に多い)
→ 混在型は「乾く型」として扱ってください。皮脂は後から出ますが、乾燥は戻すのに時間がかかるためです。
本数や順番をまだ決めていない場合は、先にそちらを片づけたほうが早いです。何本そろえるか、オールインワン1本で済ませるかは別記事にまとめてあります。
先に「何本買うか」を決める読み分け表:後ろの一語で、こう分かれている
ここが本題です。公式サイトで確認できたラインナップを、皮脂側と保湿側に並べ直しました。30代で乾く型・混在型なら、右の列を取ります。
| 品目 | 皮脂・テカリ側 | うるおい・保湿側 |
|---|---|---|
| 洗顔料 (メンズビオレ THE FACE) | 毛穴汚れクリア | ディープモイスト |
| 洗顔料 (同・肌あれ向け) | 薬用アクネケア | うるおいケア |
| 化粧水 (メンズビオレ) | ローションタイプ | 濃厚ジェルタイプ |
| 全身化粧水スプレー (メンズビオレONE) | さっぱりうるおうタイプ | しっとりうるおうタイプ |
| オールインワン (UNO) | アクネケアパーフェクションジェル | バイタルクリーム パーフェクション |
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出典:花王「メンズビオレ ラインナップ」/ファイントゥデイ「UNO」(いずれも2026年8月に閲覧して確認)
右の列に入る商品は、どれも一般的なドラッグストアで扱いのある定番品です。保湿側を選ぶために通販や百貨店へ行く必要はありません。
言葉の見分け方は3つ覚えれば足りる
ブランドが変わっても、使われる言葉の傾向は共通しています。棚の前で迷ったら、この3つだけ思い出してください。
- 「モイスト」「しっとり」「濃厚」は保湿側
うるおいを残す設計です。乾く型・混在型はこの語が入っているものを取ります。メンズビオレなら「ディープモイスト」「濃厚ジェルタイプ」「しっとりうるおうタイプ」が該当します。
- 「さっぱり」「クリア」「スクラブ」は皮脂側
皮脂や汚れを落とす方向に振ってあります。テカる型には合いますが、乾く型が使うと洗ったあとのつっぱりが強く出ます。
- 「アクネケア」「薬用」はニキビ向けの別枠
肌あれ・ニキビ対策の目的で作られたものです。乾燥が悩みの人が保湿目的で選ぶ棚ではありません。目的が違うので、乾く型は原則ここを飛ばします。
実際に取るもの:乾く型・混在型の2本
洗顔1本と化粧水1本。30代で乾く型なら、まずこの2本で足ります。どちらも上の表の右の列から選んだものです。
泡で出るタイプなので、泡立てる手間がありません。洗顔で時間を取られるのが続かない原因になりやすいので、30代の「まず1本目」としてはここから入るのが現実的です。
同じメンズビオレの化粧水でも、さらっとした「ローションタイプ」と並んで置かれています。乾く型が取るのは「濃厚ジェルタイプ」のほうです。
1本で済ませたいならオールインワン
洗顔のあとに1本塗って終わりにしたい場合は、オールインワンを選びます。UNOの公式サイトで確認したところ、バイタルクリーム パーフェクションは「エイジングケア(年齢に応じたうるおいケア)」を掲げ、カサつきを対象に含めていました。30代で乾く型ならこちら側です。
顔だけでなく体も乾く場合
すねや腕も粉をふくタイプなら、全身に使えるスプレーを1本置いておくと手間が減ります。こちらも「さっぱり」と「しっとり」の2種があるので、取るのは「しっとりうるおうタイプ」です。
テカる型はどれを取るか
額と鼻が昼過ぎに光るタイプなら、表の左の列から選びます。品名で言えば「毛穴汚れクリア」「ローションタイプ」「さっぱりうるおうタイプ」です。棚での探し方は同じで、見る語が逆になるだけです。
やりがちな買い方3つ
うまくいく買い方
- 洗顔と化粧水を同じ側(保湿側どうし)でそろえる
- まず2本だけ買って、1本使い切るまで足さない
- 肌あれが出ているときだけ薬用の枠に寄る
つまずく買い方
- 洗顔は皮脂側、化粧水は保湿側とちぐはぐに買う
- テカるからと皮脂側の洗顔を朝晩使い、かえって乾かす
- 棚で目立つ新商品を、型を見ずに毎回買い替える
いちばん多いのは1つめです。洗顔で皮脂を落とし切ってから保湿側の化粧水を足すと、打ち消し合って結局どちらの効果も出にくくなります。洗顔と化粧水は同じ側でそろえるのが基本です。
棚の売れ筋は購買層全体で決まります。10代・20代の支持が乗った本数がそのまま前面に出るので、30代で乾く型の人にとっては逆の型が手前にあることがあります。
まとめ:見るのは商品名の最後だけ
ドラッグストアで足りるかどうかは、価格帯の問題ではありませんでした。同じ棚に真逆の型が並んでいて、それを読み分けられるかどうかだけの問題です。
- 自分の型を決める
洗顔後10分でつっぱるなら乾く型、光るならテカる型。混在なら乾く型として扱います。
- ボトルの最後の一語を見る
モイスト・しっとり・濃厚なら保湿側。さっぱり・クリア・スクラブなら皮脂側です。
- 洗顔と化粧水を同じ側でそろえる
2本で足ります。使い切るまで増やさないほうが、合う合わないの判断もつきます。
