筆者は元アパレル販売員で、いまはブランド古着の買取業を営んでいます。派遣のルールは厚生労働省の公表資料で確認したものです。個別の契約内容は会社ごとに違うため、最終的な判断は派遣元・派遣先にご確認ください。
3年働けば正社員になれる制度はありません。あるのは派遣元が「直接雇用を依頼する」義務です。
同じ組織単位で3年働く見込みがあり、本人が継続を希望するとき、派遣元には雇用安定措置の義務が生じます。ただし依頼するところまでが義務で、派遣先が雇う義務はありません。ここを勘違いすると3年を無駄にします。
その中身を見る3年ルールの中身
労働者派遣には2つの期間制限があります。混ざりやすいので分けます。
| 種類 | 何が3年で切れるか | 延長できるか |
|---|---|---|
| 事業所単位 | その事業所が派遣を受け入れられる期間 | 過半数労働組合などから意見を聞けば延長できる |
| 個人単位 | 同じ人が同じ組織単位で働ける期間 | 延長できない |
あなたに直接効くのは個人単位のほうです。事業所が延長しても、同じ組織単位であなたが3年を超えて働くことはできません。
出典:厚生労働省の労働者派遣制度に関する公表資料(宮城労働局「派遣労働者の受け入れルールの具体的内容(派遣先)」ほか/2026年9月5日確認)
雇用安定措置は「依頼する義務」です
派遣元には、同一の組織単位に継続して3年派遣される見込みがあり、本人が継続就業を希望するとき、派遣先に直接雇用を依頼するなどの措置を講じる義務があります。義務なのは派遣元が動くことで、派遣先が雇うことではありません。
雇用安定措置として挙げられているのは、次の4つです。
- 派遣先への直接雇用の依頼
これがいちばん期待される道ですが、依頼が通るかどうかは派遣先次第です。
- 新たな派遣先の提供
別の職場を紹介されます。正社員にはなりません。
- 派遣会社での、派遣労働者以外としての無期雇用
派遣会社の社員になる道です。働く場所は変わらないこともあります。
- その他、雇用の安定を図るための措置
教育訓練など。
アパレルで、現実的に正社員へ行く道
販売員だったころ、同じフロアに派遣の方が何人もいました。3年を待って直接雇用になった人もいれば、期限が来て別の店に移った人もいます。差がついていたのは、店長に「ここで社員になりたい」と伝えていたかどうかでした。制度は動く理由をくれますが、動かすのは本人です。
3年を待つ価値がある場合
- その店・その会社で働き続けたい
- 直接雇用の実績が過去にある
- 派遣元に希望を伝えてある
待たずに動いたほうがいい場合
- 直接雇用の実績を聞いても答えが出てこない
- 正社員の求人が別で出ている(そちらに応募できる)
- 紹介予定派遣という枠がある(最初から前提が違う)
紹介予定派遣は、最初から直接雇用を前提にした枠です。3年を待つより、そちらを探すほうが早い場合があります。
いま確かめておくこと
派遣元・派遣先に聞いておく4つ
- 自分の「組織単位」はどこまでか(部署か、店舗か)
- いつが3年の起点か
- この職場で直接雇用になった人が過去にいるか
- 直接雇用を希望していることを、書面で伝えてあるか
→ 組織単位が変われば3年はリセットされます。同じ会社でも別部署に移れば、また3年働けます。
いま登録できるサービス
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アパレル派遣なび
アパレル・ファッションの販売職に特化した人材派遣・職業紹介。運営は株式会社シーエーセールススタッフ(2003年4月設立/労働者派遣 派13-040737・有料職業紹介 13-ユ-040624)。案件提供元の説明では関東・中部・関西・九州が対象エリア(2026-09-02確認)。
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