筆者は元アパレル販売員で、いまはブランド古着の買取業を営んでいます。履歴書の様式に関する記述は、厚生労働省と労働局の公表資料で確認したものです(情報時点は本文中に明記)。応募先が独自の様式を指定している場合は、そちらに従ってください。

「JIS規格の履歴書」はもうありません。令和2年7月にJIS規格の解説から削除され、いまは厚生労働省の様式例が公表されています。
市販の履歴書やテンプレートには、まだ古い形のものが残っています。どれを使うか迷ったら、厚労省の様式例をダウンロードするのがいちばん確実です。そのうえで、アパレルの職務経歴をどう書くかを整理します。
何が変わったのかを見る「JIS規格の履歴書」は、もう存在しません
長いあいだ、履歴書といえば「JIS規格」が基準でした。ところがその様式例は削除されています。
令和2年7月に同協会が、JIS規格の解説の様式例から履歴書の様式例を削除した
削除したのは一般財団法人日本規格協会です。これを受けて厚生労働省が、公正な採用選考を確保する観点から新しい様式例を作成しました。
出典:埼玉労働局「厚生労働省履歴書様式について」(2026年9月4日確認)/様式はハローワークインターネットサービスの履歴書様式(PDF)から入手できます
厚労省の様式例を使えばいい
迷う必要はありません。ハローワークのサイトから、そのままダウンロードできます。A4とA3の両方が用意されています。
- 厚労省の様式をダウンロードする
ハローワークインターネットサービスの「履歴書・職務経歴書の書き方」から入手できます。ExcelとPDFの両方があります。
- 応募先の指定があればそちらを優先する
会社が独自の様式を指定している場合は、必ずそちらを使ってください。
- 手書きかパソコンかは、指定が無ければどちらでもかまいません
指定がある場合だけ従ってください。Excel版が公表されているのは、パソコンでの作成を想定しているからです。
アパレルの職歴は、何を書けば伝わるか
ここからが本題です。履歴書の職歴欄は行数が限られているので、店名の羅列にすると何も伝わりません。
| 書き方 | 例 | 伝わり方 |
|---|---|---|
| 店名だけ | 「株式会社◯◯ 入社」 | × |
| 配属と役割を足す | 「株式会社◯◯ 入社/◯◯店 販売職として配属」 | ○ |
| 異動と昇格を書く | 「◯◯店へ異動」「サブチーフに昇格」 | ◎ |
異動と昇格は必ず書いてください。アパレルは店舗異動が多く、それ自体が「複数の客層を経験している」という説明になります。
査定の仕事で人を採るとき、職歴が店名だけの履歴書は、正直どこを見ればいいか分かりません。逆に「路面店から駅ビルへ異動」と1行あるだけで、客単価も客層も違う現場を経験しているのが伝わります。行数を使う価値があるのはそこです。
職務経歴書との使い分け
履歴書に数字を詰め込まないでください。売上や達成率は職務経歴書の役割です。
履歴書に書くこと
- 会社名・入社と退社の年月
- 配属店舗と職種
- 異動・昇格
- 資格(あれば)
職務経歴書に回すこと
- 個人売上・予算達成率
- 客単価・セット率
- 担当したカテゴリやブランド
- 後輩の指導や店舗運営の経験
ハローワークインターネットサービスには「履歴書・職務経歴書の書き方」のページがあり、職務経歴書の様式も公表されています。2枚をセットで用意するのが前提だと考えてください。
在職中に、やっておくこと
辞めてからでは取り戻せないもの
- 自分の個人売上と予算達成率(直近1年ぶん)
- 客単価・セット率の実績
- 異動した店舗と、その時期
- 昇格した役職と、その時期
→ 退職後は社内システムを見られません。在職中に控えておいてください。
これは実務的にいちばん大事な話です。数字は辞めた瞬間に取れなくなります。面接でも職務経歴書でも使うので、いまのうちにメモしておいてください。
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