筆者は元アパレル販売員で、いまはブランド古着の買取業を営んでいます。応募書類の考え方はハローワークインターネットサービスの公表資料で確認したものです。個別の選考基準は会社ごとに違うため、最終的な判断は応募先にご確認ください。
志望動機に「御社のブランドが好き」と書かないでください。書くのはなぜ今の会社ではダメなのかです。
好きなだけなら客のままで構いません。読む側が知りたいのは「うちに来て何をするのか」と「なぜここでなければいけないのか」の2つだけです。
「好き」が効かない理由を見る「ブランドが好き」が効かない理由
応募者はほぼ全員がそのブランドを好きだと書きます。全員が書くことは差になりません。しかも「好き」は買う理由であって、雇う理由にはなりません。
アパレルの志望動機で多いのが、この3つです。どれも落ちる書き方です。
| よくある書き方 | 読む側にどう見えるか |
|---|---|
| 「御社のブランドが好きだから」 | 客の理由 |
| 「人と接することが好きだから」 | 全員が書く |
| 「スキルアップしたいから」 | 自分の都合 |
志望動機は、2つの問いに答えるだけ
- なぜ、いまの会社ではダメなのか
ここが本体です。不満ではなく、構造で説明してください。「店長の上が1人しかいない」「販売職のまま年数を重ねても職種の差は縮まらない」など、事実で書けます。
- なぜ、この会社なのか
相手にしかない条件を1つ挙げれば足ります。職種の枠がある、EC比率が高い、扱うカテゴリが違う、など。
査定の仕事で人を採るとき、志望動機で見ていたのは「辞めた理由が、うちでも起きるかどうか」でした。人間関係が理由だと、うちでも起きるかもしれない。でも「職種の天井が理由」なら、うちには別の職種があるので解決します。構造で書けている人は、それだけで安心材料になります。
出る理由を、構造で書く
不満をそのまま書くと愚痴になります。同じ内容でも、事実に置き換えれば説明になります。
| 不満のまま書くと | 構造に置き換えると |
|---|---|
| 給料が上がらない | 販売職のまま年数を重ねても、職種の間の差は縮まらないと分かった |
| 店長になれない | 店長の上の枠が1つで、本部への異動実績もなかった |
| 休みが取れない | 土日を含むシフトが前提の職種なので、働き方を変えるには職種を変える必要があった |
右側は会社を責めていません。そういう仕組みだった、という事実だけです。これなら読む側も受け止められます。
応募先ごとに書き分ける
アパレル業界の別の会社なら
- 扱うカテゴリや客単価の違い
- 販売以外の職種の枠があるか
- EC・本部への異動実績
業界を出るなら
- 売った実績(数字)が使えること
- 相手が個人から法人に変わっても同じこと
- 服の話は最小限でよい
ハローワークは職務経歴書を「履歴書では書ききれない具体的なキャリアやあなたのやる気をアピールするためのもの」と説明しています。志望動機で書ききれない部分は、そちらに回してください。
出典:ハローワークインターネットサービス「履歴書・職務経歴書の書き方」(2026年9月5日確認)
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