※筆者は元アパレル販売員・元買取査定員で、現在はファッションバイヤーとして商品の表示や規格を日常的に確認しています。この記事に出てくる製品情報・表記・成分名は、すべてニベアメン(nivea.co.jp)・ウーノ(brand.finetoday.com)・ルシード(lucido.jp)の各公式サイトを実際に開いて確認したものです。価格は公式に記載がないため、楽天市場の調査時点の実売を併記しています。
「混合肌向け」のオールインワンが見つからないのは、公式がその言葉を使っていないからです。メンズ3ブランドのうち「混合肌」で絞り込めるのはニベアメンだけ。ウーノでは「テカリ」と「カサつき」の2つの印に分かれていて、その両方に印が付いた製品が7点あります。
両方に印が付いた本命3本を見るこんな状態なら、この記事がそのまま答えになります
- 鼻やおでこは昼にテカるのに、頬や口まわりは粉をふく
- 「混合肌 オールインワン メンズ」で探したが、該当する商品が出てこない
- さっぱり系を使うと乾き、しっとり系を使うとテカる、を行き来している
- 化粧水と乳液を分けるつもりはなく、1本で終わらせたい
→ 1つでも当てはまるなら、変えるのは商品ではなく探す言葉です。
結論:「混合肌向け」で探すから見つからない
先に、いちばん時間を取られているところを片づけます。混合肌の人がオールインワンを探すとき、ほとんどの人が「混合肌向け」と書かれた商品を探します。ところが、メンズスキンケアの公式サイトを実際に開くと、そもそも「混合肌」という言葉をほとんど使っていません。
今回、ニベアメン・ウーノ・ルシードの3ブランドの公式ページを開いて、ページ全文に「混合肌」という語が何回出てくるかを数えました。結果はこうです。
混合肌という肌タイプ名で絞り込めるのはニベアメンだけでした。ウーノとルシードは、同じ肌の状態を別の言葉で書いています。言葉を変えると、公式が「テカリもカサつきもWケアする」と明記した製品にたどり着けます。
出どころ:各ブランド公式サイト(2026年10月28日に実際に開いて確認)
3ブランドの「言葉の変換表」
同じ肌の状態なのに、公式での呼び方が3通りに分かれています。この表がこの記事の土台になります。
| ブランド | 公式での扱い | 公式に書かれている言葉 | 「混合肌」の語 |
|---|---|---|---|
| ニベアメン | 肌タイプで絞り込める | 混合肌 | あり |
| ウーノ | 肌タイプの区分がない。肌悩みの印 | テカリ + カサつき | 0回 |
| ルシード | キャッチコピーの中に日本語で | すぐカサつく・テカる肌 | 0回 |
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つまり、商品が無いのではなく、棚の名札が違っていたというだけの話です。図にするとこうなります。

ニベアメンだけが「混合肌」を肌タイプとして持っている
ニベアメンの公式サイトには、フェイスケアの一覧を「肌タイプ」で絞り込む機能があります。そこに並んでいる選択肢を数えると9つで、その中に「混合肌」が入っています。ページのHTMLを見ると、この項目の内部的な名前は「Combination skin」でした。英語圏でそのまま使われている分類が、日本語サイトにも引き継がれている形です。
| ニベアメン公式の「肌タイプ」9種 | 混合肌との関係 |
|---|---|
| すべての肌タイプ | 肌質を限定しない |
| 普通肌 | どちらの症状も強く出ていない |
| 混合肌 | テカる所と乾く所が同居(この記事の対象) |
| 脂性肌 | テカリ側だけ |
| 乾燥肌 | カサつき側だけ |
| 超乾燥肌 | カサつきが強い |
| 敏感肌 | 刺激への反応が別軸 |
| 年齢を重ねた肌 | 年齢の悩みが別軸 |
| くすんだ疲れた肌 | 印象の悩みが別軸 |
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この9つの並びを見ると、公式がどう整理しているかが分かります。脂性肌と乾燥肌の「あいだ」ではなく、独立した1つのタイプとして混合肌を置いているわけです。テカリと乾燥が同時に出るのは中途半端な状態ではなく、それ自体が1つの肌質だということになります。
なお、公式のフェイスケア一覧に並んでいた製品は11点(ほかに洗顔料1点)でした。スキンコンディショナーバームとそのUV・エクストラケア、アクティブエイジのローション・バーム・クリーム・集中ケアクリーム・マルチケアクリーム・アドバンスクリーム、オイルコントロールローション、薬用センシティブローションです。名前のうえでは「オイルコントロール(テカリ側)」と「アクティブエイジ(保湿・年齢側)」に分かれているので、混合肌がどちらを取るかは、やはり自分で決める必要があります。
自分が混合肌なのか、ただの脂性肌なのかを見分ける
ここで一度、自分がどのタイプかを確かめておきます。ニベアメンの9分類は、そのまま見分けの物差しになります。混合肌と脂性肌は症状が重なるので、取り違えると選ぶ製品がまるごと変わってしまうからです。
| 夕方の顔の状態 | 当てはまるタイプ | 読むべき記事 |
|---|---|---|
| 鼻とおでこはテカるが、頬はつっぱる・粉をふく | 混合肌 | この記事 |
| 顔全体が一様にテカる。つっぱる場所がない | 脂性肌 | オイリー肌の選び方 |
| どこもテカらず、全体がつっぱる | 乾燥肌 | 乾燥肌の選び方 |
| 季節によって上の3つを行き来する | 混合肌として扱う | この記事 |
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見るのは夕方です。洗顔直後はどんな肌でも一度つっぱり、朝はまだ皮脂が出ていません。昼から夕方にかけて、テカる場所とつっぱる場所が同時にあるかどうかが混合肌の分かれ目になります。片方しか出ていないなら、この記事より、それぞれの肌質を扱った記事のほうが答えが早いはずです。
ウーノに「肌タイプ」はない。あるのは肌悩み7つと使用感触4つ
一方のウーノは、作りがまったく違いました。公式の商品一覧には「肌タイプ」という区分そのものがありません。代わりに、商品カードの下に小さな印が並んでいて、その凡例が2種類用意されています。
肌悩みの凡例は、黒ずみ/テカリ/なし/シミ予防/カサつき/デリケート/乾燥小じわを目立たなく、の7つ。使用感触は、超クール/クール/マイルド/ホットの4つです。混合肌は、ここでは「テカリ」と「カサつき」という2つの印に分解されていることになります。
そこで、フェースケアの製品を1点ずつ開いて、どの印が付いているかを数えました。全14点のうち、一覧に印が付いていたのは12点です(IMPオールインワンセラムのモイスチャーとスムースの2点には、一覧の時点で印が付いていなかったため、数から外しました)。
| 印の付き方 | 点数 | 該当する製品 |
|---|---|---|
| テカリとカサつきの両方 | 7 | クリームパーフェクション fA/UVパーフェクションジェル fA/バイタルクリームパーフェクション fA/スキンバリアローション f/スキンバリアエマルジョン f/スキンモイスチャー 3Dマスク f/スキンセラム ウォーター f |
| テカリだけ | 2 | アクネケアパーフェクションジェル fA/スキンケアタンク(さっぱり) f |
| カサつきだけ | 2 | スキンセラム モイスチャー f/スキンケアタンク(しっとり) f |
| どちらも無し | 1 | スキンケアタンク(マイルド) f(デリケートのみ) |
| 合計 | 12 | — |
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数えてみると、両方に印が付いた製品が7点と、いちばん多いことが分かります。混合肌向けの商品が無いどころか、ウーノのフェースケアの半分以上が、テカリと乾燥の両方を見ている製品だったということです。

公式が「テカリもカサつきもWケア」と書いた3本
7点のうち、1本で完結するオールインワンは3本です。この3本には共通点があります。公式の商品ページが、テカリ対策の成分と乾燥対策の成分を別々に名指しして併記していることです。
いちばん分かりやすいのがクリームパーフェクション fAで、公式ページの見出しがそのまま「1品で肌のテカリもカサつきもWケアするオールインワンクリーム」となっています。混合肌が探していた言葉は、商品名ではなくこの一文のほうにありました。
| 製品 | 区分 | 容量 | 5役の内訳 | テカリ側の成分 | カサつき側の成分 |
|---|---|---|---|---|---|
| クリームパーフェクション fA | 化粧品 | 90g | 化粧水・乳液・美容液・クリーム・マスク | オイルコントロールパウダー(シリカ) | Wヒアルロン酸 |
| UVパーフェクションジェル fA | 医薬部外品 | 80g | 化粧水・乳液・美容液・クリーム・UVプロテクター | オイルコントロールパウダー(無水ケイ酸) | Wヒアルロン酸 |
| バイタルクリームパーフェクション fA | 医薬部外品 | 90g | 化粧水・乳液・美容液・クリーム・マスク | オイルコントロールパウダー(無水ケイ酸) | Wヒアルロン酸 |
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3本とも「1品で5役」で、役の数は同じです。違うのは5つ目の役と、区分だけ。UVパーフェクションジェルだけ5つ目が「UVプロテクター」なので朝用、残りの2本は5つ目が「マスク」なので時間帯を選びません。バイタルはここに年齢に応じたうるおいケアが乗ります。
ここで注意したいのが、公式が成分の役割をはっきり書き分けている点です。オイルコントロールパウダーには「テカリ防止」、Wヒアルロン酸には「カサつき防止」と注記が付いています。皮脂を吸う粉と、水分を抱える成分という、方向の違う2つを同じ1本に入れているという作りです。混合肌が1本で済ませられる理由は、ここにあります。
買取の査定をしていた頃、持ち込まれる化粧品の箱を毎日見ていました。そのとき覚えたのは、箱の表の大きな文字より、裏の小さな注記のほうが中身を正確に表しているということです。今回も同じで、「オールインワン」という表の言葉では混合肌かどうかは分かりませんでした。分かったのは、公式が成分に付けた「テカリ防止」「カサつき防止」という注記のほうでした。
評価の基準は「混合肌がまず1本だけ買うとしたら」です。UV入りは夜に使う前提では役が1つ余り、バイタルは年齢の悩みが無い人には向きが広すぎます。最初の1本はクリームパーフェクションが基準になります。
迷ったときの基準になる1本
公式が「テカリもカサつきもWケア」と書いている唯一の1本です。区分は化粧品で、5つ目の役は「マスク」。朝でも夜でも使えます。
朝だけ1本で終わらせたいなら
5つ目の役が日焼け止めになっている医薬部外品です。朝の支度を1本で終わらせたい人向けで、夜に使うとUVの役が無駄になります。日焼け止めをどこまで省けるかは、別の記事で公式の表示値を突き合わせているので、そちらを参考にしてください。
年齢の悩みも一緒に見たいなら
テカリとカサつきの両方に加えて、公式が年齢に応じたうるおいケアをうたっている医薬部外品です。30代後半で、テカリと乾燥のほかにハリの悩みも出てきた人はこちらになります。
残りの4点は「1本で終わらせない人」向けだった
両方に印が付いた7点のうち、オールインワンは3本だと書きました。では残りの4点は何なのか。公式ページを開くと、はっきり分かれていました。
| 製品 | 公式が書いている種類 | 区分 | 容量 |
|---|---|---|---|
| スキンバリアローション f | 化粧水 | 医薬部外品 | 100mL |
| スキンバリアエマルジョン f | 乳液 | 医薬部外品 | 80mL |
| スキンセラムウォーター f | 美容液由来のうるおい化粧水 | 化粧品 | 200mL |
| スキンモイスチャー3Dマスク f | シートマスク | 化粧品 | 28mL×3枚 |
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4点とも化粧水・乳液・マスクという、分けて使う前提の製品でした。つまり同じ「テカリとカサつきの両方に印」でも、1本で終わらせたい人向けが3本、ステップを分けたい人向けが4本という内訳です。オールインワンを探しているなら、見るのは前者の3本になります。
もう1つ、確認していて気づいたことがあります。スキンバリアローションは化粧水ですが、公式の特長にはオールインワン3本とまったく同じ「オイルコントロールパウダー(テカリ防止)」と「Wヒアルロン酸(カサつき防止)」が並んでいました。この2つを組み合わせる考え方は、ウーノの中では1つの製品の工夫ではなく、ブランド全体の作り方だということです。混合肌がこのブランドで選びやすい理由は、そこにあります。
同じウーノでも、スキンケアタンク3本は片方しか見ていない
ここが、混合肌がいちばん間違えやすいところです。ウーノには「スキンケアタンク」という3本セットのように並んだシリーズがあり、しっとり・さっぱり・マイルドの3種類が出ています。棚でもECでも並んで見えるので、「この中から自分に合うものを選べばいい」と思いがちです。
ところが公式の印を見ると、この3本はテカリとカサつきが別々の本に割り振られていました。1本で両方を見ている製品が1つもありません。
スキンケアタンク(さっぱり)
テカリ のみ- 使用感触は「超クール」
- カサつきの印は付いていない
- 混合肌が選ぶと、乾く側が残る
スキンケアタンク(しっとり)
カサつき のみ- 使用感触は「クール」
- テカリの印は付いていない
- 混合肌が選ぶと、テカる側が残る
3本目のマイルドは、どちらの印も付かず「デリケート」だけでした。刺激を避けたい人向けという位置づけです。
同じブランドでも、片方しか見ていない製品が12点中5点あります。混合肌がそこから選ぶと、テカリか乾燥のどちらかが必ず残ります。シリーズ名ではなく、テカリとカサつきの印が両方付いているかで決めてください。
ルシードは「すぐカサつく・テカる肌」と日本語で書いている
3つ目のルシードは、また別の書き方をしていました。公式ページに「混合肌」の語は1度も出てきません。代わりに、商品のキャッチコピーがこうなっています。
肌タイプ名を使わず、症状をそのまま日本語で書いたものです。そして、このキャッチが付いた製品が2点あります。パーフェクトスキンジェルとパーフェクトスキンクリームです。
面白いのは、この2本の中身がほぼ同じだということです。どちらも1品6役(化粧水・乳液・クリーム・美容液・パック・アイクリーム)で、容量はどちらも90g。配合されている成分の表記も、コエンザイムQ10と5種のスキンケア成分で揃っています。無香料・無着色・パラベンフリーという表示も同じです。
違うのは仕上がりだけでした。ジェルのほうには皮脂を吸うパウダーとメントールが入って「さっぱり」、クリームのほうにはスクワランが入って「しっとり」。公式は同じ肌の状態に対して、2つの仕上がりを用意して選ばせているわけです。
さらに、ジェルの使い方の説明にはこう書かれています。「ほほ、おでこ、あごなど顔全体に、やさしく肌になじませていきます。特に乾燥やテカリが気になる部分は指の腹でなじませてください」。公式自身が、顔の中で部位によって状態が違うことを前提にしている一文です。混合肌にとっては、この使い方の指示そのものが答えになります。
なお、ルシードの使用感は公式が5段階(超さっぱり・さっぱり・ややしっとり・しっとり・超しっとり)で表示しています。この段階の読み方と、乾燥側に寄せたいときの選び方は別の記事で詳しく扱っているので、そちらを見てください。
混合肌の選び方:3つの分かれ道
ここまでを、買うときの手順にまとめます。
- 「混合肌向け」で探すのをやめる
その言葉で絞り込めるのはニベアメンだけです。ほかのブランドでは引っかかりません。
- テカリとカサつきの両方に印が付いているかを見る
ウーノなら商品一覧の印で確認できます。両方に印が付いた製品がフェースケア12点中7点あります。
- 使う時間帯で5つ目の役を決める
朝だけならUV入り、朝も夜も使うならマスク役のもの。役の数は同じ5役なので、違うのは5つ目だけです。
- テカる部位と乾く部位で塗る量を変える
ルシード公式も「特に乾燥やテカリが気になる部分は指の腹でなじませて」と書いています。1本でも、塗り方で差をつけられます。
やってはいけない2つ
混合肌に向いている選び方
- テカリとカサつきの印が両方付いた製品から選ぶ
- 成分の注記に「テカリ防止」「カサつき防止」の両方があるか見る
- 1本にして、部位ごとに量を変える
向いていない選び方
- テカリが気になる日だけさっぱり、乾く日だけしっとりと買い分ける
- シリーズ名だけを見て3本セットの中から選ぶ
- 「オールインワン」と書いてあるかどうかだけで決める
とくに2つ目の買い分けは、費用も手間も増えるわりに肌の状態が安定しません。公式が1本で両方をまかなう製品を出している以上、まずはその1本で様子を見るほうが早いはずです。
公式に書かれていた成分の注記をそのまま見る
クリームパーフェクション fA … 「オイルコントロールパウダー※」配合(テカリ防止)※シリカ/「Wヒアルロン酸※」配合(カサつき防止)※ヒアルロン酸Na、アセチルヒアルロン酸Na。UVパーフェクションジェル fA と バイタルクリームパーフェクション fA は、オイルコントロールパウダーの注記が※無水ケイ酸(基剤)、Wヒアルロン酸の注記が※ヒアルロン酸ナトリウム(2)、アセチル化ヒアルロン酸ナトリウムとなっています。ルシードのパーフェクトスキンジェルは、コエンザイムQ10(※ユビキノン)に加えて、セラミド様成分・ヒアルロン酸・コメ由来整肌成分・シルクエキス・浸透性アミノ酸の5種が公式に列挙されています。
