※この記事で紹介する商品は、いずれも筆者が販売や開発に関わっていない市販品です。仕様・成分・内容量は2026年10月21日に各メーカーの公式商品ページで確認しました。価格は同日に楽天市場で確認した実売価格で、変動します。筆者は元アパレル販売員・元買取査定員で、接客として人前に立つ仕事を長くしてきた立場から書いています。
「オールインワン」は工程をまとめた名前であって、テカリへの強さではありません。オイリー肌が見るのは兼ねる工程の数と医薬部外品かどうかの2つです。
ウーノ・ルシード・ニベアメンの公式商品ページを読み比べたところ、オールインワンが兼ねている工程は5つのものと6つのものに分かれました。そして、テカリを抑えている中身は3社とも「皮脂を吸うパウダー」で、医薬部外品の有効成分が向かっている先はニキビ・シワ・シミのどれかでした。つまり「医薬部外品だからテカリに強い」とは読めません。ここを分けて考えると、買う1本が決まります。
まず何役なのかを見るあてはまる数で、選ぶべき1本が変わります
- 昼すぎには額と鼻が光っていて、人と会う前に気になる
- 化粧水だけで終わらせている(乳液やクリームは面倒で使っていない)
- ベタつくのが嫌で、保湿を自分から減らしている
- ニキビや吹き出物が、あごや口のまわりに繰り返しできる
- 洗面台に何本も置きたくない。できれば1本で済ませたい
→ 3つ以上あてはまるなら、オールインワンは向いています。ただし「どれでもいい」わけではありません。4つ目にチェックが付いた人は、後半の「医薬部外品を選ぶ場面」を必ず読んでください。
「オールインワン」は何を1本にしたものか。公式は役の数で書いている
店頭に並んでいる男性用のオールインワンは、どれも同じ顔をしています。けれど公式商品ページを開くと、各社とも「1品で何役か」をはっきり数字で書いています。そしてその数が、メーカーによって違いました。
ウーノ(ファイントゥデイ)は「1品で化粧水・乳液・美容液・クリーム・マスクの5役のオールインワン」と書いています。ルシード(マンダム)は「1品6役のオールインワン」で、内訳は化粧水・乳液・クリーム・美容液・パック・アイクリームです。ルシードのほうが、目もと用のアイクリーム1工程ぶん多いということになります。

さらに面白いのは、同じウーノの「5役」でも、5つ目の中身が商品によって違うことです。クリームパーフェクションの5つ目は「マスク」ですが、UVパーフェクションジェルの5つ目は「UVプロテクター」に差し替わっています。つまり後者は日中用で、マスクの役は持っていません。
「オールインワン」という言葉だけでは、ここまでは分かりません。買う前に見るべきは商品名ではなく、何を兼ねていると公式が書いているかです。
| 製品 | 区分 | 内容量 | 役 | 兼ねている工程 |
|---|---|---|---|---|
| ウーノ クリームパーフェクション fA | 化粧品 | 90g | 5 | 化粧水・乳液・美容液・クリーム・マスク |
| ウーノ アクネケアパーフェクションジェル fA | 医薬部外品 | 90g | 5 | 化粧水・乳液・美容液・クリーム・マスク |
| ウーノ バイタルクリームパーフェクション fA | 医薬部外品 | 90g | 5 | 化粧水・乳液・美容液・クリーム・マスク |
| ウーノ UVパーフェクションジェル fA | 医薬部外品 | 80g | 5 | 化粧水・乳液・美容液・クリーム・UVプロテクター |
| ルシード パーフェクトスキンジェル | 化粧品 | 90g | 6 | 化粧水・乳液・クリーム・美容液・パック・アイクリーム |
| ルシード 薬用パーフェクトスキンクリームEX | 医薬部外品 | 90g | 6 | 化粧水・乳液・クリーム・美容液・パック・アイクリーム |
| ニベアメン オイルコントロールローション | 化粧品 | 110mL | 1 | 化粧水(公式はオールインワンと書いていない) |
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出典:ウーノ(ファイントゥデイ)/ルシード(マンダム)/ニベアメン(ニベア花王)各公式商品ページ・2026年10月21日に確認
テカリ対策の中身を並べたら、3社とも同じ仕組みだった
ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。各社の公式ページから「テカリ・皮脂にどう対応していると書いてあるか」だけを抜き出して並べました。
| ブランド | テカリ対策として書かれているもの | その正体(公式の注記) | 医薬部外品の有効成分 |
|---|---|---|---|
| ウーノ(クリームパーフェクション) | オイルコントロールパウダー | シリカ | ─(化粧品) |
| ウーノ(アクネケア/UV/バイタル) | オイルコントロールパウダー | 無水ケイ酸(基剤) | ニキビ防止/m-トラネキサム酸など |
| ウーノ(IMPオールインワンセラム スムース) | 皮脂吸着パウダー | 無水ケイ酸(基剤) | 記載あり(皮脂向けではない) |
| ルシード(パーフェクトスキンジェル) | 皮脂吸着パウダー | 公式は「皮脂吸着パウダー」と表記 | ─(化粧品) |
| ルシード(薬用パーフェクトスキンクリームEX) | ─ | ─ | ナイアシンアミド(シワ改善・シミ予防) |
| ニベアメン(オイルコントロールローション) | セリサイトアパタイト(皮脂吸着成分) | マイカ・ヒドロキシアパタイト・酸化亜鉛 | ─(化粧品) |
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出典:各公式商品ページの成分表記・2026年10月21日に確認
表のとおり、テカリに当てている中身は3社とも「皮脂を吸うパウダー」でした。呼び方はオイルコントロールパウダー、皮脂吸着パウダー、セリサイトアパタイトと違いますが、やっていることは同じで、肌の上に残った粉が出てきた皮脂を吸い取る、という物理的な働きです。
そしてもう一つ。医薬部外品の「有効成分」として挙げられていたのは、ニキビ防止(グリチルリチン酸ジカリウム)、シワ改善(ナイアシンアミド)、シミ予防(m-トラネキサム酸・ビタミンC)でした。皮脂やテカリそのものを有効成分で抑える、という表示は、今回読んだ3社の商品ページの中にはありませんでした。

この「区分でできることが変わる」という話は、顔だけでなく頭皮でもまったく同じ構造になっています。興味があれば頭皮ケアの化粧水は3種類|化粧品・医薬部外品・医薬品で、公式が書ける効能はここまで違うもあわせてどうぞ。
オイリー肌の選び方は、この3つに絞れる
ここまでで材料がそろったので、選ぶ基準を3つに整理します。順番に見ていけば1本に決まります。
- まず「何役ほしいか」を決める
目もとの小ジワが気になるならアイクリームを含む6役(ルシード)、朝に日焼け止めまで1本で済ませたいなら5つ目がUVプロテクターのもの(ウーノ UVパーフェクションジェル)。とくにこだわりがなければ、5役でも6役でも実用上の差は小さいです。
- 次に「テカリ以外に何を直したいか」で区分を決める
テカリだけなら化粧品で足ります。粉の働きは化粧品でも医薬部外品でも同じだからです。ニキビが繰り返すなら医薬部外品(ウーノ アクネケアパーフェクションジェル、またはスキンケアタンク)、シワやシミも気になるなら医薬部外品のナイアシンアミド配合(ルシード 薬用パーフェクトスキンクリームEX)を選びます。
- 最後に「剤形」を自分の皮脂量に合わせる
ここが見落とされがちです。同じブランドでも、さっぱりのジェルとしっとりのクリームがあります。ルシードならパーフェクトスキンジェルが「さっぱり」、薬用パーフェクトスキンクリームEXが「超しっとり」と公式に書かれています。皮脂が多い自覚があるなら、まずさっぱり側から試すほうが外しません。
テカリを抑えているのは粉の働きで、そこに医薬部外品かどうかは関係ありませんでした。値段も化粧品のほうが抑えられます。
この場合だけは区分が効いてきます。ウーノのアクネケアパーフェクションジェルは、同じ5役のまま有効成分でニキビを防ぐ設計になっています。
5役と6役、どちらを選ぶか
数が多いほうが得に見えますが、増えているのは「アイクリーム」の1工程です。そこに価値があるかどうかで決まります。
ウーノ クリームパーフェクション fA
90g- 化粧水・乳液・美容液・クリーム・マスク
- 公式が「テカリもカサつきもWケア」と明記
- ノンコメドジェニック済み・アレルギーテスト済み
- 目もと専用の役は持たない
ルシード パーフェクトスキンジェル
90g- 化粧水・乳液・クリーム・美容液・パック・アイクリーム
- さっぱりタイプで皮脂吸着パウダー配合
- 公式は「40才からのすぐカサつく・テカる肌に」
- 内容量は同じ90gで、1工程多い
どちらも90gで、兼ねる工程が1つ違うだけです。目もとに何もしていない人なら6役のほうが素直に得ですが、すでにアイクリームを別で使っている人には差がありません。そこは正直なところです。
製品別に見る。公式の数字と実売価格
ここからは実際に買うものとして見ていきます。価格は2026年10月21日時点の楽天市場の実売価格です。
テカリだけが悩みなら:ウーノ クリームパーフェクション fA
公式が「1品で肌のテカリもカサつきもWケアする オールインワンクリーム」と書いている製品です。テカリ防止にオイルコントロールパウダー(シリカ)、カサつき防止にWヒアルロン酸(ヒアルロン酸Na、アセチルヒアルロン酸Na)を配合、と明記されています。ジェルベースのクリームでベタつきにくい、というのが公式の説明です。
目もとまで1本で済ませたいなら:ルシード パーフェクトスキンジェル
公式の説明は「40才からのすぐカサつく・テカる肌にこれ1品」。さっぱりジェルタイプで、テカリ・ベタつきを抑える皮脂吸着パウダーが入っています。コエンザイムQ10に加えて、セラミド様成分・ヒアルロン酸・コメ由来整肌成分・シルクエキス・浸透性アミノ酸の5種を配合、と書かれています。6役の内訳に「アイクリーム」が入っているのはこのシリーズの特徴です。
ニキビも一緒に抑えたいなら:ウーノ スキンケアタンク(さっぱり)f
これはオールインワンという名前ではなく、公式の説明は「洗顔後の約10秒ケア 薬用スピードケア」です。ニキビ防止・肌あれ防止・ひげそり後ケアが公式に挙げられていて、薬用成分としてグリチルリチン酸ジカリウムが入っています。ベタつき・テカリやすい肌をサラサラにキープするアブラ吸着パウダー配合、保湿成分はトリプルアミノ酸複合体。使い方は「ポンプ2回押し分を手のひらに取り、顔全体になじませ、Tゾーン・Uゾーンの順で」と書かれています。
役の数では5役・6役に負けますが、ヒゲ剃り後の荒れとニキビが主な悩みで、とにかく手早く済ませたい人には、これがいちばん素直です。ボディーケアにも使えると公式に書かれているので、1本の用途は広いです。
シワ・シミも一緒に見たいなら:ルシード 薬用パーフェクトスキンクリームEX
公式の説明は「40才からの今と未来の肌のためにこれ1品」。ナイアシンアミドが有効成分として入っていて、公式はシワ改善とシミ予防の2つを挙げています。使用感は「超しっとり」なので、皮脂が多い自覚が強い人には重く感じる可能性があります。テカリが主訴ならさっぱりのジェル側、乾燥もシワも気になってきたならこちら、という分け方になります。
1gあたりで比べると、値段の差は思ったより小さい
「オールインワンは高い」と思われがちですが、実際に内容量で割ると次のようになります。クリーム・ジェルは1gあたり、ローションは1mLあたりで計算しました。剤形が違うので、クリーム群とローション群は直接は比べられません。それぞれの中で見てください。
| 製品 | 内容量 | 実売価格 | 単価 | 区分 |
|---|---|---|---|---|
| ルシード パーフェクトスキンジェル | 90g | 1,320円 | 約14.7円/g | 化粧品 |
| ウーノ クリームパーフェクション fA | 90g | 1,738円 | 約19.3円/g | 化粧品 |
| ルシード 薬用パーフェクトスキンクリームEX | 90g | 1,849円 | 約20.5円/g | 医薬部外品 |
| ウーノ スキンケアタンク(さっぱり)f | 160mL | 764円 | 約4.8円/mL | 医薬部外品 |
| ニベアメン オイルコントロールローション | 110mL | 1,065円 | 約9.7円/mL | 化粧品 |
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内容量は各公式商品ページ、価格は楽天市場で2026年10月21日に確認した実売価格。単価は内容量で割った計算値です。
クリーム・ジェルの3本は1gあたり14.7〜20.5円の範囲に収まっていて、差は1gあたり6円ほどです。90g全部を使い切ったときの差額で見ても約500円で、毎日の出費としてはほとんど変わりません。値段で迷うより、役の数と区分で選んだほうが満足度は高くなります。
1本にまとめると損をする場面もある
ここは正直に書きます。オールインワンは全員におすすめできるものではありません。
向いている人
- スキンケアが続かず、化粧水だけで止まっている
- 洗面台に何本も置きたくない
- テカリとカサつきが同時に出る(混合肌)
- ヒゲ剃り後に何か塗りたいが、手間はかけたくない
向いていない人
- 部位によって必要なものが違う(Tゾーンはさっぱり、頬はしっとりにしたい)
- すでに気に入った化粧水や美容液がある
- ニキビ・シワ・シミなど、特定の悩みを強く狙いたい
- アイクリームを別で使っている
とくに1つ目は、オイリー肌の人に多い事情です。男性の顔はTゾーンだけ皮脂が多く、頬は乾いているということがよくあります。ウーノの公式にも「男性ならではの理由で顔の部位によっても異なる肌悩みには、男性の皮ふ生理にあったスキンケアが必要」と書かれていて、メーカー側もこの前提に立っています。1本で全部同じように塗ると、Tゾーンには足りすぎ、頬には足りない、ということが起きます。
店頭に立っていた頃、夕方になると額と鼻だけが光るのが悩みでした。あぶらとり紙を何枚も使って、そのたびに顔を触ってしまう。結局いちばん効いたのは、高いものに替えることではなく「朝つける量をTゾーンだけ減らす」という塗り分けでした。道具より、どこにどれだけ置くかのほうが差が出ます。
あぶらとり紙そのものの選び方は脂性肌のメンズへ!あぶらとり紙おすすめ人気ランキング5選にまとめています。
塗る順番と量。オイリー肌は「減らす」より「分ける」
公式の使い方をもとに、オイリー肌向けの塗り方を整理しました。
- 洗顔・ヒゲ剃りのあと、顔が乾ききる前に塗る
各社とも「洗顔・ひげそり後にこれ1つでOK」という前提で設計されています。時間をあけるほど、先に水分が抜けます。
- まず頬からのせる
いちばん乾きやすいところから置きます。手のひらで温めてから広げると、ムラになりにくくなります。
- Tゾーンは最後に、手に残った分だけ
ウーノのスキンケアタンクの公式の使い方も「顔全体になじませたあと、さらにTゾーン・Uゾーンの順で」という順番です。皮脂が多い部分に最初から厚く置かないのがコツです。
- ベタつきが残るなら、量ではなく剤形を替える
量を減らすと今度は乾いて、かえって皮脂が出ることがあります。クリームで重いと感じたら、同じブランドのさっぱりジェルやローションに替えるほうが素直です。
毛穴の開きやブツブツが主な悩みなら、オールインワンの選び直しより先に見るところがあります。メンズの毛穴は皮膚科で治るのかもあわせてどうぞ。
まとめ:見るのは「何役か」と「医薬部外品かどうか」
もう一度、選ぶ順番です。①何役ほしいか(目もとまで要るなら6役、朝のUVまで要るならUV入りの5役)→ ②テカリ以外に直したいものがあるか(あるなら医薬部外品)→ ③さっぱりかしっとりか。この3つで1本に決まります。
そして今回いちばん大きい発見は、テカリを抑えている中身は3社とも同じ「皮脂を吸うパウダー」で、医薬部外品の有効成分はテカリに向いていなかったことです。値段の高い医薬部外品に替えてもテカリが変わらなかった、という経験がある人は、ここが理由かもしれません。
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