ニキビの薬用化粧水は殺菌剤ありとなしの2系統|4社12製品を公式表示で確認

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ニキビの薬用化粧水は2系統

※筆者は元アパレル販売員・元買取査定員で、現在は古物商として衣料品と雑貨の買取を行っています。医師ではないため、肌の症状そのものに対する診断や治療の判断は書きません。この記事に出てくる区分・有効成分・容量・価格は、すべてメーカー公式ページと厚生労働省の一次資料を実際に開いて確認したものです(確認日は2026年10月22日。本文中にも明記しています)。

CONCLUSION

ニキビ用の薬用化粧水は、「殺菌成分が入っている側」と「入っていない側」の2つに分かれていました。順位ではなく、この系統で選びます。

ロート製薬・ファンケル・花王・資生堂の公式ページで、成分と区分の欄を1品ずつ読みました。洗顔料のときは4社6製品すべて有効成分が同じでしたが、化粧水では違いました。殺菌成分イソプロピルメチルフェノールを入れている製品と、抗炎症成分だけで組んでいる製品に、はっきり割れています。薬用洗顔に替えてヒリついた人が次に行くべき側は、ランキングの順位ではなくここで決まります。

自分がどの分かれ道にいるか先に判定する

ニキビの薬用化粧水は「殺菌剤あり」と「殺菌剤なし」で分かれていました

「メンズ ニキビ 化粧水 ランキング」で調べると、1位から10位まで商品名が並んだ記事が出てきます。ただ、その一覧を上から読んでも、何を基準に順位が付いているのかは書かれていないことがほとんどです。そこで、ドラッグストアのニキビケア棚とメンズ棚に置かれている薬用化粧水について、メーカー公式ページの成分欄と区分の表示を1つずつ開いて読みました。

結果は、洗顔料のときとまったく違いました。同じ「ニキビ用の薬用化粧水」なのに、殺菌成分を入れている会社と、入れていない会社に割れていました。

公式で確認した製品4社12製品ロート製薬・ファンケル・花王・資生堂
うち薬用化粧水5本殺菌成分ありが2本、なしが3本
抗炎症の有効成分4種類洗顔のように1つに揃わなかった

出典:ロート製薬「メンソレータム アクネス 薬用クリア化粧水」/同「薬用パウダー化粧水」/ファンケル「無添加FDR アクネケアライン」/花王「キュレル 皮脂トラブルケア」/資生堂「イハダ うるおい密封+美白ライン」(いずれも2026年10月22日に確認)

並べるとこうなります。「有効成分」は、各社が自社の製品ページで有効成分として書いている成分を拾いました。

薬用化粧水メーカー区分殺菌成分抗炎症・美白の有効成分容量公式の価格
アクネス 薬用クリア化粧水ロート製薬医薬部外品IPMPグリチルリチン酸2K180mL858
アクネス 薬用パウダー化粧水ロート製薬医薬部外品IPMPイプシロン-アミノカプロン酸180mL858
アクネケア 化粧液ファンケル医薬部外品なしグリチルリチン酸2K30mL1,650
皮脂トラブルケア 化粧水花王(キュレル)医薬部外品なしアラントイン150mL記載なし
イハダ 薬用クリアローション資生堂医薬部外品なしm-トラネキサム酸(美白)ほか180mL1,980

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補足:IPMPは「イソプロピルメチルフェノール」の略で、殺菌成分として配合されています。「殺菌成分:なし」は、その製品ページに殺菌成分の記載がなかったという意味です。価格はすべて税込で、ロート製薬は希望小売価格、資生堂は参考小売価格として公式に書かれていた金額です。キュレルの「記載なし」は、メーカーが商品ページに価格を載せていないという意味です(オープン価格の商品は、公式に定価が存在しません)。イハダの「ほか」は、公式が「肌荒れ防止有効成分」と書いているものの成分名まではこのページに書かれていなかったためです。確認できなかった名前は、推測で埋めていません。

ここで大事なのは「どれが1位か」ではありません。殺菌成分が入っているかどうかで、肌に起きることが変わる、ということです。殺菌成分はアクネ菌を減らすために入っていますが、肌が弱っているときには刺激に感じる人もいます。洗顔は数十秒で洗い流すのに対し、化粧水はつけたまま置いておくものなので、同じ成分でも影響が出やすくなります。

「ランキング」で選べないのは、順位より先に区分が混ざっているから

そもそも、ニキビの化粧水を「順位」で比べること自体に無理があります。箱に書かれた区分によって、使える言葉そのものが法律で決まっているからです。厚生労働省の通知「化粧品の効能の範囲の改正について」(薬食発0721第1号)を開くと、化粧品が表示してよい効能が別表第1に全56項目並んでいます。そのうちニキビに触れられる項目は、1つしかありませんでした。

項目番号(18)
書ける言葉(洗浄により)ニキビ、アセモを防ぐ
限定(洗顔料)
56項目中これ1つだけ

出典:厚生労働省「化粧品の効能の範囲の改正について」(薬食発0721第1号)別表第1。2026年10月22日に実際に開いて確認

注目してほしいのは、括弧書きで「(洗顔料)」と限定されているところです。つまり化粧品の区分では、洗顔料以外の製品は「ニキビを防ぐ」と書けません。化粧水が化粧品の区分なら、ニキビについては何も言えないのです。

では化粧品の化粧水に何が書けるかというと、同じ56項目の中にある次のような言葉です。

区分ニキビについて書けるか化粧水が使える言葉の例この記事での扱い
医薬部外品(薬用化粧水)書けるニキビを防ぐ/肌あれを防ぐ比べる対象はここだけ
化粧品(ふつうの化粧水)書けない(19)肌を整える/(22)肌荒れを防ぐ/(23)肌をひきしめる同じ土俵に乗らない
第2類医薬品(塗り薬)「効く」と書ける─(化粧水の区分ではない)できたニキビに塗る側

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VERDICT 順位の付いた一覧を上から読むのは、やめていい

ランキング記事には、医薬部外品の薬用化粧水と、ニキビについて何も言えない化粧品の化粧水が混ざって並んでいることがあります。順位を比べる前に、箱の「医薬部外品」の5文字があるかどうかを見るほうが早いです。

まず、自分がどの分かれ道にいるか決めます

この記事でやることは1つだけです。いまの自分の肌の状態から、5本のうちどの系統に行くかを決める。順位ではなく、ここから入ります。

2つ以上あてはまる人は、TYPE B(殺菌成分なしの側)です

  • 薬用の洗顔に替えてから、洗ったあとに顔がつっぱるようになった
  • 化粧水をつけた直後に、頬やフェイスラインがチリチリする
  • 皮がむけている場所があるのに、ニキビも同時にできている
  • 冬や季節の変わり目にだけニキビが増える
  • 「しっかり殺菌」と書いてある製品を使うほど、肌がごわつく気がする

→ 2つ以上なら、殺菌成分を足すより先に、抗炎症だけの薬用化粧水に替えるほうが筋が通ります。

公式表示で確認した4社12製品の中身

化粧水だけを見ても判断しづらいので、同じブランドの洗顔やジェルまで含めて、公式に書かれている内容をそのまま一覧にしました。ラインで買うかどうかを考えるときの材料になります。

製品メーカー剤形区分有効成分(公式表記)容量公式の価格
アクネス 薬用クリア化粧水ロート製薬化粧水医薬部外品IPMP+グリチルリチン酸2K180mL858
アクネス 薬用パウダー化粧水ロート製薬化粧水医薬部外品IPMP+イプシロン-アミノカプロン酸180mL858
アクネス 薬用ふわふわな泡洗顔ロート製薬洗顔医薬部外品殺菌成分配合(公式表記)160mL記載なし
アクネス 薬用クリーム洗顔ロート製薬洗顔医薬部外品殺菌成分配合(公式表記)130g記載なし
アクネケア 化粧液ファンケル化粧水医薬部外品グリチルリチン酸2K30mL(約30日分)1,650
アクネケア ジェル乳液ファンケル乳液医薬部外品グリチルリチン酸2K18g(約30日分)1,650
アクネケア エッセンスファンケル美容液医薬部外品トラネキサム酸+甘草成分誘導体8g(約50回分)1,980
アクネケア 洗顔クリームファンケル洗顔医薬部外品グリチルリチン酸2K90g(約60回分)1,540
皮脂トラブルケア 化粧水花王(キュレル)化粧水医薬部外品アラントイン150mL記載なし
皮脂トラブルケア 保湿ジェル花王(キュレル)ジェル医薬部外品アラントイン120mL記載なし
イハダ 薬用クリアローション資生堂化粧水医薬部外品m-トラネキサム酸(美白)ほか180mL1,980
イハダ 薬用クリアエマルジョン資生堂乳液医薬部外品m-トラネキサム酸(美白)ほか135mL2,090

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この12製品に共通しているのは、全部が医薬部外品だったことです。棚ではこれらの横に化粧品区分の化粧水も並んでいるので、見分けるには箱に小さく入っている「医薬部外品」の5文字を探すのが確実です。

気をつけたい表示が1つあります。花王のメンズビオレ THE FACE には「化粧水成分配合」と書かれたタイプがありますが、公式の注記を読むと「*グリセリン、ヒアルロン酸(保湿)配合」とあり、これはニキビの有効成分ではなく保湿成分のことです。洗顔料の説明であって、化粧水の代わりになるという意味ではありません。なお、メンズビオレのラインに薬用のニキビ化粧水は確認できませんでした(2026年10月22日時点)。

抗炎症の有効成分は、4種類に散っていました

洗顔料を調べたときは、4社6製品すべてが「IPMP+グリチルリチン酸2K」の同じ組み合わせでした。ところが化粧水では、炎症を抑える側の成分が会社ごとに違いました。公式に書かれていた名前を並べると、次の4種類です。

グリチルリチン酸2Kアクネス クリア化粧水/ファンケル アクネケア 化粧液
イプシロン-アミノカプロン酸アクネス パウダー化粧水
アラントインキュレル 皮脂トラブルケア 化粧水
m-トラネキサム酸イハダ 薬用クリアローション(美白有効成分)

メーターは「ニキビを防ぐ目的でどれだけ多くの製品に採用されているか」を、今回確認した12製品の中での採用数で表したものです。成分の効き目の強さを比べたものではありません(効き目の比較は、公式の表示からは読み取れません)。

この4つのうちm-トラネキサム酸だけは役割が違います。資生堂の公式はこれを「シミ・そばかすを防ぐ美白有効成分」と説明しており、ニキビそのものより、あとに残る色素沈着を見ている成分です。

△
VERDICT 成分名の違いだけで優劣は決められません

公式ページに書かれているのは「何が入っているか」までで、どれがどれより効くかは書かれていません。成分名の違いは、効き目の順位ではなく設計の違いとして読むのが正確です。だから選ぶ基準も「強さ」ではなく「自分の肌が殺菌成分に耐えられるか」になります。

洗顔では差がつかなかったのに、化粧水で分かれる理由

同じブランドでも、洗顔と化粧水で設計が変わります。この記事を書くために開いた公式ページから、その構造が見えてきました。

ニキビの洗顔は4社6製品とも殺菌成分と抗炎症成分の同じ2つだが、薬用化粧水は殺菌成分入り(ロート アクネス)と殺菌成分なし(ファンケル・キュレル)の2系統に分かれることを示した図解

ロート製薬のアクネスは、ブランドサイトで「STEP1 洗顔/STEP2 化粧水」と2段構えを示し、どちらも同じ殺菌成分でアクネ菌を減らす考え方で統一されていました。クリア化粧水の説明には「殺菌成分イソプロピルメチルフェノールと、抗炎症成分グリチルリチン酸ジカリウムを配合し、ニキビのもとになるアクネ菌を毛穴の奥まで殺菌し、炎症を抑えてニキビを防ぎます」とあります。

一方でファンケルは、はっきり逆のことを書いています。

実は、デリケートな大人ニキビ肌のために、肌ストレスのもとになる防腐剤などの添加物に加え、一般のニキビケアに使用される殺菌剤も使っていません。

OFFICIAL — ファンケル「無添加FDR アクネケアライン」公式サイト(2026年10月22日に確認)

実際に化粧液の全成分表示ページまで開くと、成分欄の先頭は「グリチルリチン酸2K(抗炎症剤)」で、その後はほとんどが保湿・湿潤剤でした。殺菌成分は見当たらず、公式の説明と成分表示の中身が一致していました。

ROHTO / ACNES

殺菌成分を入れる設計

858円
  • 洗顔と化粧水で考え方が統一されている
  • 180mLと量が多く、続けやすい価格
  • ふきとりにも使える(クリア化粧水)
  • 肌が弱っているときは刺激に感じることがある
FANCL / ACNE CARE

殺菌成分を入れない設計

1,650円
  • 公式が「殺菌剤も使っていません」と明記
  • 有効成分は抗炎症のグリチルリチン酸2Kのみ
  • 防腐剤などの添加物も使わない設計
  • 30mLと少なく、1mL単価では割高に見える

どちらが正解という話ではありません。殺菌成分が合う肌なら前者のほうが安く続けられますし、合わないなら後者しか選択肢がありません。自分がどちらかは、薬用洗顔に替えたときの反応でだいたい分かります。そこが、この記事でいちばん使える判断材料です。

洗顔側の事情については、ドラッグストアの薬用ニキビ洗顔を4社6製品ぶん公式表示で確認した記事にまとめています。あちらは「どれも同じ2つだから成分で選ぶ必要はない」が結論で、この記事はその次の1本を扱っています。

値段は、1mL単価で比べると間違えます

公式に書かれていた価格と容量から、1mLあたりの金額を計算しました。ただし、この表はそのまま読むと判断を誤ります。理由はすぐ下に書きます。

製品公式価格容量1mL/1gあたり公式の使用期間1日あたり
アクネス 薬用クリア化粧水858180mL4.8記載なし計算できない
アクネス 薬用パウダー化粧水858180mL4.8記載なし計算できない
イハダ 薬用クリアローション1,980180mL11.0記載なし計算できない
アクネケア 化粧液1,65030mL55.0約30日分55
アクネケア 化粧液(定期便)1,56030mL52.0約30日分52
皮脂トラブルケア 化粧水記載なし150mL─記載なし─

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1mLあたりの金額は、公式に書かれていた税込価格を容量で割って、小数第1位まで出したものです。キュレルは公式に価格の記載がないため計算していません。公式に金額が書かれていないものを、通販サイトの実売価格で埋めることはしていません。

さて、この表だけを見るとファンケルが10倍以上高く見えます。でも、ファンケル自身が公式のQ&Aでこう書いています。

ファンケルの化粧液は、化粧水ではなく化粧液なので少量(100円玉1枚分)でも大丈夫。ニキビ予防に効果のある成分をギュッと凝縮していて、つけると肌に吸い込まれるように浸透します。

OFFICIAL — ファンケル「アクネケアラインに関する疑問にお答えします」(2026年10月22日に確認)

つまり1回に使う量が違うものを、同じ1mL単価で並べても意味がありません。公平に比べるなら、公式が使用期間を書いている製品だけを「1日あたり」に直します。ファンケルの化粧液は30mLで約30日分なので、1日あたり55円(定期便なら52円)。缶コーヒー1本より安い計算になります。

○
VERDICT 比べるなら「1日あたり」。ただし全製品ではできません

今回の5本のうち、公式に使用期間が書かれていたのはファンケルだけでした。他社は容量しか書いていないため、1日あたりに直せません。ここは正直に「計算できない」と書いています。数字がない欄を埋めてしまうと、比較表そのものが信用できなくなるからです。

薬用洗顔でヒリついた人が行く側

チェックリストでTYPE Bだった人、つまり薬用の洗顔に替えてから乾く・つっぱる・チリチリするようになった人は、殺菌成分を足すのではなく、抜く方向に動くのが筋が通ります。洗顔でもう殺菌しているうえに化粧水でも置いておくと、肌が弱っているときには負担が重なるからです。その条件に公式の記述がそのまま当てはまるのが、ファンケルのアクネケアでした。

殺菌剤なしの側

ファンケル 無添加FDR アクネケア

公式が「一般のニキビケアに使用される殺菌剤も使っていません」と明記している、医薬部外品のニキビ予防ライン。化粧液は30mLで約30日分、1,650円(税込)なので1日あたり55円です。洗顔クリーム・化粧液・ジェル乳液・エッセンスの4品構成で、化粧液だけを足すこともできます。

公式サイトでアクネケアを見る 医薬部外品 / 価格・内容は公式ページでご確認ください

いっぽうTYPE A、洗顔は薬用に替えたが化粧水はそのまま、という人は殺菌成分ありの側から試すほうが安く済みます。180mLで858円(税込・希望小売価格)なので、合わなかったときの痛手も小さくなります。

薬用クリア化粧水 180mL
ROHTO / メンソレータム アクネス

薬用クリア化粧水 180mL

697円

楽天市場・調査時点の価格 ★5.0(5件のレビュー)

テカリのほうが気になる人は、同じ価格帯で皮脂吸着パウダーが入ったパウダー化粧水もあります。公式によると抗炎症成分はイプシロン-アミノカプロン酸で、クリア化粧水とは別の成分でした。

乾燥とニキビが同時に来るタイプなら、キュレルの皮脂トラブルケアという選択肢もあります。こちらは有効成分がアラントインで、ライン全体の効能は「にきび・肌荒れを防ぐ。(消炎剤配合)」と公式に書かれていました。

化粧水 150mL
Curel / 皮脂トラブルケア

化粧水 150mL

1,538円

楽天市場・調査時点の価格 ★4.66(41件のレビュー)

跡の色素沈着が気になるなら、見る欄が変わります

TYPE Cの人、つまり「いまのニキビより、治ったあとに茶色く残っているほうが気になる」という人は、見る欄が変わります。抗炎症の成分ではなく、美白有効成分が入っているかどうかです。今回の5本のうち該当したのは資生堂のイハダ 薬用クリアローションだけでした。公式は「シミ・そばかすを防ぐ美白有効成分 m-トラネキサム酸」と書き、効能も「肌荒れ・乾燥・ニキビを防ぐ 薬用 美白化粧水」とニキビ予防と美白を並べています。180mLで1,980円(税込・参考小売価格)です。

薬用クリアローション 180mL
SHISEIDO / IHADA イハダ

薬用クリアローション 180mL

1,481円

楽天市場・調査時点の価格 ★5.0(6件のレビュー)

ここで言う「美白」は、資生堂の注記のとおりメラニンの生成を抑えてシミ・そばかすを防ぐことです。すでにできてしまった跡を消すという意味ではありません。また、へこんだ跡(クレーター状のもの)は化粧品の範囲では変わりません。その場合はニキビ跡の治療を扱った記事のほうが役に立ちます。

洗顔料の側についてはメンズ3社14製品を公式表示で確認した記事にまとめていて、跡に向く美白有効成分が入った洗顔は0本でした。跡を見るなら、洗顔ではなく化粧水以降の工程で取り返すことになります。

つけ方で損をしないための5つ

どの系統を選んでも、使い方を外すと意味がなくなります。各社の公式に書かれていた使用方法から、間違えやすい5つを拾いました。

  1. 洗顔のあと、時間を置かずにつける

    どのメーカーも「洗顔後」と書いています。洗ったあとに放置すると、水分が抜けながら乾いていきます。タオルで押さえたらすぐ、が基本です。

  2. ふきとりタイプは、こすらない

    アクネスのクリア化粧水はふきとりにも使えます。公式の指示は「こすらないよう、下から上へお肌を優しくなでるようにやさしくふき取る」。量は500円玉大と書かれています。

  3. パウダータイプは、使う前によく振る

    アクネスのパウダー化粧水は「パウダーが均一になるように、本体をよく振る」と公式にあります。振らずに使うと、入っている皮脂吸着パウダーが偏ります。

  4. 化粧液タイプを、化粧水の量でつけない

    ファンケルは「100円玉1枚分」と明記しています。たっぷりつけるほどいいと考えて増やすと、約30日分が半月で終わります。

  5. そのあとの乳液やジェルを省かない

    ファンケルは公式のQ&Aで「皮脂が多いので、化粧液だけの使用でもいいですか?」に対しジェル乳液の併用をすすめています。ニキビがくり返しできる肌はバリア機能が低下し、うるおいも逃げやすいためと説明されています。

  • 容器を清潔に保つ

    ファンケルは容器にフレッシュ期間を記入できる欄を用意しています。防腐剤を使わない設計なので、開封後は早めに使い切る前提になっています。

  • 合わないと感じたら、続けない

    どのメーカーの使用上の注意にも「肌に合わない時、赤み・はれ・かゆみ・刺激などの異常が出た時は使用を中止し、皮フ科医へ相談する」「使い続けると症状が悪化することがある」と書かれています。もったいないから使い切る、は逆効果です。

  • やりがちな外し方を4つ

    これは合っている

    • 箱の「医薬部外品」を先に確認する
    • 洗顔でしみたら、殺菌成分なしの側に替える
    • 跡が気になるなら美白有効成分の欄を見る
    • 1日あたりの金額で続けられるか考える

    これは外れている

    • ランキングの順位だけで1位を買う
    • 「化粧水成分配合」の洗顔を化粧水の代わりにする
    • 殺菌成分の製品を洗顔と化粧水で重ねて、刺激が出ても続ける
    • 容量が多いほうが得だと思って1mL単価だけで決める
    今回、公式で確認できなかったものを見る

    この記事では、次のものは書いていません。石澤研究所のメンズアクネバリア 薬用ローション(公式サイトが開けず、成分と価格を確認できませんでした)。オルビスのMr.シリーズとクリアフルシリーズ(同じく公式サイトが開けませんでした)。資生堂uno バランスクリエイター(途中から資生堂のサイトが混雑表示になり、開けませんでした)。イハダ 薬用クリアローションの「肌荒れ防止有効成分」の成分名(公式ページに成分名の記載がありませんでした)。いずれも他サイトの情報で埋めることはしていません。確認できたら追記します。

    よくある質問

    ニキビ用の化粧水は、ランキング1位を買えば間違いないですか?
    順位より先に、箱に「医薬部外品」と書かれているかを見てください。化粧品の区分の化粧水は、厚生労働省が定めた化粧品の効能56項目のうちニキビに触れられる項目が洗顔料に限定されているため、そもそも「ニキビを防ぐ」と書けません。ランキングには両方が混ざっていることがあります。
    殺菌成分が入っている化粧水と、入っていない化粧水はどちらがいいですか?
    公式ページに書かれているのは「何が入っているか」までで、効き目の優劣は書かれていません。選ぶ基準は強さではなく、自分の肌が殺菌成分に耐えられるかどうかです。薬用の洗顔に替えてヒリついたり乾いたりした人は、入っていない側のほうが続けやすくなります。
    洗顔と化粧水は同じブランドでそろえたほうがいいですか?
    そろえる必要はありませんが、殺菌成分の重なりには注意してください。洗顔も化粧水も殺菌成分入りにすると、肌が弱っているときには負担が重なります。ファンケルは公式のQ&Aで、化粧液のあとにジェル乳液を併用することをすすめています。
    ファンケルの化粧液は30mLしかありませんが、すぐ無くなりませんか?
    公式は30mLを「約30日分」としていて、1回の使用量は100円玉1枚分と書いています。化粧水ではなく化粧液なので少量で足りる設計です。1,650円(税込)を30日で割ると1日あたり55円、定期便の1,560円なら52円になります。
    赤く腫れているニキビにも化粧水で対応できますか?
    薬用化粧水に書けるのは「ニキビを防ぐ」までで、できたニキビを治す道具ではありません。化粧品の効能の範囲が法律で決まっているためです。赤く腫れている、膿があるという状態なら、市販品で粘るより皮膚科や美容皮膚科で相談するほうが早く片が付きます。

    まとめ:順位ではなく、箱の「有効成分」の欄を見る

    薬用化粧水を5本ぶん公式表示で読んで分かったのは、洗顔のときのように「どれも同じ」ではなかったことでした。殺菌成分を入れる設計と入れない設計に分かれています。棚の前でやることは3つだけです。

    1. 箱に「医薬部外品」があるか見る

      なければ、その化粧水はニキビについて何も言えない区分です。順位を比べる以前の問題になります。

    2. 有効成分の欄に殺菌成分の名前があるか見る

      イソプロピルメチルフェノールがあれば殺菌成分ありの側。薬用洗顔でヒリついた人は、ない側を選びます。

    3. 1日あたりで続けられるか考える

      容量が多いほど得とは限りません。1回に使う量が違うので、公式に使用期間が書いてあるものは1日あたりに直して比べます。

    いま赤く腫れているニキビがある人は、化粧水の前にそちらが先です。薬用化粧水に書けるのは「防ぐ」までで、できたものを治す道具ではありません。その段階の話は大人ニキビは皮膚科と美容皮膚科のどちらに行くべきかをまとめた記事に書いています。

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