筆者は元アパレル販売員・元買取査定員で、現在はファッションバイヤーとブランド古着の買取業を営んでいます。この記事に出てくる料金・店舗・施術時間・割引の条件は、すべて各社の公式サイトを実際に開いて確認したものです。まとめサイトや予約サイトの掲載値は使っていません。確認日は2026年9月19日です。
東京のメンズ眉毛サロンは、初回料金で選ぶと損をします。4店とも初回は4,500円前後で、差はほとんどありません。
公式の料金表を4店ぶん開いて並べたところ、初回は4,500〜4,900円で横並びでした。分かれるのは2回目以降です。同じ月1回のペースで1年通うと、最も安い組み合わせと最も高い組み合わせで約14,500円ひらきます。しかも、表の定価がいちばん高い店が、毎月通う人にはいちばん安くなります。
2回目以降の料金を先に見る3つ以上あてはまる人は、サロンよりアートメイク向きです
- 美容室ですら3か月に1回しか行けていない
- 眉が薄い、または過去に剃りすぎて生えてこない箇所がある
- 汗をかく仕事・ジム通いで、描いた眉が落ちるのが嫌だ
- 毎月の予約を取り続ける自信がない
- 転勤・出張が多く、決まった店に通えない
→ 3つ以上なら、通う前提のサロンより「持ち」を買うほうが結果的に安く済みます。
東京のメンズ眉毛サロンは、初回料金では選べない
「メンズ 眉毛サロン 東京 おすすめ」で出てくる記事には、たいてい初回料金が大きく載っています。そして、その数字を見比べても決められません。理由は単純で、どの店もほぼ同じ金額だからです。
東京に複数店舗を持つメンズ専門の眉毛サロン4社について、公式サイトの料金ページを実際に開いて初回料金を確認しました。
4店のうち3店が同じ4,500円、残り1店が4,900円。差は最大400円です。1回だけ試すつもりなら、正直どこを選んでも大きくは変わりません。
横並びになるのは偶然ではありません。メンズ眉毛サロンは初回来店のハードルを下げることで新規客を集める業態で、初回料金は各社が互いを見て決めている「入口の値段」だからです。つまり初回料金は比較材料としてほとんど機能していないということになります。
眉毛サロンは1回行って終わりではありません。ワックス脱毛で整えた眉は3〜4週間で伸びて元に戻ります。見るべきなのは2回目以降の料金です。
差がつくのは2回目以降。年間で約14,500円ひらく
同じ4店の「2回目以降」の料金を、施術時間とあわせて並べ直します。ここで初めて店ごとの性格が見えてきます。
| サロン | 初回 | 2回目以降 | 施術時間(2回目以降) | 1分あたり |
|---|---|---|---|---|
| ADDICT | 4,500 | 5,500 | 40分 | 138 |
| Mode!? | 4,900 | 5,500 | 30分 | 183 |
| プラスエイト | 4,500 | 6,300 | 50分 | 126 |
| THE BROW | 4,500 | 5,800 | 45分 | 129 |
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表の定価だけを見ると、プラスエイトがいちばん高いように見えます。2回目以降6,300円は、いちばん安いADDICT・Mode!?の5,500円より800円高い。ここで候補から外す人が多いはずです。
ところが、施術時間で割ると順番が逆になります。プラスエイトは2回目以降も50分かけるので、1分あたり126円。いちばん安い。逆にMode!?は2回目以降が30分に短くなるため、1分あたり183円と最も高くなります。
眉の施術で時間が何を意味するかというと、カウンセリングとデザインの微調整に使える時間です。30分は「前回と同じ形に戻す」ための時間配分で、50分は「形を相談しながら作る」ための時間配分。どちらが良い悪いではなく、目的が違います。
1年通うと、いくら違うのか
ワックス脱毛で整えた眉が保つのは、おおよそ3〜4週間です。月1回=年12回(初回1回+2回目以降11回)で通った場合の、公式の定価だけで計算した年間総額がこちらです。
| サロン | 計算式 | 年間総額 |
|---|---|---|
| ADDICT | 4,500+5,500×11 | 65,000 |
| Mode!? | 4,900+5,500×11 | 65,400 |
| THE BROW | 4,500+5,800×11 | 68,300 |
| プラスエイト(定価) | 4,500+6,300×11 | 73,800 |
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定価どおりなら、ADDICTとプラスエイトで年間8,800円の差。ここまでは、よくある比較記事と同じ結論です。
毎月通うなら、いちばん高い店がいちばん安くなる
ここからが、料金表を最後まで読まないと出てこない話です。
プラスエイトの公式料金ページには、眉スタイリングの定価とは別に「クイックキープ眉スタイリング 30分 4,980円(税込)」というメニューがあります。適用条件は公式に2つ書かれています。
- 翌月の同日までに再来店すること
つまり月1回のペースで通い続ける人が対象です。1か月以上あけると適用されません。
- 前回とデザインを変えないこと
形を作り直すのではなく、伸びた分を落として同じ形に戻す施術だからです。
月1回通う人は、この2つをそのまま満たします。すると年間総額はこうなります。
4,500円+4,980円×11回=59,280円。定価でいちばん高かった店が、毎月通う前提ではいちばん安くなりました。定価で最安だったADDICTの65,000円より、さらに5,720円安い計算です。
公式の料金表で確認できた範囲では、ADDICT・Mode!?・THE BROWの3店には、月1回の一般客が使える再来割引はありませんでした(学生向けの割引はMode!?とTHE BROWにあります)。プラスエイトにはこのほか「3週割 50分 5,000円(税込)」もあり、3週間ごとに通う人はさらに短い周期で割引が効きます。
年間で約14,500円、5年で7万円超の差になります。これは施術の上手い下手ではなく、料金表の構造の差です。読めば誰でも取れます。
通勤動線で選ぶ|4店の東京の店舗
料金と同じくらい効くのが立地です。月1回、仕事帰りに寄る前提なら、職場か自宅の乗り換え駅にあるかで継続率がまったく変わります。ここまで見てきた割引も、通い続けられなければ意味がありません。
公式サイトの店舗一覧から、東京都内の店舗だけを抜き出しました。
| サロン | 都内の店舗数 | 店舗 |
|---|---|---|
| ADDICT | 9 | 恵比寿本店・渋谷・新宿東口・新宿西口・表参道/原宿・銀座・池袋東口・池袋西口・町田 |
| Mode!? | 8 | 新宿東口・新宿西口・池袋東口・池袋西口・銀座・渋谷・町田・吉祥寺 |
| THE BROW | 5 | 表参道・渋谷・池袋東口・新宿西口・恵比寿 |
| プラスエイト | 4 | 新宿・渋谷・銀座・池袋 |
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4店とも新宿・渋谷・池袋には店があります。この3駅のどれかを日常的に通る人は、料金だけで選んで問題ありません。
分かれるのはそれ以外です。恵比寿・表参道はADDICTとTHE BROWの2択。吉祥寺はMode!?だけ。町田はADDICTとMode!?の2択。銀座はプラスエイトを含む3店にあります。
上のメーターはADDICTの評価です(店舗数9=4店中最多、2回目以降5,500円=定価最安、施術時間40分=4店中3番目)。
まとめると、選び方はこうなります。
- 月1回きっちり通うつもりがある
プラスエイトのクイックキープが年間で最安。ただし都内4店(新宿・渋谷・銀座・池袋)なので、この4駅を使う人限定です。
- 通う頻度は決めていない/まずは続くか試したい
ADDICT。都内9店で乗り換えやすく、2回目以降も定価5,500円と安い。予定が崩れても行ける店が近くにあります。
- 恵比寿・表参道が動線にある
ADDICTかTHE BROW。THE BROWは2回目以降45分と時間を確保しており、眉カラー(+1,800円)も組めます。
- 吉祥寺・町田から出たくない
Mode!?。この2駅に店があるのは実質Mode!?だけです(町田はADDICTにもあります)。
月1回が現実的でない人は、サロンではなく医療アートメイク
ここまでは「毎月通える人」の話でした。ですが、30代で月1回の予約を1年間とり続けるのは、実際そう簡単ではありません。美容室すら3か月に1回という人は珍しくないはずです。
通えないままサロンに1回だけ行くと、3〜4週間で元の眉に戻ります。5,000円を払って1か月だけきれいだった、という結果になります。
その場合、比べる相手はほかのサロンではなく医療アートメイクです。持ちが根本的に違うので、同じ土俵に乗りません。
ワックス脱毛のメンズ眉毛サロン
¥4,500〜- 毛を抜いて形を作る。医療行為ではない
- 3〜4週間で伸びて元に戻る
- 失敗しても生えてくるので取り返しがつく
- 毛が生えていない場所は作れない
医療アートメイク(クリニック)
¥28,000〜- 皮膚の浅い層に色素を入れる医療行為
- 数年かけて徐々に薄くなる
- 薄い箇所・生えない箇所にも描き足せる
- ダウンタイムがあり、やり直しが効きにくい
ワックスのサロンは「いま生えている毛を整える」場所です。だから毛が無い場所は作れません。逆にアートメイクは、毛が無い場所にも描き足せます。ここが最大の分かれ目で、料金の差はその結果でしかありません。
東京のアートメイクの料金は、施術者のランクで決まる
アートメイクの料金表は、サロンと読み方が違います。メニューではなく担当する施術者のランクで金額が変わる仕組みです。メンズアートメイクを扱うメディカルブロー(メンズブロー)の公式料金ページで確認した、眉の料金がこちらです。
| 回数 | グローバル アーティスト | グローバル マスター | グローバル グランドマスター |
|---|---|---|---|
| 1回(初回モニター) | 28,000 | 38,000 | 48,000 |
| 1回 | 50,000 | 60,000 | 80,000 |
| 2回セット | 90,000 | 110,000 | 150,000 |
| 3回セット | 118,000 | 145,000 | 199,000 |
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ここで見落としやすいのが回数です。公式サイトには「アートメイクは回数を重ねながら色味や形を整え、定着を目指していく施術です。そのため、当院では原則として2回以上の施術をおすすめしています」と書かれています。
つまり実質的な入口は「2回セット」で、最も手前のランクで90,000円です。初回モニターの28,000円という数字だけを見て予算を組むと足りません。ここは正直に書いておきます。
サロンの年間費用と比べると
先ほどのサロンの年間総額は59,280〜73,800円でした。アートメイクの2回セットは90,000円(最も手前のランク)です。
1年だけで見ればアートメイクのほうが高い。ですがアートメイクは毎年かかる費用ではありません。持ちには個人差があり、公式に「何年もつ」という断定はされていないため、ここで何年分と割り算するのは避けます。判断材料としては、次の1点で十分です。
アートメイクが向いている人
- 眉が薄い、または剃りすぎて生えてこない箇所がある
- 汗・水で眉が崩れるのが嫌だ(ジム・ゴルフ・海)
- 朝の身支度の時間を減らしたい
- 毎月の予約を取り続ける自信がない
向いていない人
- 眉の形をその時々で変えたい
- ダウンタイム(施術後しばらく濃く見える期間)が取れない
- まずは数千円で試したい
- 自眉が十分あり、整えるだけで足りる
メンズブロー(メディカルブロー)
メンズアートメイクを専門に扱うクリニックです。東京は表参道院・銀座院・新宿院の3院(全国8拠点)。料金は全国同一で、上の表のとおり公式サイトに明記されています。まずは無料カウンセリングで、自分の眉に何回必要かを確認するところからです。
公式サイトで予約状況を見る 東京3院(表参道・銀座・新宿)/料金は全国同一・初診料2,200円込み初めて行く前に、やってはいけないこと
予約が取れたあとの話です。ここを間違えると、当日の施術ができないか、仕上がりが落ちます。
- 来店前に、自分で眉を整えない
いちばん多い失敗です。ワックス脱毛は毛をつかんで抜くため、ある程度の長さが必要です。直前に剃っていくと、抜ける毛が足りず形が作れません。
- なりたい眉の写真を1枚だけ用意する
言葉で伝えるより早く、確実です。複数枚だと方向性がぶれるので1枚に絞ります。骨格によっては再現できない形もあるので、当日に相談してください。
- 当日は施術時間+15分を空けておく
初回はカウンセリングが入るぶん、2回目以降より長くかかります。この記事の4店だと初回45〜60分です。
- 施術後24時間は、顔を強くこすらない
ワックス脱毛の直後は皮膚が敏感になります。洗顔とタオルは、その日はやさしく。
- 帰る前に次回の予約を取る
割引の条件が「いつまでに再来店するか」で決まっている店があります。帰り際に取るのがいちばん確実で、結果的にいちばん安く済みます。
サロンに行く月と行かない月の差を埋める1本
月1回通っても、3〜4週目には確実に伸びます。次の予約までの間をどうするかで、整えた眉が保つ期間が変わります。
ここでカミソリを使うと、サロンで作った輪郭ごと削ってしまいます。使うのは眉用の電動シェーバーです。刃が肌に直接当たらない構造なので、輪郭の外に出たウブ毛だけを落とせます。
触っていいのは眉の下側と眉間だけです。眉の上は、サロンが作った形そのものなので触りません。ここを自分で整えると、次回サロンに行ったときに形を戻す作業から始まり、同じ料金で得られるものが減ります。
整え方の詳しい手順は、別記事にまとめています。
まとめ|見るのは初回料金ではなく、2回目以降と割引条件
東京のメンズ眉毛サロン4店を、公式料金だけで比べた結論です。
- 初回料金では選べない
4店とも4,500〜4,900円で、差は最大400円。入口の値段は各社が横並びに揃えています。
- 2回目以降を見る
5,500〜6,300円。定価だけなら年間8,800円の差になります。
- 割引条件まで読むと順番が変わる
プラスエイトのクイックキープ(翌月同日までの再来・デザイン変更なしで4,980円)を使うと年間59,280円で最安。定価で最も高い店が、毎月通う人には最も安くなります。
- 通えないなら、比べる相手はサロンではない
月1回が続かない人は、医療アートメイクのほうが結果的に無駄が出ません。実質的な入口は2回セットで90,000円からです。
出典(いずれも2026年9月19日に公式サイトを確認):ADDICT メニュー・料金/Mode!? メニュー/プラスエイト メニュー・料金/THE BROW 公式/メディカルブロー 料金案内
