※この記事の離職率は厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」の原典PDFを実際に開いて読んだ値だけを載せています。まとめサイトや他社ブログの数字は使っていません。紹介するサービスの内容も、公式サイトを開いて確認できた範囲だけを書いています。筆者は銀行員ではなく、元アパレル販売員・元買取査定員で、現在は古物商としてブランド古着の買取業を営んでいます。新卒で入った会社を8ヶ月で辞めた第二新卒の当事者でもあります。銀行の内部事情ではなく、求人票と職務経歴書という「書類の側」の話に絞って書きました。
銀行を早期に辞めるのは少数派です。だから不利なのではなく、説明の準備が要るというだけです。
金融業・保険業に入った大卒者で、3年以内に辞めた人は25.0%。全産業の33.8%より9ポイント近く低い、辞める人が少ない業界です。まず数字を見て、そのあと「銀行にいた3年間」を職務経歴書に翻訳する作業に入ります。
まず数字を見る銀行を3年以内に辞める人は、4人に1人
「新卒で入った銀行を2年で辞めるなんて、自分は相当ダメな部類なのでは」——この感覚を先に外しておきます。
国が毎年出している数字を見ると、金融業・保険業は離職者が少ないほうの業界です。
出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」別紙3(令和7年10月24日公表)。産業別の数値は同資料の図表から読み取ったものです。
この数字が意味するのは、2つです。
- 「みんな辞めている」わけではない
宿泊・飲食業の55.4%や小売業の40.4%と違い、金融は同期がどんどん消えていく業界ではありません。だから辞めると目立ちますし、社内に相談できる相手が見つかりません。孤立感は気のせいではなく、実際に少数派だからです。
- それでも4人に1人は辞めている
25.0%は「ほぼ誰も辞めない」ではありません。同期が20人いれば5人は3年以内にいなくなる計算です。採用する側から見ても、銀行出身の20代半ばは珍しくもなんともない経歴です。
この段階で「辞める/辞めない」を決めようとすると、たいてい決まりません。先に手を動かすのは、次の章の「翻訳」の作業です。書けるものが見えてから決めても遅くありません。
「銀行にいました」は、職務経歴書に書けない
第二新卒の転職でいちばん多い詰まり方は、志望動機ではなく職務経歴書の1枚目です。銀行の場合は特に詰まります。理由は、日々やっていたことが行内の言葉でしか記憶されていないからです。
「渉外を担当していました」「窓口をやっていました」——これを読む側は、あなたが何をどれだけできる人なのか判断できません。読む側が知りたいのは肩書きではなく、入社後に同じことができるかどうかだけです。

やることは、左を右に置き換えるだけです。3つの欄に振り分けます。
- 数字で言い切れる実績
担当した先の件数、預かり資産や融資の残高、目標に対する達成率、支店内での順位、その期間。銀行は数字が細かく残っている職場なので、思い出せば必ず出てきます。ただし個社名や公表前の数字は書かないでください。守秘義務に触れます。
- 落とせない手続きを回した経験
本人確認、反社チェック、稟議、締めの照合。金額を1円も間違えられない現場で、決められた手順を毎日守り切った経験です。これは金融以外の会社ほど高く評価します。管理部門やコンプライアンス、経理の求人では、そのまま応募理由になります。
- その業種にしかない知識
決算書を読んでその会社の資金繰りを見た経験、地域の産業構造や取引先の事情。無形商材の法人営業や、事業会社の経営企画・財務では、この読解力がそのまま武器になります。
逆に、書いても評価されないものが3つあります。行内でしか通じない略語と部署名、「真面目に3年続けました」という姿勢だけの記述、そして辞めたい理由です。将来性への不安もノルマも体質も、そのまま書くと「不満で辞める人」にしか読めません。理由は志望動機の欄で、次にやりたいことの形に直して書きます。
銀行から動ける先は、大きく3つ
求人を見る前に、自分がどの方向に動くのかを決めます。ここが決まっていないと、応募先ごとに職務経歴書を作り直すことになって手が止まります。
| 方向 | 移り先の例 | 前の章のどれが効くか | 第二新卒での入りやすさ |
|---|---|---|---|
| 金融の中で横に動く | 証券・保険・信託・リース・ネット銀行など | 3(業種知識) | 比較的入りやすい。前提知識の説明が要らない |
| 事業会社の管理部門へ | 経理・財務・経営企画・内部監査 | 2(手続き)+3(読解) | 枠は小さい。簿記など資格があると通りやすい |
| 無形商材の法人営業へ | SaaS・人材・広告・コンサルなど | 1(数字)+3(読解) | 未経験可の枠が最も多い。数字の書き方で差が出る |
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ここから先は、20代か30代かで道が分かれます
使うサービスが変わります。年齢で対象が決まっているものがあるからです。まずどちらか決めてください。
そもそも「第二新卒は3年以内」の3年は、どこから来た数字か
「第二新卒」は法律で定義された言葉ではありません。よく引かれる「3年」の出どころは、厚生労働省の青少年雇用機会確保指針です。ただしこの指針が求めているのは「既卒者が卒業後少なくとも3年間は新卒枠に応募できるように努めること」「できる限り上限年齢を設けないように努めること」で、対象は在学中に就職先が決まらないまま卒業した人です。一度就職して辞めた人(=第二新卒)を定義したものではありません。つまり「3年」は法律上の期限ではなく、採用の現場で借りて使われている目安です。3年ルールそのものについては、第二新卒の転職|3年ルールの正体と、面接で必ず聞かれる質問の答え方で詳しく書いています。(出典:厚生労働省「卒業後3年以内の既卒者は、「新卒枠」での応募受付を!」)
ROUTE A:20代なら、書類を一緒に作ってくれる1社に絞る
銀行を数年で辞める人が困るのは、求人が見つからないことではありません。職務経歴書が自分では書けないことです。前の章の翻訳作業を、一人でやろうとすると止まります。
なので20代は、求人を並べるだけのサイトではなく、書類を一緒に作る窓口を1社決めるのが早いです。窓口を増やすと同じ説明を何度もすることになり、肝心の書類が仕上がりません。
第二新卒エージェントneo(運営:株式会社ネオキャリア)
公式サイトに「20代に特化した就・転職サポート」と明記されているエージェントです。対象は第二新卒・既卒・フリーター・高卒・中卒。登録(公式の案内は「カンタン30秒登録」)のあと、専任アドバイザーのキャリアカウンセリング、自己PR・志望動機の作成、人事目線での模擬面接、求人紹介、内定後のフォローまですべて無料と公式に記載があります。紹介する企業は「第二新卒エージェントが実際に訪問し、オススメできる企業のみ」とのこと。面談は来社とWEBが選べ、拠点は新宿・西梅田・名古屋駅・博多駅直結の4か所です。
第二新卒エージェントneoに無料で登録する 相談・紹介・書類添削・面接対策すべて無料 / 20代に特化向いている人
- 職務経歴書に何を書けばいいか分からない
- 在職中で、面接の日程調整を自分で組めない
- 銀行以外の業界をそもそも知らない
- WEB面談で全国どこからでも相談したい
向いていない人
- 30代(公式が20代に特化と明記しているため対象外)
- すでに応募先が決まっていて、書類も書けている
- 金融専門職としてハイクラス求人だけを見たい
情報の時点:2026年8月31日。対象年齢・サービス内容・料金・拠点は第二新卒エージェントneo 公式サイトを実際に開いて確認しました。条件は更新される可能性があるため、登録前に公式でも最新の記載をご確認ください。
ROUTE B:30代は、年齢で絞らないサービスに切り替える
30代に入ると、20代限定と明記しているエージェントは実際に対象外になります。ここで粘っても仕方がないので、切り替えます。
30代の銀行員がまずやるべきなのは、エージェントに登録することより、実際に銀行を出た人がどこへ行ったかを見ることです。年収も、面接で何を聞かれたかも、それを見てからのほうが具体的に決まります。
ワンキャリア転職
企業ごとのキャリアパス・年収・社員クチコミ・転職体験談・選考体験談が読める転職サイトです。公式の表記は「次のキャリアが見える、転職サイト」。実際に開くと、地方銀行から事業会社へ移った人の転職体験談や、三井住友銀行の1次面接で聞かれた質問といった選考体験談が個別に載っています。求人応募のほか、15〜30分のキャリア面談(今の自分の市場価値を知る/キャリアの棚卸し/企業選び、などフェーズ別)も選べます。会員登録は無料です。
ワンキャリア転職に無料で登録する 会員登録は無料 / 年齢での制限は設けられていません 先に公式サイトの中身を見てみる情報の時点:2026年8月31日。掲載内容はワンキャリア転職 公式サイトを実際に開いて確認しました。掲載企業・体験談の件数は日々変わります。
辞めどきの自己診断
3つ以上あてはまる人は、動き出す段階です
- 1年後に自分がどの部署にいるか想像できない
- やっている仕事の中身を、社外の友人に説明できない
- 資格の勉強が、仕事のためではなく逃げ道になっている
- 異動の希望を出したが、通る見込みがないと分かった
- 辞めた同期の連絡先を、なんとなく調べたことがある
→ 3つ以上なら、辞めるかどうかを決めるより先に「職務経歴書を1枚作る」段階です。作ってみて何も書けなければ、それも判断材料になります。
在職中に、この順番で進めます
- 数字を先に集める
担当件数、残高、達成率、期間。手元の記録から拾える範囲で構いません。辞めてからでは思い出せなくなります。個社名と公表前の数字は持ち出さないでください。
- 3つの欄に振り分ける
数字の実績/手続きを回した経験/業種知識。この時点で職務経歴書の骨格ができます。文章として整っていなくて構いません。
- 方向を1つに決める
金融の中で横に動くのか、管理部門か、無形商材の営業か。3つ全部に応募すると書類が3種類必要になり、どれも中途半端になります。
- 相談先を1つ決める
20代なら20代特化のエージェント、30代なら情報を先に見てから職種特化型へ。ここで初めて外部に接触します。
- 決まってから辞める
離職期間があると、面接で必ずその期間の説明を求められます。在職中でもWEB面談は組めます。条件交渉でも在職中のほうが有利です。
新卒で入った会社を8ヶ月で辞めたとき、いちばん困ったのは「職務経歴書に書くことがない」ことでした。8ヶ月では何も完成していない。ただ、あとから分かったのは、面接で聞かれていたのは実績の大きさではなく「なぜ辞めたか」と「次で同じことが起きないと言える理由」だけだった、ということです。3年やっていれば、書けるものは私よりずっと多いはずです。
まとめ
順番はこれだけです。
- 少数派だが、珍しくはないと知る
金融業の大卒3年以内離職率は25.0%。同期20人なら5人は3年以内に辞めています。社内に相談相手がいないだけです。
- 3年間を3つの欄に翻訳する
数字の実績/落とせない手続きを回した経験/業種の読解力。「銀行にいました」のままでは、読む側が評価できません。
- 20代か30代かで入口を変える
20代は書類を一緒に作る20代特化のエージェント、30代は年齢で絞らないサイトで先に情報を集める。ここを間違えると、対象外の窓口に登録して時間を失います。
辞める決断は今日しなくて構いません。数字を書き出して、20代なら書類を作る窓口に、30代なら情報が読めるサイトに登録する。それだけで、次に迷ったときの判断材料が手元に増えます。
第二新卒エージェントneo
20代に特化。登録から書類添削・模擬面接・内定後フォローまで無料と公式に明記されています。職務経歴書が書けない状態のまま相談して構いません。
第二新卒エージェントneoに無料で登録する 相談・紹介・添削・面接対策すべて無料 / 20代に特化ワンキャリア転職
銀行から実際に出た人の転職体験談と、選考で聞かれた質問が企業ごとに読めます。動く前に、行き先の現実を確かめるところから。
ワンキャリア転職に無料で登録する 会員登録は無料 / 年齢での制限は設けられていません