※この記事で扱う「眉の変化」のデータと商品情報は、株式会社マンダムのニュースリリース(mandom.co.jp)とルシード公式の商品ページ(lucido.jp)、貝印公式(kai-group.com)、Panasonic公式(panasonic.jp)を実際に開いて確認した内容だけを載せています。筆者は理容師でも美容師でもなく、アパレル販売員・買取査定員・バイヤーとして人の第一印象を仕事にしてきた立場から書いています。記事内の実売価格はすべて楽天市場・調査時点の値です。
メンズ眉の「流行の形」を公式に決めているメーカーはありません。30代から効くのは、形を変えることではなく長さを揃えることです。
眉の流行を調べると「今年は太め」「今年は平行」といった話が出てきます。ただ、それを言っているのはサロンや個人の発信で、メーカーが公式に定義しているものではありません。いっぽうで、化粧品メーカーが自社の調査として公表しているデータははっきりしています。30代以降の眉で実際に起きる変化の1位は、形ではなく「極端に長い毛が出てきた」でした。
公式が出している数字を先に見る「今年の流行の眉」は、公式には決まっていない
先に、この記事で確認できたことと、確認できなかったことを分けておきます。
メンズ眉の流行について、メーカーの公式ページを開いて探しました。結果として、年ごとに「今年の流行の眉はこれ」と定義した記載は、公式には見つけられませんでした。眉のテンプレート(型)を売っている貝印も、型を3種類出しているだけで、それを流行として毎年入れ替えてはいません。2003年3月発売のクシ付マユハサミが、2013年8月末の時点でシリーズ累計1,000万個(同社出荷)に達している——つまり20年以上、同じ発想の道具が売れ続けている領域です。
そのうえで、流行を追いに行くこと自体にひとつ問題があります。眉は減らす方向にしか動かせないという点です。細くするのは1分でできますが、太く戻すには毛が生えそろうまで数ヶ月待つしかありません。「今年の流行」に合わせて削って、来年また戻したくなっても、その速度では追いつきません。
削る作業は戻せません。流行は1年で変わりますが、眉が元の太さに戻るには数ヶ月かかります。速度が合っていないので、追いかけるほど不利になります。
メーカーが公式に出しているのは「長さ」の数字だった
ここからは、実際に公表されている数字の話です。マンダムは40才からの男性向けブランド「ルシード」で眉用の道具を出しており、その発売にあたって、ミドル男性の眉に何が起きているかを公表しています。
出典:株式会社マンダム ニュースリリース「【ルシード 眉トリマー】年齢とともに気になる“不揃い眉”に…」(2021年12月15日発表)、およびルシード公式 商品ページ。モニターの数字は「マンダムメルマガ会員モニター商品使用感アンケート調査」(期間2022年3月2日〜15日・38人・「簡単にできた」「やや簡単にできた」の合計)。いずれも記事作成時点で実閲覧して確認。
同じリリースには、こうも書かれています。「若い頃は細眉などにしっかり形を整えていましたが、ミドル世代になると『長さを整える』ことが大切だと認識しています」。メーカー自身が、男性の眉の課題は形から長さへ移ると言っているわけです。流行の形を探している人に、いちばん効く情報がここにあります。

鏡で自分の眉を見て「なんとなく古い気がする」と感じるとき、その正体が形ではなく長さであることは珍しくありません。長い毛が数本あるだけで、眉の輪郭に影ができて、線がぼやけて見えます。形は変わっていないのに、手入れをしていないように見える状態です。
自分は「形」の段階か、「長さ」の段階か
30代は、ちょうどこの2つが入れ替わる時期です。どちらの段階にいるかで、買う道具も変わります。当てはまるものを数えてください。
2つ以上あてはまる人は「長さ」の段階です
- 眉の中に、明らかに1本だけ長い毛がある
- 朝は整っていたのに、夕方の写真で眉がぼさっとして見える
- 眉毛が伸びるペースが以前より早い気がする
- 形は昔から変えていないのに、老けて見えると言われた
- 眉毛サロンに行くほどではないが、放置している自覚がある
→ 2つ以上なら、形の見直しより先に長さを揃えてください。順番を逆にすると、削りすぎて戻せなくなります。
長さの問題が出ていないなら、形を決めるところから始めて構いません。ただし形も無限にあるわけではなく、選べるのは太さと角度だけです。見本は別記事に6通りまとめてあります。
長さを揃える道具は3つ。順番に見ていく
長さを整える道具は、大きく3種類です。値段も手間も違いますが、いちばん高いものが正解というわけではありません。まず全体を並べます。
| 種類 | 代表的な製品 | 長さの決め方 | ひと言 |
|---|---|---|---|
| コーム付きカミソリ | ルシード 眉用トリマー | コーム 2mm / 3mm | 最初の1本。迷ったらこれ |
| クシ付きハサミ | 貝印 クシ付きマユハサミDX | 手加減で決める | 眉尻だけ詰めたいとき |
| 電動シェーバー | Panasonic ER-GM30 | 付属コーム+刃 | 剃る作業もまとめたい人 |
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評価は、各社公式ページで確認できた仕様(コームの有無・刃の種類・付属品)にもとづく筆者の判断です。メーカーによる評価ではありません。
主役:ルシード 眉用トリマー(コーム付きカミソリ)
最初の1本にするならこれです。理由は単純で、コームが入っている道具は剃りすぎが起きないから。コームで毛を起こして、決まった高さから上だけを切ります。刃が直接肌に当たらないので、「気づいたら眉が半分なくなっていた」という事故が構造的に起きません。
公式ページの記載では、コームは2mmと3mmの2種類。最初は3mmから試すことが推奨されています。使い方も眉尻から眉頭に向かって、毛流れに逆らうように通すだけで、公式のうたい文句は「片眉5秒で長さ整う」です。コームを外せば普通のカミソリとしても使えるので、眉間や眉の下のムダ毛もこれ1本で片付きます。
出典:ルシード公式「眉用トリマー」、およびマンダム ニュースリリース。価格は2022年2月21日の発売時の希望小売価格(700円・税込770円)で、現在の店頭価格とは異なります。替刃式ではない点も公式に明記されています。
眉尻だけ詰めたいなら:貝印 クシ付きマユハサミDX
ハサミなので、1本ずつ狙って切れます。コーム付きカミソリが「全体をならす」道具だとすれば、こちらは「気になる1本を消す」道具です。公式ストアの記載では品番 KQ3157、1,210円(税込)、日本製。刃部はステンレス刃物鋼で、サイズは123×50×17mm・12gと手のひらに収まります。
ただし、手加減で長さが決まる道具でもあります。切りすぎの余地が残るので、長さの管理をこれ1本でやるのは最初は難しいかもしれません。2本目として持つのが現実的です。
出典:貝印 ニュースリリース(クシ付マユハサミは2003年3月発売、2013年8月末でシリーズ累計1,000万個・同社出荷)、および貝印公式オンラインストアの商品ページ。実売価格は楽天市場・調査時点。
剃る作業もまとめたいなら:Panasonic ER-GM30
電動の眉用シェーバーです。長さを整えるコームと、眉用・顔ウブ毛用の2種類の刃が付いていて、長さと輪郭の両方を1台で扱えます。乾電池式なので出張にも持ち出せます。長さだけが目的なら過剰ですが、眉間や頬のウブ毛もまとめて片付けたい人にはこれが早いです。
出典:Panasonic公式「マユ&フェイスシェーバー ER-GM30」(記事作成時点で実閲覧)。実売価格は楽天市場・調査時点。
今週やること:長さを揃える3分
道具が届いたら、この順番でやってください。形には手を付けません。長さだけです。
- 明るいところで、飛び出している毛を探す
洗面所の照明だけだと影で見えません。窓際か、スマホのライトを斜めから当てると、長い毛だけが浮き上がって見えます。まずどこに何本あるかを把握します。
- 3mmのコームで、眉尻から眉頭へ通す
毛流れに逆らう向きです。公式の使い方どおり、肌に押し付けないこと。押し付けると短くなりすぎます。1回通したら鏡で確認し、足りなければもう1回。
- 物足りなければ2mmに替える
短くする方向にしか進めないので、必ず3mmから始めます。いきなり2mmにすると、戻すのに数ヶ月かかります。
- 眉間と眉の下のウブ毛だけ、コームを外して剃る
眉の上のラインは触りません。上を剃ると線が残り、生えそろうまで直せなくなります。触っていい範囲は別記事にまとめてあります。
それでも形を変えたくなったときの順番
長さを揃えたうえで、まだ気になるなら形に進みます。ここでも流行を基準にしないほうが安全です。眉頭・眉山・眉尻の位置は骨格で決まっていて、動かすと不自然になるからです。自分で選べるのは太さと角度の2つだけで、掛け合わせても6通りしかありません。
この順番で進めていい人
- 長い毛を切ったうえで、まだ気になる
- 減らす方向にしか進めないと理解している
- 1回で決めず、2〜3回に分けられる
いま形に手を付けないほうがいい人
- 「流行っているらしい形」を目標にしている
- 長さを揃える前に細くしようとしている
- 大事な予定が1週間以内にある
長さを揃えるだけで印象は変わります。形は次の機会でも間に合いますし、そのときには毛が伸びているぶん選択肢も残っています。急いで削る理由はありません。
