※この記事で紹介する貝印「メンズアイブローガイド」3種の仕様・価格・製品の位置づけは、貝印の公式サイトと公式オンラインストア(kai-group.com/store.kai-group.com)を実際に開いて確認した内容だけを載せています。眉の位置の決め方はマンダム「ギャツビー」の公式ページ(gatsby.jp)の記載によります。形ごとの「印象」は公式の分類ではなく、アパレル販売員・買取査定員・バイヤーとして人の第一印象を仕事にしてきた筆者の見解です。記事内の実売価格はすべて楽天市場・調査時点の値です。
眉の形は無限にあるように見えて、実際は6通りしかありません。しかもメーカーが「型」として売っているのは3つだけです。
カタログを探している人がほしいのは、細かい名前の付いた何十種類ものサンプルではなく、自分が目指す1つのはずです。眉頭・眉山・眉尻の位置は骨格で決まってしまうので、自分で選べるのは「太さ」と「角度」の2つだけ。掛け合わせても6通りで打ち止めです。この記事では、その6通りを1枚に並べて、あなたが目指す形を今日決めます。
6通りの見本を先に見る眉の形は6通りしかない
眉毛のカタログ、と聞いて想像するのは、いろいろな形が何十個も並んだ見本帳だと思います。ただ、男性の眉に関しては、それを見ても選べません。選べる幅がそもそも狭いからです。
眉には、動かせない3点があります。眉頭・眉山・眉尻の位置です。これは顔の骨格と目鼻の配置で決まっていて、好みで動かすと必ず不自然になります。3点が固定されたあとに残るのは、「その線をどれくらい太く残すか」と「眉山をどれくらい持ち上げるか」だけです。
太さを3段階、角度を2段階に割ると、組み合わせは6通り。これがメンズ眉のカタログの全体像です。

見本を選ぶ前に、位置だけは測って決まっている
先に土台の話を1段落だけ。どの形を選んでも、眉の3点の位置は共通です。マンダムのギャツビー公式ページには、こう書かれています。
出典:マンダム GATSBY「GB メンズ アイブローキット」使い方ページ(2026年8月に閲覧して確認)
この3点を自分の顔で実際に出す手順は、別記事に分けてあります。カタログから形を選ぶだけなら測らなくても読み進められますが、実際に手を動かす段階では先に測ってください。測らずに形だけ真似ると、眉尻の位置がずれて左右差が出ます。
3点の測り方を見る(別記事)6通りのカタログ:どれがどう見えるか
図の6つを、言葉でも並べておきます。「向いている人」は毛量と顔立ちの話で、「注意」はその形を選んだときに起きやすい事故です。
| 形 | 見え方 | 向いている人 | 注意 |
|---|---|---|---|
| 標準 × ほぼ水平 | 誠実・落ち着いて見える | 迷っている人全員。30代の基準 | ほぼない。無難すぎて物足りなく感じることはある |
| 細め × ほぼ水平 | シャープ | もともと毛量が多く、顔の彫りが深い人 | 削りすぎると顔が寂しくなる。戻すのに数ヶ月かかる |
| 太め × ほぼ水平 | 素朴・力強い | 毛量が少なく、細く見えがちな人 | 手入れしていないだけに見られることがある |
| 標準 × ゆるいアーチ | 柔らかい・人当たりがよい | 目つきがきついと言われる人 | 持ち上げすぎると急に古く見える |
| 太め × ゆるいアーチ | 圧が出る | あえて強さを出したい人 | 初対面で怒っていると思われやすい |
| 細め × ゆるいアーチ | 古い | いま積極的に選ぶ理由は薄い | 細眉が流行った時代の名残に見え、実年齢より上に見える |
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30代が最初に目指すならここです。理由は好みではなく、失敗しても戻せるから。太さを残しているので、あとから細くも、角度を足すこともできます。逆方向(細くした眉を太く戻す)は毛が生えそろうまで待つしかありません。
柔らかく見せたい人には有効ですが、持ち上げる量の加減が難しい形です。眉山を上げるには眉山の下側を削ることになり、これも減らす作業なので戻せません。1回で決めず、2〜3回に分けて少しずつ上げてください。
カタログの中で唯一、積極的に避けたい組み合わせです。細さと角度が同時に付くと、顔の中で眉だけが主張します。実年齢より上に見えるうえ、元に戻すのに数ヶ月かかります。「なんとなく整えていたらこうなった」という事故として起きやすい形でもあります。
メーカーが「型」として売っているのは3つだけ
ここまでは筆者の整理です。ここからは実物の話に移ります。
眉の形を型(テンプレート)として商品化しているメーカーは多くありません。男性向けとなるとさらに絞られ、貝印が3種類を出しています。ヘア&メイクアップアーティストの尾花ケイコさん——業界で「美眉師」と呼ばれる眉の専門家——との共同開発品です。
興味深いのは、3つの分け方が「好みの形」ではなく「いまの自分の眉の状態」になっていることです。公式ストアの商品説明に書かれている位置づけを、そのまま並べます。
| 型 | 公式の位置づけ(原文) | 品番 | 公式ストア価格 |
|---|---|---|---|
| 爽眉(そうまゆ) | 整ったベースがある眉には清潔感のあるモードスタイルに。 | 000KQ1509 | 935円(税込) |
| 男眉(おとこまゆ) | スタンダードな眉には知的で洗練されたスタイルを。 | 000KQ1510 | 935円(税込) |
| 勇眉(ゆうまゆ) | 毛の量が多く、硬い毛の眉には男らしく凛々しいスタイルを。 | 000KQ1511 | 935円(税込) |
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出典:貝印公式オンラインストア 爽眉/男眉/勇眉、および貝印 アイブローガイド/アイブローテンプレート ブランドページ(いずれも2026年8月に閲覧して確認)。3型の「太さ何mm・角度何度」といった数値は公式に記載がないため、この記事でも書いていません。
3型は仕様が共通です。違うのは切り抜かれた眉の形だけで、値段も素材も同じでした。
公式の説明には、こうも書かれています。「手入れをしていない眉は、だらしがなく老けた印象に見えがち。逆にお手入れしすぎた眉も、不自然でアカ抜けないダサ眉に」。メーカー自身が、やりすぎ側の失敗を明記しているのが珍しく、この記事のカタログで「細め×アーチ」を×にした理由とも一致します。
3つのうち、最初の1枚に選ぶなら
特別な事情がなければ男眉です。公式の位置づけが「スタンダードな眉には」で始まっているとおり、いまの眉に大きな加工が入っていない人が使う前提の型だからです。カタログでいう「標準 × ほぼ水平」に最も近い立ち位置にあります。
3つのうち、あなたはどれか
貝印の分け方に沿うなら、選ぶ基準は好みではなくいまの毛の量と、過去にどれくらい手を入れたかです。鏡を見て、当てはまるものを選んでください。
TYPE A:毛の量がふつう、手を入れたことがない
いちばん多いタイプです。公式の位置づけでいう「スタンダードな眉」に当たり、男眉が想定している相手です。カタログの「標準 × ほぼ水平」を目指し、はみ出した毛と長すぎる毛を落とすだけで、印象は十分変わります。
TYPE B:毛が多い、硬い
放っておくと太く見え、写真で圧が出るタイプです。勇眉が「毛の量が多く、硬い毛の眉には」と明記しているのはこの層に向けたものです。ただし、太さを一気に落とすと今度は「細め × アーチ」の事故に転びやすいので、形より先に毛の長さを切って厚みを減らすほうが安全です。
TYPE C:すでに整えている
形が崩れていない人が、さらに輪郭をはっきりさせる段階です。爽眉の「整ったベースがある眉には」がこの前提を指しています。逆にいえば、ベースが整っていない状態でこの型から入ると、削る量が増えて戻せなくなります。順番を飛ばさないでください。
2つ以上あてはまる人は、型(テンプレート)を買う価値があります
- 左右の眉で、終わる位置や高さが違うと言われたことがある
- 自分で整えると、毎回どこかで削りすぎる
- 剃ったあとに「思っていた形と違う」と気づくことが多い
- 形をどこで止めるかの基準が、自分の中にない
- 眉を整えるのに毎回10分以上かかっている
→ 2つ以上なら、原因は手先の器用さではなく基準線がないことです。1,000円弱で線が手に入るなら、失敗を1回減らすだけで元が取れます。
型を使うか、目で決めるか
テンプレートは必須ではありません。どちらにも向き不向きがあるので、選んでから買ってください。
型(テンプレート)を当てる
左右差が出にくい- 同じ形を左右で2回なぞるので、そろえやすい
- 削る範囲が目で見えるので、削りすぎが止まる
- 自分の骨格と型が合わないことがある
型を使わず目で決める
自分の骨格に合う- 3点を測ってから進めば、いちばん自然に収まる
- 道具を増やさなくていい
- 疲れているときほど、削る量が増える
型を当てる場合も、位置合わせは自分の3点に従ってください。型のほうに顔を合わせにいくと、眉頭が寄りすぎたり眉尻が伸びすぎたりします。型は「線を引く道具」であって、正解の位置を教えてくれる道具ではありません。
刃物で削るのが怖い人は、電動の眉用シェーバーを1本持っておくと事故が減ります。刃が肌に直接当たらない構造のものが多く、一度に削れる量も少ないためです。
太さは、どこで止めるのが正解か
カタログの中で唯一、数字で言いにくいのが太さです。基準を1つ渡すなら、「整えたことに気づかれないが、顔が締まって見える」位置です。目安としてはこのあたりで止まります。
30代メンズが狙う「太さを落とす量」の位置
右に行くほど「整えた」ことが分かる眉になります。分かってしまった時点で、清潔感より作為が先に伝わるので、この記事で狙うのは真ん中よりやや左です。
- 1回で完成させようとしない
削る作業は戻せません。1回で7割まで、残りは翌週に。1週間あけると、鏡を見る目が客観に戻ります。
- 片方ずつ完成させない
右を仕上げてから左に移ると、必ず左が濃く(または細く)なります。両方を交互に、少しずつ進めてください。
- 洗面所の鏡だけで判断しない
上からの照明は眉を濃く見せます。仕上げの確認は、窓際か玄関先の自然光で。ここで濃さの事故がほぼ消えます。
形が決まったあとの順番
カタログで形を決めたら、あとは手を動かすだけです。順番を飛ばすと戻せない失敗になるので、この並びで進めてください。
- 3点を測って位置を確定する
眉頭・眉山・眉尻を、鏡の前で自分の顔から出します。ここを飛ばして形だけ真似ると、左右差が出ます。
- 目指す形を1つ選ぶ
この記事の6通りから1つ。迷ったら「標準 × ほぼ水平」。型を買うなら男眉です。
- 長さを切って厚みを落とす
剃る前に、コーム付きハサミで飛び出している毛の長さをそろえます。これだけで見た目の8割が変わることもあります。
- 輪郭の外だけを剃る
形の内側には刃を入れません。触っていいのは眉の輪郭の外側と、目とのあいだのウブ毛だけです。
- 足りない部分だけ描き足す
眉尻が消えている人は、ここでようやくペンシルの出番です。輪郭をなぞらず、毛の隙間に置きます。
上の帯は「この記事でどこまで扱っているか」を表しています。形を選ぶところまでがこの記事の担当で、その先はそれぞれの記事に分けてあります。
整え方の全体(5ステップ)を読む 切る:ハサミの使い方を読む 剃る:触っていい範囲を読む選ぶときに気になること
顔の形(丸顔・面長)で選ぶ形は変わらないのか
変わりますが、先に決まるのは骨格の3点のほうです。3点を測ると、面長の人は自然と眉が長めに、丸顔の人は短めに出ます。つまり顔の形はすでに3点に反映されているので、そのうえでさらに「面長だからアーチにする」といった調整をかける必要はほとんどありません。迷ったら測った位置に従ってください。
テンプレートは眉が濃い人でも使えるのか
使えます。ただし濃い人は、型を当てる前に長さを切って厚みを落としておくほうが、線がずれにくくなります。毛が長いまま型を当てると、型からはみ出している毛が「削る対象」なのか「単に寝ている毛」なのか判別できません。
一度細くしてしまった眉は、どの形に戻せばいいのか
形を選ぶ前に、まず伸ばす期間が要ります。眉毛は生えそろうまでに個人差はあるものの数ヶ月かかるので、その間は輪郭の外のはみ出しだけを落として待ちます。生えそろってから、標準 × ほぼ水平を目指してください。細い状態のまま形を作り込むと、細さが固定されます。
どのくらいの頻度でやり直すのか
形そのものは一度決めれば変わりません。維持のために触るのは、輪郭からはみ出してきた毛と伸びた毛だけで、週に1回・2〜3分で足ります。毎回形から作り直そうとすると、そのたびに少しずつ削れて細くなります。
よくある質問
メンズ眉毛のカタログで、いちばん無難な形はどれですか?
メンズの眉毛テンプレートには、どんな種類がありますか?
眉毛テンプレートは、初めてでも使えますか?
眉の形を変えると、印象はどれくらい変わりますか?
まとめ
眉のカタログを探していた人が本当に必要なのは、形の一覧ではなく選ぶ基準です。太さと角度の2軸しかないと分かれば、6通りのどこに自分を置くかは、そこまで悩む話ではなくなります。
迷ったら「標準 × ほぼ水平」。型で線がほしいなら男眉。この2つを覚えて帰ってもらえれば十分です。決めたら、今日は測るところまでで止めてください。削るのは、形が決まった日の翌日からでも遅くありません。
