この記事に出てくるカウンセリングの内容・無料かどうか・商品の価格と容量は、ファンケルとバルクオムの公式サイトの各ページを2026年11月1日に実際に開いて、そこに書かれている文章から直接読んだものだけを載せています。まとめサイトやSNSの体験談は使っていません。公式ページが開けず確認できなかったブランドは、名前ごと載せていません。筆者は元アパレル販売員・元買取査定員で、いまはファッションバイヤー兼古物商として働いています。価格は変動します。
メンズコスメは美容部員に相談していい。ただし30代が最初に行くべきなのは百貨店の売り場ではなく、予約できるブランド直営店です。
理由は3つあります。予約できるので待たないこと、カウンセリングがすべて無料だと公式に明記されていること、そして肌の状態が数字で出ることです。買う前に「いまの自分の肌が何点なのか」が分かるので、勧められるままに選ぶ状況になりません。
相談できる3つの場所を比べる「男ひとりだと浮く」で止まっている人がいちばん多い
30代になって、肌を何とかしたほうがいいとは思っている。ドラッグストアの棚は見た。でも結局どれを買えばいいか分からないまま、カゴに入れずに帰ってきた。そこで「人に聞く」という選択肢に進めない人が、かなり多いというのが実感です。
筆者は元アパレル販売員で、売り場に立っていた側の人間です。立場が逆だったので言えるのですが、接客する側は「ひとりで来た男性客」を特別な目で見ていません。見ているのは、その人が何に困っていて、どれを出せば解決するかだけです。これは服でも化粧品でも変わりません。
とはいえ、不安の中身は人によって違います。よくあるのは次の3つです。
- そもそも男が行っていい場所なのか分からない
化粧品の売り場は女性のものだというイメージが残っています。実際には男性向けのラインを持つブランドが増え、カウンセリングの対象も性別で分かれていません。
- 高いものを買わされそう
いちばん多い不安です。これは「予算を先に言う」だけでほぼ解決します。後ろのほうで、言い方まで具体的に書きます。
- 何を言えばいいか分からない
肌の専門用語を知らないと話せないと思い込んでいる人が多いのですが、実際に聞かれるのは専門用語ではありません。これも後ろで一覧にしました。
2つ以上あてはまる人は、自分で選ぶより聞いたほうが早い段階です
- いま使っているスキンケアを、なぜそれにしたのか説明できない
- 買ったのに途中で使わなくなったものが、洗面所に2つ以上ある
- テカるのか乾くのか、自分の肌がどっちなのか分からない
- ニキビ・毛穴・くすみのうち、どれを先に手当てすべきか決められない
- 「自分に合うもの」をネットで調べ始めて、30分以上経ったことがある
→ 最後の1つが当てはまる人は、調べる時間を測定に回したほうが確実です。肌の状態は、人に見てもらうと10分で分かります。
相談できる場所は3つ。できることがはっきり違う
「美容部員に相談する」とひと口に言っても、行き先は大きく3つに分かれます。この3つは、できることも、予約の可否も、費用の考え方も違います。ここを混ぜたまま考えているから、動けなくなります。
| 行き先 | できること | 予約 | 費用 | 30代男性の使いどころ |
|---|---|---|---|---|
| 百貨店の化粧品フロア | ブランドごとのカウンターで相談。扱う商品はカウンター単位 | ブランド・店舗による | 店舗とブランドによる | 買うブランドがもう決まっているとき |
| ブランドの直営店 | 肌の測定とカウンセリング。その場で結果を見ながら選べる | できる | カウンセリングは無料 | 何を買えばいいか決まっていないとき |
| 通販・オンライン | 電話やチャットでの相談。商品は届くまで触れない | 不要 | 相談は無料 | 店に行く時間が取れないとき |
← 横にスクロールできます
百貨店のカウンターの行に、具体的なブランド名と費用を書いていないのには理由があります。確認しようとした大手ブランドの公式サイトが、調査した日にアクセスできなかったからです。ここは推測で埋めずに空けておきます。行く前に、そのブランドの公式サイトの店舗検索で取り扱いを確認してください。
そのうえで、30代で「まだ何も決まっていない」人に勧められるのは真ん中の直営店です。理由は、相談の前に肌を測るという工程が入るからです。測定の結果という共通の土台があると、会話が「おすすめは何ですか」ではなく「この数字ならどれですか」に変わります。これは買う側にとって圧倒的に有利です。
もうひとつ、通販・オンラインの行を切り捨てないでください。直営店が通える範囲にない人は、ここが現実的な窓口になります。ファンケルの公式サイトには、電話での注文・相談の窓口として0120-30-2222(朝9時〜夜9時・年中無休、年末年始を除く)という番号が出ています。肌を測ることはできませんが、「いま何を使っていて、何が気になるか」を伝えて選び方を相談する用途なら使えます。
待ち時間がなく、費用は0円で、肌の数値が手元に残ります。合わなければ買わずに帰れます。ここまで条件が揃っている相談窓口は、ほかの買い物にはあまりありません。
無料で受けられるカウンセリングは7種類ある
直営店で受けられるメニューを、公式ページの表記そのままで一覧にしました。ここに挙げた7つは、すべてファンケルの公式サイト「店舗で受けられるカウンセリング」に載っているものです。筆者が数えたのではなく、公式が並べている単位です。
| メニュー | 分かること | 予約 | 30代男性に効くか |
|---|---|---|---|
| ファンケル スキンパッチ | 角層をAIで解析し、7つの肌力と将来の肌リスク | できる | いちばん効く |
| スキンチェックスコープ | 肌スコープで水分・キメ・毛穴・透明感を数値化 | できる | 短時間で済ませたいなら |
| 健康状態チェック | 血管年齢と、生活習慣・食習慣のアドバイス | 記載なし | 肌より先に生活が気になる人向け |
| サプリメントアドバイス | 健康食品と医薬品約30,000種類の成分の飲み合わせ | できる | 薬を飲んでいる人には価値が高い |
| あなた専用サプリ パーソナルワン | 尿検査で栄養状態を見える化(検査キットの購入が必要) | できる | ここだけ有料。急がなくていい |
| メイクアドバイス | 顔立ちと肌の色に合わせたメイクの色味 | できる | 対象外になりやすい |
| キッズ肌カウンセリング | 小学生以上の子どもの肌(親子で参加) | できる | 自分用ではなく子ども用 |
← 横にスクロールできます
この表で押さえてほしいのは2点だけです。ひとつは、公式が「カウンセリングはすべて無料です。」と書いていること。もうひとつは、パーソナルワンだけは検査キットの購入が必要だという点です。無料という言葉を、全部タダだと読み替えないでください。
そしてもうひとつ、予約について公式はこう書いています。「予約の空き状況によっては、当日も受けられます」。つまり原則は予約ですが、通りかかって空いていれば入れることもある、という書き方です。確実に受けたいなら予約して行くのが安全です。
出典:ファンケル「店舗で受けられるカウンセリング」。メニュー名・無料である旨・予約に関する記述は同ページの表記から。2026年11月1日に確認。
公式でカウンセリングの中身を見る肌を測ると、具体的に何が数字で出るのか
「肌を測る」と言われても、何が出てくるのか想像しづらいと思います。公式の説明を読むと、2つの測定は、測る場所も、出てくる項目もまったく違います。図にしました。

スキンパッチ:角層から「7つの肌力」が出る
こちらは頬の角層を専用のテープで採取して、AIで解析するタイプです。公式は角層を「肌の履歴書」と表現しています。いま見えている状態だけでなく、これまでの紫外線や乾燥の影響が刻まれているから、という理屈です。
出てくる7項目は次のとおりです。
注意点がひとつあります。採取のときに、頬の一部をメイクオフさせてもらうと公式に書かれています。男性でも日焼け止めやBBクリームを塗っている人はいるので、その日は顔を触られる前提で行ってください。
スキンチェックスコープ:表面の4指標を数値にする
こちらは採取がありません。専用の肌スコープを当てて撮影し、水分・キメ・毛穴・透明感の4つを数値化する方式です。公式は、これに加えて目には見えない角栓やメラニンの状態も確認できると説明しています。
項目名だけ見ると難しそうですが、読み方は単純です。低く出た項目が、いま足りていないケアです。水分が低ければ化粧水と乳液、毛穴が低ければ洗顔の見直し、キメが低ければ摩擦の見直し、という具合に、買うものが項目から逆算できます。「おすすめを教えてください」と聞く必要がなくなるのは、この逆算ができるからです。
そして地味に効くのが、結果が公式アプリに記録されることです。半年後にもう一度受けると、前回と比べられます。スキンケアを続けるかどうかで迷ったとき、感覚ではなく前回の数字と比べて判断できるのは大きい差です。
行く前に決めておく3つ。これだけで会話が変わる
ここからは、売り場に立っていた側の視点です。接客する人がいちばん困るのは「何も決まっていないお客さん」ではなく、「決まっていないことを言わないお客さん」です。前者には質問すれば済みますが、後者には当たりをつけて出すしかなくなります。
だから、行く前に次の3つだけ決めておいてください。紙に書く必要はありません。頭の中でひと言ずつ言えれば十分です。
- 予算を数字で決める
「月3,000円くらいまで」「とりあえず5,000円以内で一式」。これを最初に言うと、その範囲の中から出てきます。予算を言うのは失礼ではありません。言わないほうが、お互いに時間を使います。
- いちばん気になることを1つに絞る
ニキビ、毛穴、乾燥、テカリ、シミ。全部気になるのは当たり前ですが、1つに絞ると提案が具体的になります。2つ以上あるなら「順番をつけてほしい」と言えば、その場で決めてもらえます。
- いま使っているものを写真に撮っていく
容器をスマホで撮るだけです。商品名を覚えている必要はありません。いま何を使っているかが分かると、足すのか・替えるのか・やめるのかの判断ができます。手ぶらで行くより話が3倍速くなります。
言い方の例も置いておきます。入口でこれだけ言えれば、あとは向こうが質問してくれます。
販売員をしていたころ、いちばん話が早かったのは「予算は2万円、仕事用のジャケットが1着ほしい、サイズはこれ」と最初に言ってくれる人でした。条件を先に出されると、こちらは外れを引く余地がなくなります。逆に「何かいいのありますか」と言われたときがいちばん時間がかかり、結局その日は決まらないことが多かった。化粧品のカウンターでもこの構造は同じです。
当日の流れと、実際に聞かれること
公式に書かれている流れを、そのまま並べます。スキンパッチの場合です。
- ヒアリング
肌悩み、普段のケア、生活習慣を聞かれます。ここが「何を言えばいいか分からない」と思われている部分ですが、聞かれるのは専門用語ではなく生活の話です。
- 角層の採取
頬に角層テープを当てて採ります。頬の一部をメイクオフしてから行います。
- 解析
採った角層から、いまの肌状態と、これから出やすいトラブルを予測します。
- パーソナルアドバイス
スキンケア・インナーケア・生活習慣のアドバイスと、合うアイテムの紹介を受けます。
- サンプルを受け取って終了
肌に合わせたサンプル1日分をもらえます。ここで買わずに帰っても手順は完結します。
ヒアリングで聞かれる内容は、だいたい次のような話です。身構える必要はありません。答えられない質問は出てきません。
聞かれるのはこういうこと
- 朝と夜、顔をどう洗っているか
- いま何を使っているか
- どこがいちばん気になるか
- 寝る時間、お酒、外にいる時間
- ひげそりのあとにヒリつくか
聞かれないこと
- 化粧品の成分名
- 肌質の専門的な分類
- これまでに使った商品の全履歴
- 年収や職業
- なぜ今まで何もしてこなかったのか
「買わずに帰れるのか」への答え
ここがいちばん知りたいところだと思います。結論から言います。
カウンセリングが無料で、終わりにサンプル1日分が渡されるという設計自体が、「その日は試して、よければ後日」という流れを前提にしています。試さずに即決させるつもりなら、サンプルを渡す意味がありません。
それでも断りづらいという人のために、ひと言だけ用意しておいてください。「今日は測りに来ただけなので、サンプルを試してから決めます」。これで終わります。販売する側にとっても、合わないものを押し込んで二度と来てもらえないほうが損です。
では、相談して買う道と、自分で調べて買う道はどちらがいいのか。正直に比べます。
自分で調べて買う
0分- 店に行く時間がいらない
- 人と話さなくていい
- 自分の肌の状態は最後まで分からない
- 外したときに、何が外れたのか分からない
測ってから買う
0円- 7項目または4項目の数字が手元に残る
- 優先順位を決めてもらえる
- サンプルで1回試してから決められる
- 予約と移動の時間はかかる
かかるコストが「時間」か「お金」かで言えば、測ってから買うほうは時間だけを払い、お金は払っていません。一方、自分で調べて買う道は、外したときに商品代がまるごと無駄になります。洗面所に使わなくなったボトルが並んでいる人は、すでにその授業料を払っています。
相談しないで選ぶなら、価格と容量を先に見る
とはいえ、近くに直営店がない人や、どうしても人に会いたくない人もいます。その場合は「評判」ではなく「容量あたりいくらか」で選んでください。ここなら、公式サイトの数字だけで判断できます。
バルクオム:公式が「約1ヶ月分」と書いているので月額が出せる
バルクオムの公式サイトは、主要な製品に容量と「約1ヶ月分」という目安をセットで書いています。これは珍しく親切な表記で、1ヶ月いくらかかるかがそのまま計算できます。
| 製品 | 容量(公式表記) | 税込価格 | ひと月の目安 |
|---|---|---|---|
| THE FACE WASH 洗顔料 | 100g(約1ヶ月分) | 2,420 | 約2,420円 |
| THE REPAIR LOTION 薬用化粧水 | 100mL(約1ヶ月分) | 3,630 | 約3,630円 |
| THE EMULSION 乳液 | 80g(約1ヶ月分) | 3,630 | 約3,630円 |
| THE SHAVING FOAM 炭酸シェービングフォーム | 150g | 2,970 | 記載なし |
| THE SUNSCREEN 日焼け止め | 50g | 2,750 | 記載なし |
| THE BUBBLE NET 泡立てネット | — | 726 | 買い替え品 |
← 横にスクロールできます
洗顔・化粧水・乳液の3本をそろえると、公式の表示どおりなら月に9,680円です。これは安い金額ではありません。ただ、公式サイトにはフェイスケア定期コースの初回限定1,280円という表示もあります。まず1ヶ月試す入口としては、ここがいちばん金額の低い扉です。
出典:バルクオム「BULK HOMME 全製品一覧」および公式トップページの定期コース表示。価格はすべて税込、容量と「約1ヶ月分」の表記も公式のまま。2026年11月1日に確認。
ファンケル アクネケア:大人のニキビに寄せた医薬部外品のライン
大人になってからのニキビが気になる人は、こちらが選択肢に入ります。公式が「一般のニキビケアに使用される殺菌剤も使っていません」と明記しているのが、ほかのニキビ用との違いです。刺激で悪化した経験がある人には理由のある選び方になります。
| 製品(医薬部外品) | 容量 | 税込価格 | 役割 |
|---|---|---|---|
| アクネケア 洗顔クリーム | 90g | 1,540 | 最初の1本にするならここ |
| アクネケア 化粧液 | 30mL | 1,650 | 洗顔の次に足す |
| アクネケア ジェル乳液 | 18g | 1,650 | 乾燥も出ているなら |
| アクネケア エッセンス | 8g | 1,980 | 気になる場所に足す |
← 横にスクロールできます
出典:ファンケル「無添加FDR アクネケアライン<医薬部外品>」。容量・税込価格・殺菌剤不使用の記載は同ページから。2026年11月1日に確認。
実際の売り場価格も見ておきます。通販サイトの価格は公式と一致することも、上回ることもあります。
アクネケアの内容を公式で確認する 無添加FDR アクネケアライン<医薬部外品> / 容量と価格は公式ページの表記30代が最初にやる順番
ここまでを、やる順番に並べ直します。全部やる必要はありません。上から順に、できるところで止めて構いません。
- 気になることを1つに絞って、予算を決める
5分で終わります。ここを飛ばすと、どの道に進んでも迷います。
- 直営店が通える範囲にあるなら、カウンセリングを予約する
費用は0円。終わったらサンプル1日分を持って帰れます。その日は買わなくて構いません。
- 測定の結果を見てから、買うものを決める
数字が出たあとは、勧められた順ではなく、自分の弱い項目から埋めていけば外れません。
- 店に行けないなら、容量あたりの金額で選ぶ
評判ではなく、公式の容量と価格だけで比べます。定期コースの初回価格は、試す目的なら合理的な入口です。
最後に、相談して買う道が何に強くて何に弱いのかを整理しておきます。
弱点は2つだけで、どちらも「店が近くにあるかどうか」に集約されます。逆に言えば、通える範囲に直営店があるなら、受けない理由はほとんどありません。費用がかからず、断れて、数字が残るからです。
近くの直営店とメニューを公式で見る