※筆者は元アパレル販売員・元買取査定員で、現在はファッションバイヤーとして商品の表示や規格を日常的に確認しています。この記事の製品情報は、すべてロート製薬の商品情報サイト(jp.rohto.com)を実際に開いて確認したものです。情報の時点は調査日時点のものです。
肌ラボに「メンズ」と書かれた製品は1つもありません。ロート製薬公式の「オールインワン」10点と「男性向け」10点は1点も重なっていないからです。1本で済ませたい30代男性は、肌ラボのオールインワン4本から選ぶことになります。
4本の違いを先に見るこんな状態なら、この記事がそのまま答えになります
- 薬局で肌ラボのゲルを手に取ったが「メンズ」と書いていないので戻した
- 化粧水・乳液と分けるのが面倒で、1本で終わらせたい
- 「パーフェクトゲル」が何種類もあって、違いが分からない
- 顔のテカリとカサつきが同時に出ていて、どちらに寄せるか迷っている
→ 1つでも当てはまるなら、見るのは「メンズ」の表記ではなく、箱の区分と役の数です。
肌ラボに「メンズ」はない。ただし「男性は使えない」とも書いていない
先に、いちばん知りたいところを片づけます。ロート製薬の商品情報サイトで肌ラボの製品一覧を開くと、化粧水・乳液・クリーム・ゲル・洗顔料・マスクまで含めて全26製品が並びます。その中に「メンズ」「MEN’S」と名前に入った製品は1つもありません。
ここで多くの人が「じゃあ女性用なのか」と考えて棚に戻します。ですが、公式の製品ページを1つずつ読んでも、「女性専用です」「男性には使えません」と書かれた箇所はありません。肌ラボの説明は一貫して「乾燥」「うるおい」「ハリ」といった肌の状態に向けて書かれていて、性別で線を引いていないのです。
つまり、肌ラボは「男性向けではない」のではなく、性別を分けていないという作りになっています。買っていいかどうかの判断は、パッケージの「メンズ」の有無ではなく、中身で決めることになります。
この記事を書くにあたって、ロート製薬の公式サイトで「オールインワン」と「男性向け」の2つのカテゴリを、実際に1点ずつ数えました。数えるまでは「男性向けの棚にも1つくらいオールインワンがあるだろう」と思っていたのですが、0点でした。売り場で迷う理由は、買う側の知識不足ではなく、棚の作りのほうにありました。
肌ラボ26製品のうち、1本で終わるのは4本だけ
棚の前で迷う理由は、もう1つあります。肌ラボは製品数が多く、しかもそのほとんどが「分けて使う」前提の製品だからです。公式の製品一覧を種類で数えると、こうなります。
| 種類 | 点数 | 1本で終わるか |
|---|---|---|
| 化粧水 | 9 | 終わらない(乳液などが要る) |
| 乳液 | 5 | 終わらない |
| クリーム | 4 | 終わらない |
| オールインワン | 4 | 終わる |
| 洗顔料・マスク・ジェル・アイクリーム | 4 | 役割が別 |
| 合計 | 26 | — |
← 横にスクロールできます
いちばん多いのは化粧水で9本。つまり棚で目に入る肌ラボのほとんどは、それ1本では完結しない製品です。「肌ラボを買えば1本で済む」と思って手に取ったものが、実は化粧水だったというのは、ここが原因です。
ロートの「オールインワン」10点を数えると、男性向けは0点だった
ロート製薬の公式サイトには、製品を種類で絞り込むカテゴリがあります。そこで「オールインワン」を開くと、全部で10点が出てきます。ブランドごとに分けると、こうなります。
| ブランド | 点数 | どんな層に向けた製品か |
|---|---|---|
| 50の恵 | 3 | 名前のとおり年齢層の高い人向け |
| 肌ラボ | 4 | 性別・年齢を限定していない |
| オバジC | 1 | ビタミンC・毛穴の文脈 |
| SKIO | 1 | EC専用 |
| 糀肌くりーむ | 1 | EC専用 |
| うち「男性向け」 | 0 | 該当なし |
← 横にスクロールできます
出典:ロート製薬「オールインワン」カテゴリ(調査日に実際に開いて件数を数えたもの)
10点のうち4点、つまり4割が肌ラボです。そして、この10点の中に男性向けブランドの製品は1つもありません。
残りの6点が候補から外れる理由
オールインワン10点のうち、肌ラボ以外の6点にも触れておきます。「肌ラボ4本から選ぶ」と書いた以上、残りをなぜ外したのかを示しておくべきだからです。
- 50の恵(3点)… 名前で対象年齢を示している
ブランド名がそのまま年齢層を表しています。30代が選べないわけではありませんが、公式が想定している層とずれます。うち1点は有効成分ナイアシンアミド配合の医薬部外品です。
- オバジC セラムゲル(1点)… 狙いが毛穴とビタミンC
公式の言葉は「ひと塗りで、毛穴つるり肌」。保湿を中心に1本で済ませたいという目的とは、狙いが違います。
- SKIO VC ホワイトピールゲル・糀肌くりーむ(2点)… EC専用
どちらも公式に【EC専用】と明記されています。薬局の棚では買えないので、「今日の帰りに買う」という選び方ができません。
こうして外していくと、薬局で買えて、性別も年齢も限定していないオールインワンは肌ラボの4本だけという結論になります。10点から4点に絞られる理由は、好みではなく公式の表示のほうにあります。
逆に「男性向け」10点を数えると、オールインワンは0点だった
同じサイトには、悩み別の絞り込みで「男性向け」というカテゴリもあります。こちらを開いて実際の製品だけを数えると10点。種類で分けると、次のようになります。
| ブランド・種類 | 点数 | 区分 |
|---|---|---|
| オキシー 洗顔料 | 3 | 医薬部外品1・化粧品2 |
| オキシー 制汗剤 | 3 | 医薬部外品 |
| デ・オウ 制汗剤 | 1 | 医薬部外品 |
| メラノCC Men(美容液・化粧水・ジェル) | 3 | 医薬部外品 |
| うちオールインワン | 0 | 該当なし |
← 横にスクロールできます
出典:ロート製薬「男性向け」カテゴリ(調査日に実際に開いて件数を数えたもの)
男性向けの棚に入っているのは、洗顔料と制汗剤、それにメラノCC Menの3点だけです。洗うものと、においを抑えるものが中心で、塗って終わらせる1本がありません。

選ぶのは肌ラボの4本。公式表示のまま並べる
というわけで、ロート製薬の中で「1本で済ませる」を選ぶなら、肌ラボのオールインワン4本が対象になります。公式の製品ページに書かれている内容だけを並べます。
| 製品名 | 区分 | 容量 | つめかえ | 有効成分・特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 極潤パーフェクトゲル | 化粧品 | 100g | 80g あり | 有効成分なし。濃いとろみで保湿に寄せた基本形 |
| 極潤 ハリパーフェクトゲル | 医薬部外品 | 100g | 80g あり | ナイアシンアミド+グリチルリチン酸2K。シワ改善とシミ対策 |
| 極潤 美白パーフェクトゲル | 医薬部外品 | 100g | 80g あり | トラネキサム酸+ビタミンE誘導体。シミ・そばかす対策 |
| 極潤UVホワイトゲル | 化粧品 | 90g | なし | SPF50+・PA++++。スキンケアとUV対策を1本で |
← 横にスクロールできます
出典:ロート製薬 肌ラボ 各製品ページ(jp.rohto.com/hadalabo/)。区分・容量・有効成分は公式表示のまま
「化粧品」と「医薬部外品」で、書いていいことが変わる
表の2列目で分かれている区分が、この4本を選ぶうえでいちばん効きます。見た目は同じゲルでも、この2つは法律上まったく別の扱いだからです。
医薬部外品(ハリ・美白の2本)
- 国が認めた有効成分が、決まった量で入っている
- 「シワを改善する」「メラニンの生成を抑える」と書ける
- 何が効くのかが成分名で特定できる
化粧品(基本形・UVの2本)
- 有効成分という枠がない
- 書けるのは「うるおいを与える」までで、改善とは書けない
- 悪いという意味ではなく、役割が保湿側に寄っている
ここで誤解しやすいのが「医薬部外品のほうが上位」という読み方です。そうではありません。医薬部外品は「その成分で、この効果をうたっていい」と許可されているだけで、保湿そのものの性能が上という意味ではありません。乾燥だけが悩みなら、化粧品の基本形で足ります。
自分がどの1本か、3つ確認して決める
4本から1本に絞るには、順番に3つだけ見ます。迷う時間を減らすために、上から順に答えてください。
- 朝に使うか、夜だけか
朝に塗って、そのまま外に出るなら極潤UVホワイトゲル。SPF50+・PA++++が入っている唯一の1本です。夜だけなら、UVは不要なので他の3本から選びます。
- 気になるのは乾燥か、シワ・シミか
乾燥だけなら化粧品の極潤パーフェクトゲル。シワが気になるならハリパーフェクトゲル、シミ・そばかすなら美白パーフェクトゲルです。
- 続ける前提かどうか
続けるつもりなら、つめかえ用がある3本が有利です。UVホワイトゲルだけ、つめかえの設定がありません。
※メーターは「30代男性が最初の1本として選ぶときの汎用性」を筆者が整理したものです。製品の優劣を示すものではありません。
UVホワイトゲルだけ、朝用と考える理由
4本の中で1本だけ性格が違うのが極潤UVホワイトゲルです。公式には「これ1つでスキンケアとUV対策が同時にできる」と書かれていて、SPF50+・PA++++という数値が明記されています。
SPF50+・PA++++は、国内の表示で使えるいちばん上の段です。これが入っているということは、紫外線を防ぐ成分が配合されているということでもあります。公式には「石けんでするんと落とせます」とも書かれており、落とすことが前提の設計になっています。
だから、夜寝る前にこの1本を塗って終わりにするのは、本来の使い方から少しずれます。朝に塗って、夜は落とす。そう考えると、UVホワイトゲルは「朝用の1本」で、夜はほかの3本のどれかを使う、という2本持ちが素直です。1本で完全に済ませたいなら、UV以外の3本から選ぶことになります。
極潤・ハリ・美白のどれか1本。つめかえもある
日焼け止めを別に塗る手間が消える。合計2本
つめかえ用があるのは3本。容量の差も見ておく
長く使うつもりなら、つめかえの有無は効いてきます。公式の内容量欄を並べると、こうなっています。
- 極潤パーフェクトゲル … ジャー100g/つめかえ用80g
本体はジャー(広口の容器)。つめかえがあります。
- ハリパーフェクトゲル … ボトル100g/つめかえ用80g
この1本だけ本体がボトルです。容器の形が違う点は、公式の表記どおりです。
- 美白パーフェクトゲル … ジャー100g/つめかえ用80g
容量の構成は基本形と同じです。
- UVホワイトゲル … 90g のみ
4本で唯一、つめかえの設定がありません。容量も10g少なくなっています。
つめかえ用はいずれも80gで、本体の100gより20g少ない設定です。ここも価格はオープン価格なので、本体とつめかえのどちらが得かは、実際に売っている値段を見て判断することになります。
メラノCC Menのジェルは「オールインワン」ではない
男性向けの棚に、ジェルが1つだけあります。メラノCC Menの薬用しみ対策美白ジェルです。「これでいいのでは」と思うところですが、公式の説明をそのまま読むと、少し違います。
公式がこの製品に使っている言葉は「ジェル状乳液」です。オールインワンではなく、乳液の役をジェルの形で担うもの、という位置づけになっています。実際、ロート製薬の「オールインワン」カテゴリにこの製品は入っていません。
| 製品 | 公式の言葉 | オールインワン枠 | 容量 |
|---|---|---|---|
| メラノCC Men 薬用しみ対策美白ジェル | ジェル状乳液 | 入っていない | 100g |
| 肌ラボ 極潤パーフェクトゲル | オールインワンゲル | 入っている | 100g |
← 横にスクロールできます
つまり、メラノCC Menのジェルを買っても化粧水は別に要ることになります。実際、メラノCC Menには薬用しみ対策美白化粧水(170mL)が別に用意されていて、化粧水とジェルで組む設計です。
洗うほうは「男性向け」の棚から選べる
ここまでで「塗る1本」は肌ラボに決まりました。では洗うほうはどうするか。こちらは逆で、男性向けの棚にちゃんと用意があります。オキシーの洗顔料3本です。
| 製品名 | 区分 | 公式が書いている狙い |
|---|---|---|
| オキシー パーフェクトウォッシュ | 医薬部外品 | ニキビ予防をうたえる1本(130g・200g) |
| オキシー ディープウォッシュ | 化粧品 | 毛穴の奥の汚れを落とす |
| オキシー クリアウォッシュ | 化粧品 | 粘着性のある泡で毛穴の汚れを洗浄 |
← 横にスクロールできます
出典:ロート製薬 オキシー 各製品ページ(区分・内容量は公式表示のまま。価格はいずれもオープン価格)
3本のうち有効成分が入っていてニキビ予防をうたえるのはパーフェクトウォッシュだけです。残り2本は化粧品で、狙いは毛穴の汚れ落としに寄っています。
実際にいくらで買えるか(調査時点の実売)
公式が定価を定めていない以上、判断材料になるのは実際の売値です。調査時点で楽天市場に出ている本体(つめかえ・セット品を除く単品)の値段を並べます。
保湿だけが目的なら、この基本形で足ります。有効成分がない分、4本の中では選びやすい位置にあります。
シワ改善をうたえるのは、この1本と美白の2本だけです。ナイアシンアミドとグリチルリチン酸2Kが有効成分として入っています。
シミ・そばかす対策に寄せるならこちら。トラネキサム酸とビタミンE誘導体の2つが有効成分です。
朝に使って日焼け止めを省きたいなら、この1本。4本で唯一つめかえがないので、使い切りと割り切る前提になります。
ヒゲそりのあとに使っていいか。塗る順番
男性が1本で済ませるとき、必ず出てくるのがヒゲそりとの関係です。公式の製品ページには、肌ラボのゲルについてヒゲそり後の使用を想定した記載も、禁止する記載もありません。そこで、確認できる範囲で言えることだけを整理します。
- 洗顔して水気を軽く取る
公式の使い方は「洗顔後」です。タオルで押さえる程度にして、こすらないようにします。
- ゲルを手に取って顔全体に伸ばす
公式には、これ1つで化粧水・美容液・乳液・クリーム・パックの5役が完了すると書かれています(ハリパーフェクトゲルの場合)。重ねる必要はありません。
- ヒリつくなら、その日は量を減らす
ヒゲそり直後は肌の表面が削られた状態です。しみると感じたら、無理に続けず様子を見てください。
「5役」の中身を公式の表記で見る
ハリパーフェクトゲルの公式ページには「洗顔後、これ1つで<化粧水+美容液+乳液+クリーム+パック>の5役が完了します」と書かれています。極潤UVホワイトゲルは、ここにUV対策が加わって1品6機能という表記になっています。製品によって数え方が違うので、箱の表記を見るときは「何役か」ではなく「何が含まれるか」を見るほうが確実です。
公式で確認できなかったこと
推測で埋めずに、確認できなかった項目をそのまま残しておきます。
- 定価:4本ともオープン価格のため、メーカーの希望小売価格は公表されていません
- 男性の使用を想定しているかどうか:公式に「男性向け」「女性向け」いずれの記載もありません
- ヒゲそり後の使用可否:公式ページに記載がないため、可とも不可とも書けません
- 発売日:製品ページに発売年月の記載が見当たりませんでした
まとめ:見るのは「メンズ」の文字ではなく、区分と役の数
肌ラボに「メンズ」と書かれた製品はありません。けれど、それは男性が使えないという意味ではなく、性別で製品を分けていないというだけでした。ロート製薬の中で「1本で済ませる」を選ぶと、男性向けの棚にはオールインワンが0点なので、結局は肌ラボの4本に行き着きます。
選び方は3つだけです。朝に外へ出るならUVホワイトゲル。乾燥だけなら化粧品の基本形。シワかシミが気になるなら医薬部外品の2本から。箱の表側ではなく、区分と役の数を見れば、棚の前で止まらずに済みます。
