アパレルの転職先は4つに分かれる|金額が動くのは職種を変えたときだけ

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アパレルの転職先は4つに分かれる

筆者は元アパレル販売員で、いまはブランド古着の買取業を営んでいます。統計の数字は厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」で確認したものです。年齢・勤続年数以外の条件(学歴、企業規模、役職、地域など)はそろえていない平均どうしの比較です。

CONCLUSION

転職先は「業界を出るか」と「職種を変えるか」の2つの軸で4つに分かれます。金額が動くのは職種を変えたときだけです。

販売店員(男)の年収換算は459.3万円。同じ年齢・同じ勤続でも、その他の営業職業従事者(男)は689.0万円です。業界を移っても職種が販売のままなら、金額はあまり動きません。

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転職先は4つに分かれます

「アパレル 転職先」で調べると、職種名がずらっと並んだ記事が出てきます。並べても選べません。先に軸を2つ決めてください。

 職種は販売のまま職種を変える
アパレル業界に残る①別のブランドへ移る②本社・EC・バイヤーへ
業界を出る③別業界の販売・接客へ④別業界の営業などへ

金額が動くのは②と④、つまり職種を変えたときだけです。①と③は、環境は変わっても給料の構造は変わりません。

数字で見ると、どこが動くか

販売店員(男)459.3万円平均43.1歳・勤続13.2年
その他の営業職業従事者(男)689.0万円平均43.5歳・勤続14.6年
業界で切った場合639.6万円織物・衣服・身の回り品小売業(男)

出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」。職種は小分類別(男・一般労働者・企業規模計10人以上/産業計)、産業は中分類別(I57 織物・衣服・身の回り品小売業・男・一般労働者・企業規模計10人以上)。年収換算は月額×12+年間賞与その他特別給与額。

補足:同じアパレル業界でも、産業で切ると639.6万円、職種(販売店員)で切ると459.3万円になります。前者には本部やEC担当なども含まれます。つまり業界の中でも、店頭から離れると金額が変わるということです。

① 別のブランドへ移る

いちばん現実的で、いちばん金額が動きにくい選択です。職種が販売のままなので、上の統計でいえば459.3万円の枠の中での移動になります。

それでも移る価値があるのは、ブランドによって客単価が違うからです。高単価の店ほど1人あたりの売上が大きく、インセンティブの上限も変わります。環境を変えたい場合の選択肢だと考えてください。

② 本社・EC・バイヤーへ(業界に残って職種を変える)

アパレルが好きなまま金額を動かせる、いちばん筋のいいルートです。産業で切った639.6万円には、こうした職種が含まれています。

  1. EC・Web担当

    売る場所が店からネットに変わります。求人票の「未経験OK」がEC未経験を指すのか、アパレル未経験まで指すのかは要確認です。

  2. バイヤー・MD

    売る側から仕入れる側へ。数字を読めるかどうかが入口の条件になります。

  3. プレス・生産管理

    店頭とは求められるものが変わります。社内異動で入るほうが現実的な場合もあります。

店頭にいたころ、本社の人が来ると「別の会社の人」に見えていました。実際には同じ会社で、やっていることが違うだけです。店で数字を出していた人が本社に上がると強いのは、現場で何が売れないかを体で知っているからでした。

REAL EXPERIENCE — 元アパレル販売員・元買取査定員/現ブランド古着買取業

③ 別業界の販売・接客へ

商材が変わるだけで、職種は販売のままです。携帯ショップ、家電量販、自動車ディーラー、ジュエリーなど。

販売経験がそのまま使えるので入りやすい反面、統計上の位置は変わりません。「アパレルは辞めたいが、接客は続けたい」場合の選択肢です。

④ 別業界の営業などへ(業界も職種も変える)

いちばん金額が動きます。販売店員459.3万円に対して、その他の営業職業従事者は689.0万円。年齢差0.4歳、勤続差1.4年で229.7万円の開きです。

ただし読み方に注意:これは平均どうしの比較で、学歴・企業規模・役職・地域はそろえていません。「移れば230万円上がる」という意味ではありません。読み取れるのは「年齢と勤続では説明のつかない差が、職種の間にある」というところまでです。

それでも、同じ職種のまま年数を重ねてもこの差は縮まないことは言えます。動くなら、勤続年数が武器として通用するうちのほうが有利です。

どこから決めるか

先に決めるのは、行き先ではなく「軸」です

  • 服そのものに関わっていたいか(残るか出るか)
  • 接客そのものが好きか(職種を変えるか)
  • いま金額を動かす必要があるか
  • 勤続年数がまだ武器になるか

→ この4つが決まれば、行き先は①〜④のどれかに絞れます。職種名を並べて眺めるより早いです。

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よくある質問

アパレルからの転職先にはどんな選択肢がありますか?
「業界を出るか」と「職種を変えるか」の2軸で4つに分かれます。①別のブランドへ移る、②本社・EC・バイヤーへ、③別業界の販売・接客へ、④別業界の営業などへ、です。金額が動くのは職種を変える②と④になります。
業界を変えれば給料は上がりますか?
職種が販売のままなら、あまり動きません。厚生労働省の令和7年賃金構造基本統計調査では、販売店員(男)の年収換算が459.3万円です。一方その他の営業職業従事者(男)は689.0万円で、平均年齢と勤続年数はほぼ同じです。動くのは業界ではなく職種を変えたときです。
アパレル業界に残ったまま給料を上げられますか?
可能性はあります。同じ賃金構造基本統計調査で、産業(織物・衣服・身の回り品小売業・男)で切ると639.6万円になります。ここには本社やEC担当なども含まれるため、店頭から離れる職種に移ると金額が変わります。
販売のまま別のブランドに移る意味はありますか?
統計上の位置は変わりませんが、ブランドによって客単価が違うため、1人あたりの売上やインセンティブの上限は変わります。環境を変えたい場合の選択肢として現実的です。
営業に移れば229.7万円上がるということですか?
違います。学歴・企業規模・役職・地域をそろえていない平均どうしの比較です。読み取れるのは「年齢と勤続年数では説明のつかない差が、職種の間にある」というところまでです。
転職先を決める順番はありますか?
行き先の職種名を並べる前に、軸を決めてください。服そのものに関わっていたいか、接客そのものが好きか、いま金額を動かす必要があるか、勤続年数がまだ武器になるか。この4つが決まれば、選択肢は4つのどれかに絞れます。

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