※この記事に書いた操作手順は、カシオ公式の取扱説明書ページと、そこで公開されている操作ガイド本体を実際に開いて確認したものだけです。説明書の文面をそのまま引き写すことはせず、確認できた操作の中身を筆者の言葉で書いています。公式で裏が取れなかったことは書いていません(何が確認できなかったかも本文中に明記しています)。筆者は元買取査定員で、いまはG-SHOCK・カシオ腕時計買取の「ShockMania」を運営しています。記事内でそこに触れるときは、運営者であることを明記します。
G-SHOCKの時刻合わせは、型番ではなく「裏ぶたの3〜4桁の番号」で手順が決まります。
「GA-2100 時刻合わせ」「DW-5600 合わせ方」で調べても、自分の時計と押す場所が違う。原因ははっきりしていて、カシオが説明書を出している単位が型番ではないからです。カシオ公式の説明書検索も、入力欄は型番ではなく裏ぶたの番号になっています。この記事では、その番号の読み方から、タイプ別の実際の合わせ方、電波で合わないときの条件までを片づけます。
「GA-2100の合わせ方」で検索しても、自分の手順が出てこない理由
時刻合わせの記事を何本か読んで、どれもボタンの押し方が違って混乱した——という状態でここに来た方が多いと思います。それは記事が間違っているというより、探している入り口が違っていることが多いのです。
G-SHOCKには2種類の番号がついています。ひとつは GA-2100 や DW-5600E のような、箱や文字盤に出ている品番。もうひとつは 3495 や 5636 のような、中身(ムーブメント)につけられた番号です。カシオの用語集では、ムーブメントについて「電子式のものをモジュールと呼ぶことがある」と説明されています。
そして、カシオが取扱説明書を用意しているのは後者の単位です。カシオ公式の「時計 取扱説明書」ページの検索欄には、こう書かれています。
入力するのは型番ではありません。裏ぶたの番号です。逆に言えば、この番号さえ読めれば、メーカー自身が書いた「自分のその1本の説明書」に一発でたどり着けます。まとめ記事を10本読むより確実で、しかも無料です。
出典:カシオ公式「取扱説明書|時計|お客様サポート」/同「用語集」(いずれも調査時点で実際に開いて確認)
STEP1:裏ぶたの番号を読み取る
- 時計を裏返して、四角で囲まれた数字を探す
カシオの案内どおり、裏ぶたの中心か外周に、四角で囲まれた3桁または4桁の数字があります。防水表記やケース素材の刻印と一緒に並んでいるので、数字だけを拾ってください。
- スマホのカメラで撮って拡大する
刻印は小さく、光の当て方で読めたり読めなかったりします。真上から撮るより、斜めから光を当てて撮るほうが影が出て読みやすくなります。
- 公式の説明書検索に、その数字を入れる
型番ではなく、いま読み取った数字を入れます。出てくるのはメーカー自身が書いた操作ガイドで、ボタンの記号(A・B・C・D)と押す秒数まで、その1本の実際の配置で書かれています。
STEP2:自分の時計がどのタイプかを決める
番号を読み取ったら、次は「どうやって時刻が合う時計なのか」を確かめます。ここが分かれば、説明書のどのページを開けばいいかが決まります。判断は見た目でつきます。
タイプ別・実際の合わせ方(カシオ公式の操作ガイドで確認)
ここからは、実際にカシオ公式の操作ガイドを開いて確認した内容です。代表として、公式が操作ガイドを公開している3つのモジュール番号を例に挙げます。お手元の番号が違っても、同じタイプなら考え方はほぼ共通です。細かいボタンの記号だけは、必ずご自分の番号の説明書で確かめてください。
| タイプ | 確認した番号の例 | ふだんは何で合うか | 自分で合わせるときの入り口 | 合わない主な原因 |
|---|---|---|---|---|
| A:ボタンだけ/電波ソーラー | 3495 | 標準電波を深夜0時〜5時に自動受信 | 時刻モードで A を2秒以上長押し | 置き場所・節電状態・タイマー計測中 |
| B:りゅうずあり/電波ソーラー+スマホ | 5636 | 標準電波の自動受信+スマホ接続 | りゅうずを緩めて2段引く | りゅうずを引いたまま・充電不足 |
| C:スマホ連携/ソーラー | 5710 | アプリで1日4回、自動で接続 | 時刻モードで A を2秒以上長押し | アプリ未起動・位置情報の設定 |
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TYPE A:ボタンだけの電波ソーラー(例:モジュール 3495)
このタイプは、本来なにもしなくても合います。放っておいて合わないのは、たいてい「合わせ方を間違えている」のではなく「受信できていない」ほうです。公式の操作ガイドに書かれている条件を並べます。
1日1回受信に成功すれば、その日はもう受信しません。つまり「昨日の深夜に窓際に置けていたか」だけで、今朝の表示が決まります。枕元の引き出しの中に入れていた日は、合いません。
公式が挙げている、受信に適した置き方はこうです。
- 窓際に置く
屋内であれば窓際で受信できるとされています。部屋の真ん中や引き出しの中では届きません。
- 時計の12時位置を窓に向ける
向きの指定まで書かれています。適当に置くのと、ここを合わせるのとで結果が変わります。
- 金属を避ける
金属製のラックや机の上は避けてください。
- 動かさない・操作しない
受信中に手に取ったりボタンを押したりすると、受信が止まります。寝る前に置いて、朝まで触らないのが正解です。
電波モデルなのに合わない。当てはまるものは?
- 夜のあいだ、時計は引き出しやカバンの中にあった
- 金属のラックや机の上に置いていた
- 画面が薄い/表示の一部が消えている(=充電が足りていない)
- タイマーを動かしっぱなしにしている
- 日本を離れて1,500km以上の場所で使っている
→ ひとつでも当てはまれば、時計の故障ではなく受信の条件の問題です。まず今夜、窓際に12時位置を向けて置いて、朝の表示を見てください。
それでも合わないときは、手動で受信させます。公式の手順では、時刻モードにして、画面に受信中の表示が点滅するまでDボタンを2秒以上押し続けるという操作になっています。押してすぐ離すと受信は始まりません。
受信そのものを諦めて手で合わせる場合の入り口は、時刻モードでAボタンを2秒以上押し続けるです。押し続けると、いま設定されている都市が表示されます。そこから先はB・Dボタンで値を変えていき、最後にAボタンで確定します。ひとつだけ覚えておくと得なのが秒の合わせ方で、Dボタンを押すと00秒にリセットされ、そのとき30〜59秒だった場合は1分繰り上がる仕様です。時報に合わせて押せば、秒までぴったりになります。
TYPE B:りゅうずがあるモデル(例:モジュール 5636)
りゅうずがあるタイプは、ボタンだけのモデルと入り口がまったく違います。ボタンをいくら長押ししても設定に入りません。ここで詰まっている方が多い印象です。
- りゅうずのロックを緩めて、2段引く
G-SHOCKのりゅうずはねじ込み式になっていることがあります。まず反時計回りに回して緩めてから、カチッと2段引き出します。ここで設定モードに入ります。
- Cボタンを1秒以上押し続ける
秒針が12時位置に移動して、「分」を設定できる状態になります。ここからが本番です。
- りゅうずを回して「分」を合わせ、Cボタンで次へ
Cボタンを押すごとに、分 → 時 → 年 → 月 → 日、と設定する項目が切り替わっていきます。年は西暦の下2桁ではなく、20xx の形で合わせます。
- 時報に合わせて、りゅうずを戻してロックする
りゅうずを戻した瞬間から動き出します。時報や電話の時報サービスに合わせて戻すと、秒までそろいます。ねじ込み式なら、最後に時計回りに締めて防水性を戻してください。
もうひとつ、このタイプで見落とされがちな仕様があります。スマートフォンとペアリングしていると、標準電波の手動受信ができません。「手動受信のボタンを押しても反応しない」という場合、故障ではなくこれに当たっていることがあります。どうしても電波で合わせたいときは、いったんペアリングを解除する必要があります。
なお、電波でもスマホでも合わせられない状態が続いた場合、この時計は平均月差±15秒の精度で動くと公式に書かれています。1か月放置して15秒ずれる程度なら正常ということです。
TYPE C:スマホアプリで合わせるモデル(例:モジュール 5710)
近年のモデルに多いタイプです。使うのは、カシオが出している CASIO WATCHES というアプリで、Google Play と App Store で配布されています。
ペアリングさえ済んでいれば、上の4つの時刻になると時計のほうから自動でつなぎにいって、合わせ終わると自動で切れます。いま合っていないなら、まだペアリングできていないか、アプリが終了しているかのどちらかであることが多いです。
すぐに合わせたいときの手順は明快です。時計を時刻モードにして、スマホを1m以内に置き、Dボタンを押す。画面の表示が点滅して接続が始まります。
針だけずれている、日付だけずれている
「デジタルの表示は合っているのに、針が全然違う場所を指している」。針のあるモデルで、いちばん多い相談です。
公式の操作ガイドにも「強い磁気や衝撃の影響で針の位置が合っていないことがあります」と、専用の項目が用意されています。時刻合わせとは別のメニューなので、時刻を何度合わせ直しても直りません。
補正の入り口も、時刻合わせとは違います。モジュール5710の場合は、時刻モードでAボタンを5秒以上押し続けると補正モードに入ります(時刻合わせは2秒以上なので、押す長さで別のモードに入る作りです)。そこからB・Dボタンで針を12時位置に合わせ、Cボタンで次の針に移り、最後にAボタンで終了します。
それでも直らないときに、切り分ける順番
まだ自分で直せる可能性が高い
- 置き場所を変えたら受信した日がある
- 画面は普通に見えている
- ボタンを押すと反応や音がある
- 数か月で数十秒ずれる程度
時計側が弱っている可能性がある
- 明るい場所に数日置いても表示が薄いまま
- ボタンを押しても何も起きない
- 1日で何分もずれる
- 針も日付もばらばらで、補正しても戻る
左側なら、この記事の手順でだいたい片づきます。問題は右側です。ソーラーモデルは内部の二次電池が消耗すると、光に当てても充電が保持できなくなります。電池式のモデルなら電池交換で戻りますが、ソーラーの二次電池は交換に修理の扱いが必要です。
時刻が合わなくなった1本は、手放しどきのサインでもあります
ここから先は、時計を直したい人には関係のない話です。ただ、時刻合わせを検索している人のうち一定数は、「久しぶりに引き出しから出したら止まっていた」という状態にあります。毎日着けている時計なら、そもそも時刻はずれません。
買取の査定をしていると、まさにその状態の個体が届きます。そして査定の現場では、まさにこの記事で書いてきた「受信」と「充電」を、実際に動かして確認しています。筆者が運営する ShockMania の買取実績のうち、査定士のコメントに電波受信やソーラー充電の作動確認を明記したものを抜き出すと、こうなりました。
「GW-M5610U-1JF。電波受信・ソーラー充電ともに正常で、液晶の抜けもなくランクB。スクエアは需要が安定しており、複数本まとめてのご依頼も多い型番です」/「FROGMANシリーズのGW-200K-2JR。状態ランクEで外装の傷みは目立ちましたが、ソーラー充電と電波受信は正常に作動しました。フロッグマンは程度に難のある個体でも需要があるため、この状態でもお買取りできています」
読み取ってほしいのはひとつです。外装がぼろぼろでも、受信と充電が生きていれば値は残ります。逆に言うと、いま「合わせれば動く」状態にあることが、査定でいちばん評価しやすい状態だということです。合わせて引き出しに戻し、次に出したときに充電が切れていれば、そこは動作未確認の扱いになります。
時刻を合わせ直した今日が、その1本がいちばん高く評価される日である可能性があります。着ける予定が立たないなら、動いているうちに相場だけでも見ておくほうが損をしません。
ShockMania(ショックマニア)
当メディアの運営者が営んでいるG-SHOCK・カシオ腕時計の買取専門店です。この記事の592件の集計も、ここでの実際の買取記録です。電波受信やソーラー充電の作動は査定の項目として実際に確認しています。動かなくなった個体も査定の対象です。相場だけ知りたい、という使い方でも構いません。
いまの買取価格を確認する ※当メディア運営者が運営するG-SHOCK専門買取店です
G-SHOCK KAITORI 買取実績592件を型番ごとに公開しています。自分の1本に近い型番を探せます ※当メディア運営者が運営するG-SHOCK専門買取店です
出典:ShockMania 買取実績592件(2020年9月〜2026年7月・自社集計)/金額は状態・型番・時期により変動します
「G-SHOCK 買取」で調べていた方へ
この記事は時刻合わせの記事ですが、ブックオフ・セカンドストリート・ハードオフでの買取を調べていて、ここにたどり着いた方もいます。各社に実際に出した結果は、それぞれ別の記事にまとめてあります。この記事で中途半端に触れるより、そちらを読んでいただくほうが早いです。