「マイホームが欲しい!」と思い立ったものの、住宅にはどんな種類があるのでしょう?
マイホーム購入の際は、購入できる住宅の種類や特徴を知っておくと、より良い住まい探しに役立ちます。
[chat face=”dansei.jpg” name=”男性” align=”right” border=”yellow” bg=”none”] 住宅にはマンションや一戸建てがあるのはなんとなく知っているけど、それぞれの特徴まではよくわからないなぁ。 [/chat]
[chat face=”kitaguchi.jpg” name=”宅地建物取引士 北口裕樹” align=”left” border=”none” bg=”yellow”] 住宅には新築か中古の違いもありますね。それぞれのメリット・デメリットを知れば、どんな住宅が自分にマッチしているかを探る糸口になると思いますよ。 [/chat]
[chat face=”dansei.jpg” name=”男性” align=”right” border=”yellow” bg=”none”] 確かに。人生で一番大きな買い物はなるべく失敗したくないから、メリット・デメリットはちゃんと理解しておきたいな。 [/chat]
[chat face=”kitaguchi.jpg” name=”宅地建物取引士 北口裕樹” align=”left” border=”none” bg=”yellow”] 住宅にはどんな種類があるのか、それぞれのメリット・デメリットをまとめました。後悔のない住宅購入の参考にしてください。 [/chat]
住宅購入の前にはまず、住宅の特徴やそれぞれのメリット・デメリットを知っておきましょう。
住宅の種類まとめ
住宅の主な種類は、以下の通りです。
居住形態
居住形態としては、大きくマンションと一戸建ての二つに分けられます。
今回の記事では、細かい分類比較の前にまずマンションと一戸建てのメリット・デメリットを解説していきます。
※細かい分類は以下のとおり。
マンションは、土地の権利が所有権か、定期借地権に分けられます。
一戸建ては、完成済み住宅を買う建売住宅か、土地を買ってから建築する注文住宅に分けられます。
注文住宅の場合はさらに、「一定期間に所定の建築業者を利用する条件」の有無で分けられます。
新築・中古
先ほどの居住形態による違いのほか、新築と中古それぞれにメリット・デメリットもあるので後ほど解説します。ちなみに新築は、「新たに建築されてから1年未満の住宅で未使用のもの」と定義づけられています。
マンションのメリット・デメリット
マンションは、一般的に一つの土地と建物を複数の人で分け合って所有するため、土地や共用部の使い方・暮らし方に一定のルールがあります。各住戸(部屋の中)は、専有部分のため制限はあるもののリフォームをすることは原則自由です。
メリット
- 鉄筋やコンクリートで作られており、耐火・耐久性が高い
- 気密性が高く、冷暖房効率が良い
- セキュリティが優れている(オートロック・管理員など)
- 駅近立地が多く、同じ立地条件であれば一戸建てよりも安いことが多い
- 共用部の管理・修繕などのメンテナンスが楽
- 物件の規模によっては共用施設が充実している
デメリット
- 管理費・修繕積立金・駐車場代などランニングコストがかかる
- 共同住宅のため、居住にあたって様々なルール・制限がある
- 一戸建てと比較するとプライバシー性が低い
- 周辺住戸に対して騒音に配慮が必要
- 庭がない(専用庭付きの住戸もあるが別途使用料が必要)
- ペットが飼えない場合や、飼育に制限がある
一戸建てのメリット・デメリット
土地・建物をすべて自分が所有しており自由度の高さが魅力である反面、すべて自己管理となるため手間がかかります。またマンションと比べ、プライバシー性が高いことも特徴の一つです。
メリット
- 土地を所有できるため資産として残せる(土地は資産価値が下がりにくい)
- 管理費・修繕積立金・駐車場代などのランニングコスト不要
- 平均的にマンションよりも居住スペースが広い
- 自由に修繕・リフォームができる
- プライバシー性が高い
- マンションと比べ、騒音トラブルが少ない
デメリット
- 最寄り駅から遠いなど立地条件が不利
- 住宅や庭などの管理はすべて自己負担
- 侵入経路が多く、セキュリティ面で不安がある
- マンションと比べ、賃貸に出しにくい
- 冷暖房効率が悪く、光熱費が高くなりやすい
- 高齢者にとっては階段の移動が大変
新築のメリット・デメリット
新築はなんと言っても、未使用という状態が最大の魅力と言えるでしょう。また、住宅性能や設備は最新のものが使われているので快適に過ごせます。
メリット
- 内装・外観ともに新しく綺麗
- 耐震性や省エネ性能など、住宅の品質が高い
- 住宅設備が最新で快適に過ごすことができる
- 保証期間が長い
- 税制面などの優遇制度が豊富
デメリット
- 中古物件と比べると価格が高い
- 販売される場所が限られるため、希望通りの立地ではない可能性がある
- 青田売り(完成前に売買)の場合、図面やモデルルームのみで判断する必要がある
中古のメリット・デメリット
中古の最大の魅力は、価格の安さです。ただし、設備や配管が劣化しており、入居前に修繕やリフォームが必要になる場合も。価格と品質のバランスの見極めが必要です。
メリット
- 新築と比べ、価格が安い
- 立地の選択肢が豊富、思わぬ掘り出し物が見つかることも
- 実物を自分の目で確認し、納得のうえで購入できる
- 価格が安い分、余剰資金でリフォームをして最新の設備や自分好みにカスタマイズできる
デメリット
- 建物や設備が古く、メンテナンス費用が高くなる
- 新築と比べ、耐震性など住宅の品質が低い
- 物件によっては、担保評価が低く住宅ローンの利用に制限があることも
- 新築と比べ、税制面の優遇が少ない
- 売り出しが1住戸単位なので、諸条件が希望と合わず選択肢が限られる
メリット・デメリットまとめ
「マンションと一戸建て」・「新築と中古」の主なメリット・デメリットをまとめてみました。
メリット | デメリット | |
マ ン シ ョ ン | ・耐火・耐久性が高い ・気密性が高く、冷暖房効率が良い ・セキュリティが優れている ・駅近好立地が多い ・管理・修繕などのメンテナンスが楽 ・共用施設が充実している | ・管理費などのランニングコストがかかる ・共同住宅のため規制がある ・プライバシー性が低い ・騒音に配慮する必要がある ・庭がない ・ペットの飼育に制限がある |
一 戸 建 て | ・土地を資産として残せる ・管理費などのランニングコスト不要 ・平均的にマンションよりも居住スペースが広い ・自由に修繕・リフォームができる ・プライバシー性が高い ・騒音トラブルが少ない | ・最寄り駅から遠いなど立地条件が不利 ・住宅や庭などはすべて自己管理 ・セキュリティ面で不安がある ・賃貸に出しにくい ・冷暖房効率が悪い ・階段の移動が大変 |
新 築 | ・内装・外観ともに新しく綺麗 ・耐震性や省エネ性能など住宅の品質が高い ・住宅設備が最新 ・保証期間が長い ・税制面などが優遇されている | ・中古物件と比べると価格が高い ・希望通りの立地ではない可能性あり ・青田売りの場合、実物を見て判断できない |
中 古 | ・新築と比べ、価格が安い ・立地の選択肢が豊富 ・実物を自分の目できる ・リフォームをして自分好みにカスタマイズできる | ・建物や設備が古くメンテナンス費用が高くなる ・耐震性など住宅の質が低い ・担保評価が低く住宅ローンに制限があることも ・新築と比べ、税制面の優遇が少ない ・売り出しが1住戸単位なので、諸条件が希望と 合わない場合も |
いかがでしたか。
この他にもメリット・デメリットはたくさんあります。また、人によってはここに挙げた特徴であまり気にならない・重視しないポイントがあったりもするでしょう。
マンションか一戸建てか迷ってしまう場合は、譲れない条件をいくつか挙げて、優先順位をつけると良いと思います。「広さの優先度が高ければ一戸建ての方が」、「駅距離など交通利便性の優先度が高ければマンションの方が」、と言った具合に考えると、どちらがより自分の価値観に合っているか見えてくるかもしれません。
このほかに、自分や配偶者がマンション・一戸建てのどちらの住宅に住み慣れているかも判断材料になるでしょう。
新築か中古にするかも迷いどころですね。
住宅購入は金額が大きいため、「できるなら新品の方が良い」という感情は大きくなりがちですが、どちらにするべきか住宅の質と価格とのバランス(コストパフォーマンス)をしっかり比較し、冷静に判断することが大切です。
最後までお読みおいただきありがとうございます。
北口裕樹
<宅地建物取引士 管理業務主任者 2級ファイナンシャル・プランニング技能士>
大手不動産会社に新卒で入社。不動産営業を経験し、入社2年目から販売事務所長として近畿圏のマンション販売業務を担当する。現在は不動産仲介業・アドバイザーとして独立。
25歳でタワーマンションを購入し不動産投資家としても活動中。
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