この記事に出てくる商品の色数・放置時間・使用回数・容量・注意書きは、サロン ド プロ(ダリヤ)と花王ブローネの公式サイトの商品ページを実際に開いて、そこに書かれている文章から直接読んだものだけを載せています。まとめサイトや他社ブログ、SNSの使用感は使っていません。美容室のハイライトの料金・所要時間・持ちは、メーカー公式ではなく各サロンごとの情報になるため、この記事では数字を一切書いていません。公式に価格の記載がないため定価も書いていません。価格は楽天市場の調査時点のものです。筆者は元アパレル販売員・元買取査定員で、いまはファッションバイヤー兼古物商として働いています。確認日は本文の出典に書きました。
白髪をぼかすハイライトは美容室の側にあります。家の白髪染めの棚に「明るくする道具」は1つもありません。そして公式は「すでに暗めの色で染めてある髪は、その色より明るく染め変えることは困難です」と書いています。
つまり「白髪 ハイライト メンズ」で探している人が本当に決めるべきなのは、ハイライトの入れ方ではありません。いま家で何を使うかです。家で真っ黒に染め続けた髪は、あとから美容室でハイライトを入れようとしたときに、その色より明るくすることが難しくなります。順番の問題なので、あとから取り返しがききません。
公式のその一行を見る家の白髪染めの棚に、「明るくする道具」は1つも並んでいない
まず事実確認からです。ハイライトというのは、髪の一部を周りより明るくして筋を作る技術です。ところが、ドラッグストアの白髪コーナーに並んでいるメンズ用の商品を公式サイトで1つずつ確認すると、「明るくする」と書かれている商品は1つもありません。全部が「色をのせる」「暗くする」側の道具です。
サロン ド プロ(ダリヤ)の公式サイトに載っている男性用のラインアップは、次の7つでした。
| 商品名 | 何をする道具か | 明るくできるか |
|---|---|---|
| 無香料ヘアカラー メンズスピーディ(白髪用) | ヘアカラー(医薬部外品)で染める | × |
| ワンプッシュメンズカラー(白髪用) | ヘアカラーで染める | × |
| 泡のヘアカラーEXメンズスピーディ(白髪用) | ヘアカラーで染める | × |
| EXメンズヘアマニキュア(白髪用) | 髪の表面に色をのせる | × |
| 白髪かくしカラー メンズワイドマーカー | その場で塗って隠す | × |
| ナチュラルグレイッシュ リンスインシャンプー | 洗いながら徐々に目立たなくする | × |
| メンズカラーシャンプー スカルプケア | 洗いながら徐々に目立たなくする | × |
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これは棚の品ぞろえが悪いという話ではありません。家庭用の白髪染めは、白髪というすでに色が抜けた髪に色をのせて、周りの黒髪に合わせるための道具だからです。ハイライトはその逆で、黒い髪のほうを白髪に近づけていきます。役割が反対なので、同じ棚には置かれていません。
メーカー公式のラインアップに、髪を明るくする白髪用の商品が存在しません。ハイライトを入れる工程そのものは美容室の側にあります。
出典:サロン ド プロ「無香料ヘアカラー メンズスピーディ(白髪用)」および同サイトの商品情報一覧(2026年9月30日に閲覧)
公式が全商品ページに書いている一行が、いちばん大事
ここからが本題です。サロン ド プロの商品ページには、カラーガイドのすぐ下に、毎回おなじ注記が並んでいます。そのうちの1行がこれです。
(サロン ド プロ「無香料ヘアカラー メンズスピーディ(白髪用)」「EXメンズヘアマニキュア(白髪用)」いずれの公式商品ページにも同じ記載)
これは家庭用ヘアカラーどうしの話として書かれている注記ですが、意味はもっと広く効いてきます。いま家で選んだ色が、これから先に選べる色の上限になるということです。白髪が気になりはじめた段階で「いちばん自然に見えるから」と黒に近い色を選び続けると、数年後に「そろそろ白髪を活かしたい」「ハイライトでぼかしたい」と思ったときに、まずその黒を明るくするところから始めなければいけません。
同じページには、もう1つ知っておくべき注記があります。
つまり同じ色を買っても、白髪が増えるほど仕上がりは明るくなっていきます。去年と同じ色番号を買ったのに印象が違う、というのはここで起きています。
暗い色で染め続ける
戻りにくい- いまいちばん自然に見える
- 根元が伸びると境目がはっきり出る
- 公式いわく、あとから明るく染め変えるのは困難
落ちる道具でしのぐ
戻れる- ヘアマニキュアやカラートリートメントは表面にのせる
- 使うのをやめれば徐々にもとの髪色に戻る
- あとで美容室に相談する道が残る
いつかぼかしたいなら、「落ちる側」の道具を選んでおく
ハイライトの可能性を残したい人が家で使うべきなのは、髪の内部を染めてしまうヘアカラーではなく、表面に色をのせるタイプです。公式の書き方を並べると、性質の違いがはっきり出ます。
| 比べる点 | ヘアカラー(医薬部外品) | ヘアマニキュア | カラートリートメント |
|---|---|---|---|
| 代表例 | 無香料ヘアカラー メンズスピーディ | EXメンズヘアマニキュア | ブローネ ナチュリラ |
| 放置時間 | 5分 | 5分 | 5分 |
| 最初に必要な回数 | 1回 | 1回(一度でしっかり自然な髪色) | まずは1〜3回(黒は3回) |
| そのあと | 伸びたら染め直す | 色が落ちたら塗り直す | 週1回を目安に |
| パッチテスト | 毎回必ず必要 | ジアミン系が使えない方でも試せる | 必要なヘアカラーではありません |
| 色数 | 5色 | 2色 | 4色 |
| 内容量 | 1剤40g+2剤40g | 90g(ショート約2回分) | 公式に容量の記載なし |
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表のいちばん下から2段目を見てください。ヘアカラーだけが「ご使用前には毎回必ず皮膚アレルギー試験(パッチテスト)をしてください」と求めています。残りの2つは、公式が自分から「ジアミン系の染毛剤が使えない方でもお試しいただけます」と書いています。手軽さの話に見えますが、これは仕組みの違いがそのまま出ている部分です。
どちらも表面に色をのせる道具で、公式も1回で完結する道具としては書いていません。裏を返せば、選び直しがきくということです。
ヘアマニキュアのセット内容には、公式によるとリムーバー(10mL)とプロテクトクリーム(2g)が入っています。地肌についた色を落とす道具が最初から同梱されているというのが、この道具の性格をよく表しています。
白髪の量と「この先どうしたいか」で決める
3つ以上あてはまる人は、いまは「落ちる側」で止めておくほうが得です
- 白髪はこめかみ・もみあげ中心で、全体には広がっていない
- 真っ黒に染めた自分の頭を見て「若作りに見える」と感じたことがある
- いつかは白髪を活かした髪型にしてみたい気持ちがある
- 毎回パッチテストをする時間が取れない
- 根元が伸びたときの境目がいちばん気になっている
→ 3つ以上なら、ヘアマニキュアかカラートリートメント。2つ以下で「とにかくいま消したい」なら、ヘアカラーのほうが早く目的に着きます。
白髪の量が増えると、話が変わってきます。公式の「白髪の量が多めの方は明るめに仕上がります」という注記が効いてきて、同じ商品でも仕上がりが変わるからです。そして量が多いほど、美容室でぼかす選択肢が現実的になります。
ナチュリラの公式ページには、使い始めの回数まで書かれていました。ナチュラルブラックは「まずは3回、白髪全体が色づくまで」、ダークブラウン・ローズブラウン・アッシュブラウンは「まずは1〜3回、お好みの色に色づくまで」。そのあとは「週1回を目安に」です。着色成分は「黒髪メラニンのもと(ジヒドロキシインドール)」で、公式によれば植物から抽出し、麹の発酵技術を応用して作ったものだと書かれています。
出典:花王「ブローネ ナチュリラ カラートリートメント」/サロン ド プロ「EXメンズヘアマニキュア(白髪用)」(いずれも2026年9月30日に閲覧)
それでもヘアカラーで染めるなら、色番号だけは考えて選ぶ
「悠長なことは言っていられない、いま消したい」という人もいます。その場合でも、色の選び方で後戻りのしやすさは変わります。サロン ド プロの無香料ヘアカラー メンズスピーディは全5色で、公式のカラーバリエーションはこう書かれていました。
| 色番号 | 公式の表記 | あとから明るくすることを考えると |
|---|---|---|
| 5 | 自然な褐色 | いちばん明るい。選択肢が残りやすい |
| 6 | 自然な黒褐色 | 標準的 |
| 6A | 赤みを抑えた黒褐色 | 標準的 |
| 7 | 自然な黒色 | いちばん暗い。公式の注記がそのまま効く |
| G | ダークグレー(白髪の多い方向け) | 公式が白髪の多い人向けと明記している唯一の色 |
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注目すべきはG(ダークグレー)です。5色のなかで、公式が「白髪の多い方向け」と用途を書いているのはこの1色だけでした。白髪が増えてきた人が、黒ではなくグレー寄りを選べるようにしてある色です。真っ黒に寄せずに済ませたい人は、まずここを見てください。
ヘアカラーで染める人
- 今週中に目立たなくしたい締切がある
- 塗り直しの手間を減らしたい
- 毎回のパッチテストを守れる
まだ染めないほうがいい人
- いつか白髪を活かしたい気持ちがある
- ヘアカラーでかぶれたことがある
- 白髪がまだ数本しかない
まとめ:決めるのはハイライトの入れ方ではなく、今日買う1本
「白髪 ハイライト メンズ」で検索すると、美容室の施術例がたくさん出てきます。でも、その前に決まってしまうことがあります。公式が書いている「すでに暗めの色で染めてある髪は、その色より明るく染め変えることは困難です」という一行です。
- 家の棚には「明るくする白髪用」は無いと知る
メンズ用7品すべてが、色をのせる側の道具でした。ハイライト自体は美容室の側にあります。
- この先ぼかしたいかを、いま決める
迷っているなら、落ちる側(ヘアマニキュア・カラートリートメント)で止めておくと選択肢が残ります。
- 染めるなら色番号を見る
公式が「白髪の多い方向け」と書いているのはG(ダークグレー)の1色だけでした。
- 白髪の量が変わったら、同じ商品でも仕上がりが変わる
公式に「白髪の量が多めの方は明るめに仕上がります」と明記されています。去年と同じ色番号でいいとは限りません。
ハイライトを入れたあと、家で何が要るようになるか
明るくした部分は、時間が経つと黄色く見えてくることがあります。その黄ばみに使うのが紫シャンプーですが、紫シャンプーは白髪を黒くする道具ではありません。役割を取り違えると「効かない」と感じることになるので、買う前に何をする道具なのかを確かめてください。ミソジカラでは紫シャンプーだけを扱った記事を別に用意しています。
