※筆者は元アパレル販売員・元買取査定員で、現在は古物商として衣料品と雑貨の買取を行っています。医師ではないため、肌の症状や施術の可否についての判断は書きません。この記事で扱う製品の情報は、すべて各メーカーの公式ページを実際に開いて確認したものです(確認日は本文中に明記しています)。
日焼け止めの箱で先に見るのは、SPFでも吸収剤でもなく「落とすときは」で始まる一文です。
髭脱毛に通っている間は、顔をこする回数を1回でも減らしたい時期です。ところが公式表記を5本ぶん並べると、「紫外線吸収剤 無配合」の製品のほうがメイク落としを指定していることがありました。5本の公式表記を1枚の表にまとめています。
5本の公式表記を先に見るなぜ通っている間だけ、日焼け止めの話になるのか
髭脱毛を始めると、カウンセリングでほぼ必ず「日焼けしないでください」と言われます。理由は美容のためではなく、施術そのものが受けられなくなったり、やけどの原因になったりするからです。
これは想像ではなく、クリニック側が公式に書いていることです。メンズリゼは髭脱毛のページで、起こりうる症状のひとつとして火傷を挙げ、その原因を「照射出力が肌に対して強すぎる場合や、日焼けした肌がレーザーに強く反応した場合など」と説明しています。
出典:メンズリゼ「ヒゲ脱毛」公式ページ(2026年9月21日に公式ページで確認)
ここで選び方がふつうと変わる
日焼け止めを選ぶとき、ふつうは「SPFがいくつか」「紫外線吸収剤が入っているか」を見ます。脱毛に通っていない時期なら、それで問題ありません。
ただ、通っている期間は事情がひとつ増えます。塗ったものは、その日の夜に必ず落とすことになるという事情です。落とすのにクレンジング剤が要る製品を選ぶと、施術を受けた顔をこする工程を、自分で毎日1つ増やすことになります。
公式表記で5本を並べると、2つの軸がそろわない
メンズ向け・敏感肌向けでよく名前が挙がる日焼け止めを5本、メーカー公式ページの表記だけで並べました。口コミサイトやまとめ記事の情報は一切混ぜていません。
| 製品 | SPF/PA | 紫外線吸収剤 | 公式が指定する落とし方 | 区分 | 容量 |
|---|---|---|---|---|---|
| キュレル 潤浸保湿 スキンリペアUVセラム | SPF50/PA+++ | 無配合 (ノンケミカルUV) | 洗顔料・メイク落としなど、普段の洗浄料で | 化粧品 | 60g |
| キュレル 潤浸保湿 UVエッセンス | SPF30/PA++ | 無配合 (ノンケミカルUV) | 洗顔料・メイク落としなど、普段の洗浄料で | 医薬部外品 | 50g |
| ニベアメン スキン コンディショナーバームUV | SPF25/PA++ | 配合と公式が明記 | 洗顔料などでよく洗う | 化粧品 | 110mL |
| キュレル 潤浸保湿 UVローション | SPF50+/PA+++ | 無配合 (ノンケミカルUV) | 顔はメイク落としなどでよく洗う | 医薬部外品 | 60mL |
| メンソレータム サンプレイ スーパーブロック | SPF50+/PA++++ UV耐水性★★ | 記載を確認できず | 記載を確認できず | 化粧品 | 30g |
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出典:各メーカー公式ページ(キュレル スキンリペアUVセラム/キュレル UVエッセンス/キュレル UVローション/ニベアメン スキンコンディショナーバームUV/メンソレータム サンプレイ スーパーブロック)。2026年9月21日に確認

並べて分かったこと
「紫外線吸収剤が入っていないほうが肌にやさしい」という言い方は、よく聞きます。ただ、上の表を見ると、吸収剤の有無と、落とすときの手間はまったく連動していません。
吸収剤を配合していると公式が明記しているニベアメンは、落とし方を「洗顔料などでよく洗ってください」としています。いっぽう吸収剤無配合のキュレル UVローションは、「落とすときは、顔はメイク落としなどでよく洗ってください」です。同じキュレルの中でも、3本のうち1本だけ指定が違います。
通っている間に向く書き方
- 落とすときは洗顔料でよい
- 普段お使いの洗浄料で、よく洗ってください
- 無香料・アルコールフリーと明記がある
- 顔に使ってよいと公式が書いている
通っている間は主役にしない書き方
- メイク落とし・クレンジング剤を指定している
- ウォータープルーフ/スーパーウォータープルーフ
- クール・爽快・メントールの打ち出し
- 落とし方の記載が見つからない
いま使っているものの公式ページを開いて、落とし方の欄に洗顔料だけで足りると書いてあれば、脱毛のために買い替える必要はありません。買い替えるべきなのは、メイク落としを指定している場合です。
本命:キュレル 潤浸保湿 スキンリペアUVセラム
5本のうち、髭脱毛に通う人にいちばん噛み合うのがこれです。理由は、吸収剤無配合とSPF50を両立したうえで、落とし方が洗顔料で足りると公式が書いている唯一の1本だからです。
公式ページには「落とすときは、普段お使いの洗浄料(顔は洗顔料・メイク落としなど、からだは全身洗浄料など)で、よく洗ってください」と書かれています。クレンジング剤を前提にしていない書き方です。
公式が挙げている処方は、ノンケミカルUV(紫外線吸収剤無配合)・無香料・アルコールフリー(エチルアルコール無添加)。販売名は「CurélスキンリペアUVセラム」で、薬事区分の表示はないため化粧品です。乾燥性敏感肌向けのブランドなので、紫外線対策と保湿を1本に寄せたい人に向きます。
残り4本は、通い方で選び分ける
本命が決まっても、生活によっては別の1本のほうが続きます。4本それぞれ、どんな人に向くかを公式表記から整理します。
キュレル 潤浸保湿 UVエッセンス ── 室内勤務で、数字より肌を優先するなら
3本のキュレルの中で唯一、SPFを30に下げた製品です。そのぶん医薬部外品で、有効成分としてグリチルリチン酸ジカリウムが入っています。販売名は「CurélUVエッセンスD」です。
落とし方はスキンリペアUVセラムと同じく「普段お使いの洗浄料(顔は洗顔料・メイク落としなど)」。通勤と昼休みくらいしか外に出ない人なら、SPF50を選ぶ理由はそれほどありません。肌荒れを防ぐ有効成分が入っているのは、5本の中でこれとUVローションだけです。
ニベアメン スキンコンディショナーバームUV ── 朝のボトルを増やしたくないなら
これだけ性格が違います。公式の説明は「カサつき肌にうるおいを与える、UVカット乳液」。つまり日焼け止めではなく、日焼け止めの機能を持った乳液です。洗面台に並ぶボトルを1本減らせます。
公式はさらに「ヒゲ剃り後もお使いいただけます」と書いています。通う日の朝に剃る人にとっては、そのまま使える書き方です。ノンアルコールタイプで、落とし方も「洗顔料などでよく洗ってください」。
ただし、5本の中で唯一公式が「紫外線吸収剤配合」と明記している製品です。吸収剤を避けたい人は選択肢から外れます。SPF25・PA++と数字も控えめなので、屋外に長くいる日には足りません。微香性(ナチュラルグリーンの香り)である点も、無香料にそろえたい人には合いません。
キュレル 潤浸保湿 UVローション ── 数字がいちばん高いが、落とし方だけ違う
3本のキュレルで最もSPFが高く(SPF50+・PA+++)、医薬部外品で有効成分も入っています。処方もノンケミカルUV・無香料・無着色・アルコールフリーとそろっていて、スペックだけ見れば本命に見えます。
それでも本命にしなかったのは、落とし方の一文だけが違うからです。公式は「落とすときは、顔はメイク落としなどでよく洗ってください」と書いています。通っている期間は、この一文のぶんだけ工程が増えます。逆に言えば、普段からクレンジングを使っている人なら、これがいちばん強い1本です。
メンソレータム サンプレイ スーパーブロック ── 屋外の予定がある日だけの1本
数字は5本で最も高く、SPF50+・PA++++・UV耐水性★★。公式は米国FDA基準の80分間の耐水試験で紫外線カット力が持続することを確認したと書いています。無香料・無着色で、希望小売価格は30gで770円(税込)です。
ただしウォータープルーフは、落とすときの負担と引き換えです。そして公式の製品ページでは、紫外線吸収剤の有無も、落とし方の指定も確認できませんでした(成分表示がページ内で別途開く仕組みのため読み取れていません)。推測で書くことはしません。
通う期間の毎日用にするより、海・山・スポーツなど屋外の予定がある日だけ使い分ける1本として考えるのが無難です。その日はクレンジングを使う前提で、施術の予約とは別の日に回すのが安全です。
買ったあとの4つだけ守る
選び方より、じつは差が出るのが塗り方です。公式ページに数字で書いてあることだけを並べます。
- 量は「顔に直径約1.5cm」
キュレル UVローションの公式が示している目安です。同じページに「使用量が少ないと、充分な紫外線防止効果が得られません」とも書かれています。伸ばしすぎると、箱のSPFの数字は出ません。
- SPFの数字は「2mg/平方センチ」で測った値だと知っておく
花王はSPF・PAの表示について「国際的な基準で1㎠あたり2mg塗布して測定した値です」と明記しています。実際に塗る量はこれより少なくなりがちなので、数字は上限だと考えます。
- 汗をふいたら塗り直す
これも公式の指示です。キュレル UVローションは「日やけ止め効果を保つために、汗をふいた後などはつけ直してください」としています。
- その日のうちに、公式が書いた方法で落とす
いちばん大事なところです。洗顔料でよいと書いてあるものは洗顔料で、メイク落としを指定しているものはメイク落としで落とします。落とし方を自己流にすると、選んだ意味がなくなります。
出典:花王「キュレル 潤浸保湿 UVローション」公式製品ページ(2026年9月21日に確認)
いま使っているものを替えるべきか、5つで判定する
2つ以上あてはまるなら、買い替えを考える段階です
- 公式ページの落とし方に「メイク落とし」「クレンジング剤」と書いてある
- 箱や公式に「ウォータープルーフ」と書いてある
- つけたときにスーッとする(クール系・メントール入り)
- そもそも顔に使っていいと書いてあるか確認していない
- 朝に塗るのを忘れる日が週の半分以上ある
→ 2つ以上なら、成分よりも「落とし方」と「続けられるか」で選び直したほうが早いです。最後の1つだけ当てはまる人は、日焼け止めを変えるのではなく、乳液と兼用できるタイプ(ニベアメンのUVカット乳液)に寄せると解決することがあります。
