※筆者はアパレル販売員・買取査定員としての勤務経験があり、古物商許可を取得して買取業に携わっています。この記事に出てくるセカンドストリートとRECLOの買取条件は、すべて公式ヘルプ・公式サイトを実際に開いて確認した記載です(調査時点のもので、条件は改定されることがあります)。申し込み前に各社の公式ページで最新の内容をご確認ください。
セカンドストリートはルイヴィトンの財布を買取対象にしています。ただし公式はLOUIS VUITTONを「国内代理店表記がないと買取ができかねる」ブランドとして名指しで掲載しています。
一方で、ギャランティカードや保証書がないと買取できないブランドの一覧(バッグ・ウォレット)には、ルイヴィトンは入っていません。つまり「付属品は必須ではないが、タグの表記で引っかかる可能性がある」という、少し珍しい条件の付き方をしています。元査定員が、公式に書かれている条件だけを使って、持ち込む前に見る場所を4つに絞りました。
まず公式の条件を見る結論:買取対象だが、ヴィトンだけ条件が1つ付いている
はじめに、いちばん大事なところだけ書きます。セカンドストリートは「買取アイテム:ラグジュアリーブランド」というカテゴリを持っていて、ハイブランドの取り扱いがあります。財布は「バッグ・ウォレット」の扱いです。
そのうえで、公式ヘルプには「買取ができないお品物」という一覧があり、ラグジュアリーブランドについては4ページに分かれています。この中に、ルイヴィトンの名前が1か所だけ出てきます。
ここで誤解しないでほしいのは、これは「ヴィトンは売れない」という意味ではないということです。公式の書き方は「代理店表記が無い場合は買取ができかねます」であって、ブランドそのものを断っているわけではありません。
公式の一覧はブランド名だけが並んでいて、品目ごとの内訳(財布にも適用されるのか、衣類だけなのか)は公開されていません。財布は衣類と違って内タグの作りが異なるため、判断が分かれる部分です。持ち込む前に店舗かお問い合わせフォームで聞くのが確実です。
この記事では、推測で「財布は大丈夫」とも「財布もダメ」とも書きません。公式に書かれていることと、書かれていないことを分けて示します。
出典:セカンドストリート公式ヘルプ「買取ができないお品物」各ページ(調査時点)
公式の「買取できない条件」を財布に当てはめる
セカンドストリートの買取不可条件は、品目別とブランド別に分かれています。ヴィトンの財布に関わるのは次の4ページです。1つずつ、財布に当てはめて見ていきます。
| 公式ページ | 書かれている条件 | 財布への当てはまり |
|---|---|---|
| 国内代理店表記がないと買取できないブランド | タグの国内代理店表記が無い場合は買取ができかねる。一覧に LOUIS VUITTON が掲載 | 品目別の内訳は非公開。要確認 |
| 付属品がないと買取できないブランド | バッグ/ウォレット・ケースの対象は PRADA SPORT と Chloe の2つ | ヴィトンは対象外=箱・保証書は必須ではない |
| ラグジュアリーブランドその他 | 状態が著しく悪いもの/偽装品、コピー品/汚れ、変形、変色等の状態が著しくあるもの/必要不可欠な付属品が欠品しているもの/安全性が確認できない状態のもの | 状態の条件として当てはまる |
| バッグ類(メンズ) | スナップ、ジッパーが破損/目立つシミや汚れ、破れ/たばこ、香水等のニオイが著しい/カビ、保存臭/使用できないもの/型崩れしている/ベタつきがある | 財布で起きやすい項目が多い |
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「付属品がなくても買取対象」はヴィトンの強みにあたる
ここは明るい話なので先に書きます。セカンドストリートには「付属品がないと買取できないブランド」という一覧があり、ギャランティカード・ショップカード・販売証明書・保証書のいずれかが必須になるブランドが並んでいます。
腕時計ではパテックフィリップやオーデマピゲなど十数ブランドが対象です。ところがバッグ/ウォレット・ケースの欄に載っているのは2つだけで、PRADA SPORT と Chloe です。
ただし「ラグジュアリーブランドその他」のほうには「必要不可欠な付属品が欠品しているもの」という条件が別にあります。財布でいえば、付属のストラップや内部のカードケースが本体から外れて無くなっている、チェーンウォレットのチェーンがない、といったケースです。箱や保証書とは別の話として読んでください。
付属品の扱いをもう少し詳しく知りたい方は、紙袋と空箱だけで買取に出せるのかを大手7社の公式で確認した記事があります。あわせて読むと、どこまでが「評価されるもの」なのかが見えてきます。
財布でつまずきやすいのは「ベタつき」「型崩れ」「ジッパー」
「買取ができないお品物:バッグ類(メンズ)」に並んでいる7項目のうち、長く使った財布で現実に起きるのは次の3つです。
- ベタつきがあるもの
公式が買取不可として明記している項目です。革や内装の表面加工が湿気と時間で分解すると、触ったときに指に残る独特のベタつきが出ます。拭いても戻らない段階まで進むと、状態の問題ではなく「使用できないもの」の側に寄っていきます。財布は毎日ポケットや鞄の中にあるので、ここが進みやすい品目です。
- 型崩れしている
これも明記されています。札入れを限界まで膨らませた状態で何年も使うと、閉じたときに口が開いたまま戻らなくなります。長財布のほうが起きやすく、二つ折りでも小銭入れ側が膨らんで戻らないことがあります。
- スナップ、ジッパーが破損しているもの
小銭入れのジッパーが途中で噛む、スナップが留まらない。財布の故障はほぼこの2か所に集中します。「閉まるが固い」のと「閉まらない」のは別の判定になりますから、引き出しから出したらまず一度開け閉めしてください。
査定カウンターで財布を預かると、まず全部開けて、札入れの口が自然に閉じるかと、小銭入れのジッパーを端まで動かすかを見ます。革の表面はお客様も気にして見てこられるのですが、ベタつきは本人が毎日触っているせいで気づいていないことが多く、そこで評価が変わるとかなり驚かれます。
持ち込む前の4点チェック
ここまでの公式の条件を、引き出しから財布を出して3分で確認できる形にまとめました。
1つでもあてはまる人は、持ち込み先を考え直す価値があります
- 内側のタグやカードに、国内の代理店・輸入元の表記が見つからない
- 小銭入れのジッパーが途中で噛む、またはスナップが留まらない
- 表面や内装を触ると、指にベタつきが残る
- 閉じても口が開いたまま戻らない(型崩れ)
- しまい込んでいた期間が長く、カビ臭や保存臭がする
→ 1つでもあてはまるなら、総合リユース店に持ち込む前に、ブランド専門の宅配買取で無料査定だけ受けてみるほうが結果が読めます。
とくに上の2つ(代理店表記・ジッパー)は、公式が条件として文字にしている部分です。読者の感覚ではなく、公式の線引きに沿っています。
売る前に表面の汚れだけ落としておく
公式は「汚れ、変形、変色等の状態が著しくあるもの」を買取不可にしていますが、同時に「クリーニングの必要はございません」とも案内しています。つまりやるべきなのは本格的な手入れではなく、著しい汚れを「著しくない」範囲に戻すことだけです。
財布なら、中身を全部出して、小銭入れの砂やレシートの屑を落とし、表面を乾いた布で拭く。ここまでは誰でもできます。そのうえで革の表面に古い汚れが残っているときだけ、革用のローションを少量使います。
店頭と宅配、どちらに出すか
セカンドストリートは、バッグ類(メンズ)の買取方法を「店頭買取」と「宅配買取」の2つと案内しています。どちらを選ぶかで、価格の決まり方そのものが変わります。これは公式が明記しています。
これはなかなか率直な記載です。読み替えると、店頭はその店の商圏の売れ方で決まり、宅配は全国の相場で決まるということになります。ハイブランドの財布は、郊外店より全国相場のほうが評価が安定しやすい品目です。
店頭が向いている人
- 今日のうちに現金化したい
- その場で金額を聞いて、納得できなければ持ち帰りたい
- 代理店表記の件を対面で確認したい
宅配が向いている人
- 近所の店の客層とブランドが合っていない
- 全国相場で評価されたい
- 店員と金額の話をしたくない
なお、代理店表記の件を考えると、1点だけ売るなら店頭に一度持っていくほうが話が早いです。条件に引っかかるかどうかをその場で聞けますし、引っかかったとしても持ち帰るだけで損がありません。宅配で送ってから条件に当たると、返送のやり取りが発生します。
総合リユース店とブランド専門、どちらに出すか
ここが実際にいちばん金額を左右する分かれ道です。セカンドストリートは洋服から家電まで扱う総合リユース店で、ブランド専門店とは評価の仕組みが違います。
比べ方として分かりやすいのは、状態が悪い個体をどう扱うかです。両社とも公式に書いているので、そのまま並べられます。
総合リユース店に出す
条件つき- 店頭なら即日で現金化できる
- ほかの衣類や家電も一緒に出せる
- 「状態が著しく悪いもの」は買取不可と明記
- LOUIS VUITTON は代理店表記の一覧に掲載
ブランド専門の宅配買取に出す
強化対象- ルイヴィトンを買取強化ブランドに掲げている
- 「古く状態の悪い商品についても買取実績がございます」
- 査定料・集荷送料・振込手数料が無料
- その日に現金化はできない
セカンドストリートが「状態が著しく悪いもの」を買取不可にしているのに対し、ブランド専門のRECLOは公式FAQで「古いものや、状態の悪いものでも買い取ってもらえますか?」という問いに「もちろんです。古く状態の悪い商品についても買取実績がございます」と答えています。同じ財布でも、断られる側と受ける側に分かれる可能性があるということです。
理由は販路の違いにあります。RECLOは公式に「50カ国以上に販路があるため季節を問わず、高額買取が可能」と書いています。国内の店頭で売れない状態の品でも、出口が国外にあると評価が残ります。
RECLO(リクロ)
株式会社K-ブランドオフが運営するブランド品の宅配買取です。公式の買取強化ブランドの先頭に「ルイヴィトン買取」が掲げられており、取扱アイテムは「ブランド品(バッグ・小物・時計・靴・アパレル・アクセサリー)や貴金属等」と案内されています。財布は「小物」にあたります。公式FAQでは状態の悪い品の買取実績があることと、申込時に必要なものはないことが明記されています。
無料査定を申し込む 査定料・集荷送料・振込手数料 すべて無料/申込時に必要なものはなしどちらが高いかは、この記事では書けません
はっきり書いておきます。セカンドストリートとRECLOのどちらが高く買うかは、この記事では比較できません。
セカンドストリートの買取実績ページは、この環境からは開くことができませんでした。両社とも財布の具体的な買取金額を公式に公開していないため、金額を並べた比較表を作ると推測になります。ほかのサイトで見かける「ヴィトンの財布はセカストで○○円」という数字も、出どころが確認できないものは信用しないほうがよいと考えています。
売る前にやること、やらないこと
最後に、引き出しから出してから申し込みまでの順番をまとめます。
- 中身を全部出す
カード、レシート、小銭、お守り。小銭入れの底に残った砂まで落とします。中身が入ったままだと型崩れの判定にも影響します。
- 開け閉めを一度ずつ確認する
札入れの口が自然に閉じるか、ジッパーが端まで動くか、スナップが留まるか。公式が買取不可に挙げている項目なので、ここで引っかかるなら持ち込み先を変えます。
- 内側のタグやカードを探す
国内の代理店・輸入元の表記があるかどうか。見つからないときは、その事実を覚えておいて店頭で聞きます。
- 乾いた布で表面を拭く
著しい汚れを「著しくない」範囲に戻すところまで。公式はクリーニングを求めていないので、ここで止めます。
- 付属品を探すが、無くても諦めない
箱・保証書・購入時のカードがあれば一緒に出します。ヴィトンは付属品が必須のブランド一覧に入っていないので、無くてもそれだけで断られる話にはなりません。
- 査定を2か所で受ける
どちらも無料です。1点だけなら店頭で聞いてから、納得できなければ宅配のブランド専門に回す。この順番なら損がありません。
出典:セカンドストリート公式ヘルプ(「買取ができないお品物」各ページ/「店舗と宅配買取で買取価格は異なりますか?」/「見積りは1点ずつしてもらえますか?」)、RECLO公式サイト(買取強化ブランド/よくある質問/運営会社)。いずれも調査時点に実際に開いて確認しました。
