※この記事に出てくるセカンドストリートの規定は、すべて公式ヘルプ(help.2ndstreet.jp)を実際に開いて確認した記載です(調査時点のもので、条件は変わることがあります)。筆者は元アパレル販売員・元買取査定員で、いまはブランド古着買取の「オーラリアン」とG-SHOCK買取の「ShockMania」を運営しています。記事内でその2つに触れるときは、運営者であることを明記します。
ボロボロの服は「断られる」のではなく「300円未満のまとめ査定に入る」。そこに入ると、1点ずつ断れなくなります。
公式ヘルプにはっきり書いてあります。1点300円以上は1品ずつ値段を提示、300円未満はまとめて提示。そしてまとめて提示された品は、個別での承認・返品を受けられません。つまり箱の中に値段の付かない服を混ぜると、全部ひとまとめの金額で承認するか/全部返してもらうかの二択になります。元査定員として、箱に入れる前の分け方を公式の記載だけで説明します。
箱に入れる前の分け方を見るボロボロの服は、断られるのではない。「300円未満」の箱に入る
「ボロボロの服はセカンドストリートで売れるのか」を調べると、たいてい「値段が付かない」「断られる」という答えが出てきます。これは少し正確ではありません。公式ヘルプを読むと、問題は値段が付くかどうかより、どう提示されるかにあります。
宅配買取の見積もりについて、公式はこう書いています。
出典:セカンドストリート公式ヘルプ「見積りは1点ずつしてもらえますか?」(help.2ndstreet.jp/調査時点)
読み替えると、こうなります。300円が、1点ずつ扱われるかどうかの境目です。300円未満と判断された服は名前を失い、「その他まとめて○○円」という1行になります。そしてその1行は、中身を聞くことも、1点だけ返してもらうこともできません。
出典:セカンドストリート公式ヘルプ「見積りは1点ずつしてもらえますか?」「見積り希望品は何点まで送れますか?」「古い物でも見積りしてもらえますか?」(調査時点)
査定していた側から言うと、ここが一番すれ違うところです。お客さんは「1点でも値段が付けばうれしい」と思って箱に詰めます。ところが実際に返ってくるのは、着古した服が全部混ざった1行の金額です。納得できなくて「このジャケットだけ返して」と言いたくなるのですが、規約上それができません。
公式が挙げている、衣類(メンズ)の買取NG
では、何がその「値段が付かない側」に落ちるのか。これも推測する必要はありません。公式ヘルプに「買取ができないお品物:衣類(メンズ)」という専用ページがあり、条件が並んでいます。
読むときのコツが1つあります。多くの項目に「著しく」という言葉が付いていることです。汚れがあるだけで全部NGではなく、程度で線が引かれています。家で直せるものと直せないものを分けて整理しました。
| 公式が挙げる条件 | 線引き | 家で手を打てるか |
|---|---|---|
| 破れ・虫食い・穴あきがあるもの | 程度の記載なし | × |
| 脇汚れ・衿汚れ・袖口汚れ・汗シミ | 著しくあるもの | ○ 洗えば程度が下がる |
| たばこ・香水等のニオイ | 著しく付着しているもの | ○ 洗濯と陰干しで抜ける |
| カビ臭・カビがあるもの | 程度の記載なし | × |
| 著しく着用感・使用感のあるもの | 著しくあるもの | △ 毛玉とシワは取れる |
| ブランドタグ・内タグが付いていないもの | 有無で判定 | × |
| サイズ直しが著しく既製サイズと異なるもの | 著しく異なるもの | × |
| デザインや形状が古いもの | 程度の記載なし | × |
| 和服・学校制服・職業制服・ドレス・官給品 | 品目で除外 | × |
| 【使用済】水着・アンダーウェア | 品目で除外 | × |
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出典:セカンドストリート公式ヘルプ「買取ができないお品物:衣類(メンズ)」(調査時点)。「線引き」「家で手を打てるか」の欄は、公式の文面をもとに筆者が整理したものです。
破れ・虫食い・タグなし・カビは、公式に程度の条件が付いていません。ここに当たる服は手を打てません。逆に汚れとニオイは「著しく」が条件なので、送る前にできることが残っています。
靴も同じようにページが分かれています。ボロボロのスニーカーを一緒に詰めようとしている人は、こちらも見てください。
シューズ類(メンズ)の買取NGを見る
ソールが著しく減っているもの・割れているもの/左右のサイズが異なるもの/たばこ・香水・体臭などのニオイが著しく付着しているもの/カビ・カビ臭があるもの/インソール等に着用跡が著しく付いたもの/ヒールに目立つキズのあるもの/剥がれやベタつきのあるもの。
出典:セカンドストリート公式ヘルプ「買取ができないお品物:シューズ類(メンズ)」(調査時点)。加水分解でソールがベタついたスニーカーは、この「剥がれやベタつき」に当たります。直す方法がないので、箱に入れる意味はありません。
公式が「発送をご遠慮ください」と書いている状態がある
ここはいちばん大事なので、独立させます。宅配買取について、公式はこう書いています。
出典:セカンドストリート公式ヘルプ「どのような状態でも宅配買取してもらえますか?」(調査時点)
前半と後半で言っていることが違います。前半は「ダメージがあっても見るが、安くなる」。後半は「通常の使用が困難なものは送らないでほしい」です。「通常の使用が困難」の判断基準は公式に書かれていませんが、言葉のとおり読むなら、そのまま誰かが着られる状態かどうかという話になります。
そしてもう1つ、クリーニングについての記載がこれと噛み合います。
クリーニングに出す必要はない。でも汚れていれば安くなる。この2つを両方満たす答えが、次の章の「家で洗う」です。お金をかけずに程度を下げるのが、いちばん効率のいい一手になります。
箱に入れる前に、3つに分ける
ここまでの公式の記載を、実際の作業に落とします。山になっている服を、3つの箱に分けてください。
自分の服がどこに入るか迷ったら、下のチェックを見てください。
3つ以上あてはまる服は、箱Cの候補です
- 穴・虫食い・破れがある(場所は問わない)
- 首の後ろのブランドタグや内タグが切り取られている、または読めない
- しまい込んでいた間に、カビ臭が付いている
- 洗っても脇や衿の黄ばみが落ちない
- 裾上げや詰めをして、元のサイズとはっきり違う
- スニーカーのソールがベタつく、または割れている
→ 3つ以上なら、その1点は値段が付かないまま箱の「まとめ提示」を重くするだけです。入れない判断のほうが得になります。
値段の付かない服が多いほど、まとめ提示の1行が大きくなります。その1行は中身を聞けず、1点だけ返してもらうこともできません。箱に入れる点数を減らすほど、見積もりは読みやすくなります。
ちなみに、送れる点数そのものには余裕があります。公式は「1回のお申込みにつき99点まで」と書いていて、100点以上なら申込番号を分けるよう案内しています。点数が足りなくて困ることはないので、あえて減らす判断ができます。
箱Aは、送る前日にやると同じ服のランクが上がる
公式が「著しく」と書いている項目は、程度を下げれば条件から外れます。クリーニングは不要と公式が言っているので、家でやれば費用はゼロです。
- 衿と袖口を部分洗いしてから洗濯する
公式のNGに名前が出ているのは「脇汚れ・衿汚れ・袖口汚れ・汗シミ」です。全体を洗うより、その4か所に直接当てたほうが落ちます。皮脂汚れなので、ぬるま湯のほうが早いです。
- 風通しのいいところで完全に乾かす
ニオイは湿気と一緒に残ります。乾燥が甘いまま畳むと、箱の中で戻ります。査定までに数日かかるので、ここは省略しないでください。
- 乾いてから毛玉を取り、シワを伸ばす
「著しく着用感、使用感のあるもの」に効くのはこの工程です。濡れているうちに毛玉取りを当てると生地が傷みます。順番を逆にしないでください。
- タグが付いているか、1点ずつ確認する
ブランドタグ・内タグの欠落は、程度ではなく有無で判定されます。首の後ろとサイドの縫い代を見て、無い服はここで箱Cへ移してください。
衿と袖口の部分洗いは、専用の洗剤を1本持っておくと作業が速くなります。査定の前だけでなく、ふだん着ているシャツにも使えます。
査定台に同じブランドの同じ型のスウェットが並んだとき、値段が分かれる理由はほとんど状態でした。片方は衿が黄ばんでいて、片方は洗ってから持ち込まれている。生地も型も同じなのに、片方は1点ずつの値段が付いて、片方はまとめの箱に流れていく。家で30分やったかどうかの差です。
- 売ると決めたら、先延ばししない
公式は「5年以上経過しているアイテムにつきましては、安価でのお見積りになります」と書いています。迷っている期間そのものが値段を削ります。
- 店頭と宅配で値段が変わることを知っておく
公式によると、店舗は「その地域の需要から算出した買取価格」、宅配は「全国中古相場を基準」。同じ服でも差が出る理由がここにあります。
出典:セカンドストリート公式ヘルプ「古い物でも見積りしてもらえますか?」「店舗と宅配買取で買取価格は異なりますか?」(調査時点)
箱Bの話|「5年以上は安価。ただしヴィンテージは例外」と書いてある
公式の記載でいちばん見落とされているのが、この一文です。
古いことが一律のマイナスではない、と公式自身が書いているわけです。つまり「ボロボロで古い」の中には、年数が値段を削る服と、年数が値段を作る服の両方が混ざっています。問題は、その2つが同じ箱に入っていると、前者の扱いに巻き込まれることです。
ここで、提示のされ方の違いを並べてみます。
値段の付かない服と一緒に出す
1行- 合計金額が1行で提示される
- 内訳を聞くことができない
- 1点だけ返してもらえない
- 全部承認か、全部返送かの二択
ブランドのものを分けて出す
1点ずつ- 1点ごとに金額が出る
- 納得した分だけ売れる
- 残りは返してもらえる
- どの服が評価されたか分かる
左は公式ヘルプ「見積りは1点ずつしてもらえますか?」「まとめて見積りされたアイテムは個別に返品してもらえませんか?」の記載。右は1点ごとに買取/返却を選べる宅配買取の仕組み(下で紹介するオーラリアンの公式記載・調査時点)。
箱Bにブランドのものが入っているなら、そこだけ別にしたほうが読みやすい見積もりになります。筆者が運営しているのが、まさにその「分けたほうの箱」を受け取るサービスです。
オーラリアン
当メディア運営者が運営するブランド古着買取です。公式サイトに「送っていただいたアイテム1点ごとに買取、または返却、お引き取りをお選び頂けます」と明記していて、まとめ提示はありません。「こんなアイテムも大歓迎」として小シミ・毛羽立ち・袖の汚れ・ニットのほつれ・すそのスレ・靴のソール減りを挙げていて、状態が完璧でないものを前提に受けています。取り扱いは3,000ブランド以上。送料・査定料・キャンセル料・返送料はすべて無料です。
無料査定を申し込む 1点から申込可・点数の上限なし/20歳以上箱を分けたほうがいい人
- 状態は悪いが、ブランドのものが数点ある
- どの服が評価されたのか知りたい
- 納得できない分は返してほしい
- 5年以上しまい込んでいた服がある
分けなくていい人
- 全部ノーブランドかファストファッション
- 今日その場で現金にしたい
- 金額より、とにかく処分を終わらせたい
- 点数が1〜2点しかない
箱の中に腕時計が混ざっているなら、服とは別の話になります。時計は衣類と評価の仕方がまったく違うので、まとめて送ると損をしやすいアイテムです。
G-SHOCK KAITORI 箱にG-SHOCKが混ざっていたら、服と一緒に出す前に相場だけ見てください ※当メディア運営者が運営するG-SHOCK専門買取店です箱Cは、売るより先に「出口」を決める
破れ・虫食い・タグなし・カビ・ソールのベタつき。ここに当たる服は、どの買取店に出しても結果は同じです。公式が「発送をご遠慮いただきますよう」と書いている範囲なので、送る手間のほうが大きくなります。
とはいえ、そのまま燃えるごみにするしかないわけでもありません。買取以外の出口があることだけ知っておいてください。衣料品の回収は自治体や小売店が実施していることがあり、受け付けている品目や回収日はそれぞれ違います。お住まいの自治体の案内と、よく行く店の店頭掲示を確認するのが確実です。
箱Aは洗ってから送る。箱Bはブランドのものだけ別にする。箱Cは買取に出さない。この3つを決めてから梱包すれば、見積もりは1行ではなく、読める形で返ってきます。
よくある質問
ボロボロの服を送って、値段が付かなかったら返送料はかかりますか?
買取に出す前に、クリーニングに出したほうがいいですか?
タグが切り取られている服は買い取ってもらえますか?
何年も前の服は、古いだけで値段が下がりますか?
まとめ
「ボロボロの服はセカンドストリートで売れるのか」の答えは、売れるか売れないかではありませんでした。1点300円が、名前の付いた見積もりになるかどうかの境目です。そこを下回った服はまとめて1行になり、内訳も聞けず、1点だけ返してもらうこともできません。
だから、やることは箱を分けることだけです。汚れとニオイは「著しく」が条件なので、家で洗えば程度が下がります。破れ・タグなし・カビ・ソールのベタつきは条件に程度が付いていないので、送っても結果は変わりません。そしてブランドのものが混ざっているなら、1点ずつ提示されるところへ分けて出す。公式が「ヴィンテージは例外」と書いているのは、その価値を見る場所があるという意味です。
オーラリアン
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無料査定を申し込む 1点から申込可・点数の上限なし/20歳以上