【なぜ?】去年買ったお気に入りだった洋服が今年はものたりなくなるのか?【その謎とその服の対策】

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巷では『フランス人は10着しか服を持たない』という本がベストセラーになりました。

キムタクはお気に入りの洋服がクローゼットにひと揃いあって毎年そればかり着る、というインタビューを見ました。
スティーブ・ジョブズは洋服のことを考えるリソースを他に使う為、イッセイミヤケのカットソーばかり着ていました。

それぞれに思想の違いはあれ、共通しているのは『お気に入りをひたすら着る』こと。
そこには彼らなりの洋服への哲学があります。
そしてそれはひたすらに哲学の問題であって、ファッションの問題じゃないのです。

ファッションを楽しもうとする私たちは、別に哲学で毎日のコーデを選んでいるわけじゃありません。

  • 「お気に入りのスニーカー買った!」
  • 「ずっと欲しかった腕時計を手に入れた!」
  • 「コートを新調した!」

ファッションを楽しんでいるんです。

そんな私たちと、先のような人生に独自の哲学を課している人たちとの違いは、”飽きる”ということですね?
どんなお気に入りでも、ずっとくり返し着ていれば飽きてきて最初の頃の興奮がなくなる。
多くの人はそうでしょう。
でも実は『くり返し着たから』とは別の意味で、”飽きる”ことには理由が存在します。

「去年(一昨年)はあんなに好きだったのに…」とふと違和感を感じることはありませんか?

ファッションが好きな人程、この違和感はつきまとうはず。

今回はこの謎を解き明かしていきます。

目次

ファッションのトレンドと流行

答はひと言で完結します。

世の中にはトレンドがあり流行があるから

1年前と今年で洋服に対する感覚に違いがあるのは、ひとえにトレンドと流行が関係しています。
数多あるファッションブランドが毎年示し合わせたように同じ柄や素材のデザインを打ちだしてくるのもトレンドのせいです。
トレンドは外来語。
流行は日本語。
おそらくそのせいで、両者を同じ意味で捉えている方も多いと思います。

まずはトレンドと流行の違いから。

■トレンド(trend)
世の中の最先端の流れのこと。
最新ファッションについて目を尖らせている人には理解できるが、そうでない多くの人にはやや行き過ぎに映ることも。パリ、ミラノ、イギリス、ニューヨークなどの一流ブランドや、時代背景にあるカルチャー(音楽、映画など)がトレンドの発信源になる。

■流行
身の回りで起きている流れのこと。
街を歩いていてよく目にするもの。2019年前後では無地のTシャツ、サコッシュ、クラッチバッグ、ダッドスニーカーなどがそれにあたる。

三角形のピラミッドに例えるなら、トレンドは先っちょのあたりにあります。
人口も少ない。
トレンドに敏感な人がそのファッションに身を包み、それがインスタやスナップ写真として世に広がって、だんだんピラミッドの下に降りてきます。そして多くの人が真似しはじめる。
この時点でトレンドは流行に変化します。
流行は一定期間続いた後、次に降りてきたトレンドの波にそそがれて、次年度の流行に取って代わります。

このトレンドから流行への流れは、ファッションを動かしている大きな枠組みの中に既に組み込まれているので、個人の好き嫌いとは関係なく全員のもとへやってきます。

どうしてでしょうか?

それはトレンドを生む一流のブランドたちが、毎年新しい流れを創り出しているから。
音楽や映像芸術も時代と共に変わっているから。

なのでトレンドは毎年少しずつ変化を続け、流行も刷新され続けるというわけですね。

これはファッションに興味のない人程、影響が少ないです。
だってそもそも世界とか周りを見ていないのですから、情報が入ってこない。

ファッションが好きな人は、オシャレな友達とか雑誌を見たりネット記事を読んだりセレクトショップのブログやWEARを日々見ているので、世の中の微かな変化を知らず知らずのうちに受け取っているのです。
トレンドの感覚を言葉では言い表せずとも、感覚的に頭に刷り込まれています。

オシャレってなにか?

想像してみて下さい。

街に出たら若者がみんな、『自分の超お気に入りのスニーカー』を履いている。

まず他人と被ることがそもそも嫌ですよね。
さらに、いくら気に入っていても多くの人が自分と同じ格好をしていると思ったら、”特別”は”普通”になりませんか?

学校やスポーツには『制服』がありますが、あれって全員が団結して同じベクトルを向く為の衣装なんですよ。
同じ服装にすることで個性を減らし、”全体の為の一部”という意思の共有を目的としています。

みんな同じでは個性が薄れる。
つまり、流行が行き渡った洋服はオシャレ着としての価値が薄れている状態にあるんです。

オシャレというのは、人と違うということです。

オシャレが好きな人は理屈じゃなく感覚としてこれを理解しています。

新作の洋服がセールになるのも、実はこれが理由です。
“今”のトレンドは来年には”今”程の価値はなくなります。
シーズンを過ぎたというだけで途端に売れなくなります。
だから洋服は発売から3か月も経つとセールにかかってお店は在庫処理をします。

日本から遠く離れた外国で、毎年新しいトレンドが生まれている。
そのトレンドが時間をかけながらピラミッドを下って私たちの所へやってくる。
ファッションが好きな人は感覚的にそこを理解しているので、去年お気に入りだった洋服の価値が”今”のトレンドによって下げられる。だから「去年はあんなに好きだったのに…」と思うようになります。
ファッションが好きであればある程、必ずそうなります。

ファッションを楽しもう!

好きで好きで、どうしても欲しくて、高いお金を払って買ったお気に入りの洋服。
それが時間と共に価値を書き換えられていくのですから、ちょっと悲しいですね。

「トレンドと関係なくこれが好きなんだ!」
その感覚は是非、大事にして下さい。
あなたの大切な個性です。

でも持っている全ての洋服を一生着続けるはずがないのもまた事実。
1年で10着洋服を買うとしたら、ワードローブは10年で100着!
とても無理ですよね?
「今季一度も着ていない!」という洋服も増えてくるはずで。

好き嫌いの価値観はトレンドと共に必ず変化します。
断固とした哲学でもない限りは誰でもそうなります。
自分の中で価値の落ちてしまった洋服をもったいないからと無理して着たり、着ないのにただ持っているよりは、自分の感覚を信じて新しいものにどんどん挑戦し、視野を広げてファッションを楽しんでみませんか?
きっとその方が毎日が新鮮で、活き活きと過ごせるはずです。

そして、使わなくなった洋服は買い取りに出してみたらいかがでしょう?

自分の思い入れのある洋服をまだ他の人に使ってもらえる。
そこで得たお金で”新しいお気に入り”をゲットできる。

これって、素敵な”オシャレの循環”だと思いませんか?

こちらの記事は自宅にいながら洋服を宅配に出すだけで買取をしてくれるおすすめ記事です。

https://maison-okada.tokyo/2018/05/12/kaitori-brand/

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